アクアホールラッシュガードが誕生したワケ
■撥水吸水生地との出会い
近所の生地問屋さんとの、ある日の会話です。
「藤家君、撥水吸水って生地あるんだけど何か商品化できない？」
「撥水？吸水？意味わかんない…相反する機能？どういうこと？」
すぐに生地を見せてもらいました。
すごいっ！！
ナニコレ？感動。。。
数日後また、ふと思い出しました。あ！海に行ったときのあの不快な感じ…
これだ！！！
■不快なラッシュガード
実は僕は小学校低学年まで水が苦手で、泳げない少年でした。見かねた親にスイミングスクール入学を勧められ、ようやく泳げるようになりました。が、いまだ得意ではありません笑 水泳用品を扱う会社に勤めておきながら恥ずかしいのですが。
ともあれ、そのおかげで水が嫌いな子どもにはならず、いまは海の近くに住んでいることもあり、よく子供と一緒に遊びに行きます。
ただ海は好きなのですが、ひとつ不快に思うことが。それは日焼け対策のために着用するラッシュガードについてです。
水に濡れると体全体にピチャっと張り付きますよね。わぁ～気持ち悪い。しかも、ぽっこり出たお腹のラインがくっきりと…笑 これまた恥ずかしい。
こんな僕のささいな日常の不満から思い出したのが、あの「撥水吸水生地」のことでした。
■サンプル作成と試着
肌側に撥水生地、表側に吸水生地。
言葉だけではイメージしにくいかもしれませんが、こんな生地です↓
いつものように、すぐにサンプルを作成しました。見た目もファーストサンプルにしては良い感じ。
そして同期の長縄さんと一緒に、会社近くのプールで試着テストをすることになりました。
比較のために他社品を長縄さんに着てもらい僕はサンプルを着用し入水…。
比較後の結果はすぐに勝った！！！ってわかりました。それは初めての感覚。
まったく不快感がゼロ！！これならお腹もぽっこりしない！
これまでの悩みが一気に解消できると確信しました。
プールに入って、水から出た瞬間のサラサラした感じ今でも忘れられないのですが、
めちゃくちゃ快適だったんです。
あと印象的だったのが、他社製品を着ていた長ちゃんの不快そうな顔、そして羨ましそうな顔…（笑）
そこからの開発は、それはもう楽しかったです。
社内でも生地の説明をすると撥水？吸水？どうゆうこと？と関心が高いことを感じていました。さらに一様に「すごいね！」という反応。それも自信になりました。
■思っていた以上の反響
そして待ちにまった展示会の日。バイヤーさんなどのお客様にお披露目する時がやってきました。
全国から来てくださったお客様に、生地サンプルを持って説明。実演もしました。そうしたら自分が思っていた以上の反響があったのです。
現在は子どもから大人まで様々なラインナップでこの「撥水吸水生地」を採用しています。
最初に生地屋さんから相談された時は、ゴルフウエアの一部にのみ使用されていたこの生地。それが今や海やプールで使用するラッシュガードとなり活躍の場を広げています。
この夏も多くのお客様に愛用いただいており、本当にありがたいことです。
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