g【歌詞】

後どれだけ叫べば、この世界の生在(あ)るものたちは気付くのだろう

在(あ)るが儘(まま)生きることに疑問を持たずに

征(ゆ)けば破滅する運命を辿(たど)ることを

世界は瘴気(しょうき)に満ちている

ちっぽけな善意は蹴られて、道端に転がって無惨な最期へ


涙も枯れ果てた

喉も潰れた

心も擦(す)り切れた

あたしは残りカス

生きてく位置に立って見ることすら諦めた


ならば何故(なにゆえ)生きる?

ならば何故(なぜ)手を伸ばす?

怖い、誰だって死ぬのは怖い

けど、死を直前にすると体が強張(こわば)る

どう死ねば楽に死ねる?

死に楽なんて無いよね?

生きるに楽なんて無いのだから

そんな都合の良い夢は皆無(かいむ)よね


世界は転換期に来てる

それは誘(いざな)う、悪意と共に

対照的な性質を持つ私たちは

善意を蔑(ないがし)ろにしてる

善意とは偽善者が優越感に酔うこと

悪意とは己そのままでいようすること

そう世界は嘲笑(わら)った


変革を求め、歩くはこの足

なのにここは茨の道

善意で以(もっ)てしても悪意で以(もっ)てしても

生きてくその軌跡(きせき)は血だらけで呼吸が乱れる

どんな世界でも花は咲かない


遠くまで行きたい、遠くまで行きたい

この世界の果ての果ての見たことの無い最果ての地へ

何もかもが追い掛けて来ない場所へ

体が重い、心が重い

衝動的な重力加速度が酷く酷くて

この体と心の間に歪(ひず)みが生じる


呼吸することに生(は)えた錆(さび)がすべてを蝕む

何も聞こえない、何も聞きたくない

計れない、計り知れない

触れたい、触れたくない

誰も知らなかった世界の仕組みにすべては落ちゆく

風は空っぽの心臓へ吹いた


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