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#小説
ぬるいスープを飲みながら
前話『NARIKIN SHOW TIME』https://note.com/footedamame/n/nbda2a69b4a46
"自分の人生に何が起きているかわからない"
"理解できてはいるけれど、心が受け入れきれずにいる"
そんなことをこれまでも何度か経験したことがある。
一度目は、幼稚園の途中で家を引っ越し、通う園が変わったこと。
もうそのころの友達や先生の顔も名前も憶えていないけれど
NARIKIN SHOW TIME
前話「軍師繋がりがナッシング(回文)」
https://note.com/footedamame/n/n7f54497e2328
10日ぶりくらいに髭を剃る。途中で電動シェーバーの充電が切れて、マンション1階のコンビニに7枚刃の髭剃りを買いに行った。
なぜか念入りに、10本程度ちょろりと生えた胸毛も剃ってみる。ついでに、誰にも触られることもない乳首をなぜか毅然と守り続ける毛にもその役目を終えて貰
軍師繋がりがナッシング(回文)
前話「てのひらからあふれるかんじょう」
https://note.com/footedamame/n/n70621d5606d4
————11月20日、焚き火の前で大学時代の淡い思い出を語った動画をアップロード、それがプチバズっていい気になった俺、久米悟。
数年ぶりに他人へ「おはよう」と言えるようになり、最近視聴者からの評判も良いからか調子に乗った俺は、風邪をひきながらも数日後にもう一度ベッドの
てのひらからあふれるかんじょう
前話を読む『スキをひいて、生きていく』
https://note.com/footedamame/n/nef7a48f0acba
いつも思うけど、
よく見てるなあ………………。皆さん…………。
ぼくの動画のコメントには、いわゆる「信者」という層は少ない。
一時は熱狂的にぼくのハイテンションな動画を見てくれている人も集まっていたが、ぼく自身がそれを365日仕事としてキープできる人間ではないことを
スキをひいて、生きていく
前話「本日、涕泣(ていきゅう)日」
https://note.com/footedamame/n/na3b7a244a171
11月の昼に、滝のような汗。スポーツドリンクが飲みたい……。
一昨日、久々の多少満足いく仕事にすこし気が大きくなって、熱めのお風呂に長めに浸かったぼくは、その後身体を覚ましているうちにリビングのソファで寝入ってしまい、翌日見事に風邪をひいた。
カメラのバッテリの充電器が
本日、涕泣(ていきゅう)日
前話を読む「赤い熾火(おきび)はめらめらと」
https://note.com/footedamame/n/nf1764ab17a9d
結局、ぼくは12時に届いた焚き火台をすぐに河原に持ち出して、夕方までに動画を撮り、その日のうちにそれを公開した。
カヲリさんには、なにも告げずに。
動画をあげた後にはどんな反応がきたものか怖くて見られなかったコメント欄を、じっくりと2日分確認する。自分で想像し
赤い熾火(おきび)はめらめらと
前話を読む
『「去る日は追わず」と言えたなら』
https://note.com/footedamame/n/n9a3293047602
今日も動画を投稿せず、半年前に買ったアウトドア用のチェアに一日中座って、あげく腰を痛める。
椅子の質が悪いのではなく、その上で生活のすべてを済ませようとするぼくが明らかに悪い。この椅子は一日中腰掛けるためには作られていないのだから。
元々は、近くの河原で焚き
「去る日は追わず」と言えたなら
前話 『おい「もう駄目だ」、元気にしてるか?』
https://note.com/footedamame/n/n921c547c6679
昨日は、結局動画を撮らず1日ボーっと考え事をして過ごした。
考え事とはいっても、なにかの結論を出すための思考、いわば知的重労働ではなくて、ただ半分くらい想い出に耽りながら「あの時のあれって、どうだったんだっけ」と自分の思考を少し深堀りする程度の時間。
それが
おい「もう駄目だ」、元気にしてるか?
前話『さよなら、「おはよう」。』
https://note.com/footedamame/n/nd39303d0991d
「おはようございます」と口にするだけで、ニュースサイトのトップに自分の名前が載る日がくるなんて思いもしなかった。
「人気動画投稿者、動画投稿で生存を確認」
「久米悟、毎日午前10時前後に起きていることが判明」
「人気投稿者、数年ぶり"おはよう"の衝撃」
「"全然朝じゃねー
さよなら、「おはよう」。
久米悟、34歳。
「おはよう」という言葉を発さなくなって久しい。
ぼくの動画を見る人は、何時にそれを見るかわからないし、アップロードの時間を考えると夜以降、せいぜい「こんにちは」が相応しいように思う。何より、ぼく自身が朝10時前に起きるということが少なくなった。
午前10時は果たして朝と表現して良いのだろうか。世の中のほとんどの人は、10時には頭をフル回転させて人のために働いているだろうに。残
このマガジン(そして私)について
嶋本あきよといいます。
創作で実際に手を動かすよりも思考と思索の世界に浸りがちな自分は、マガジン自体を作ること、そして創作のプロセスそれ自体を誰かと共有できることをおそらく楽しいと感じるはず、そんな風に思って、記事も充実していないのにマガジンをつくりました。
完成品だと思って読んで頂くも良いですが、修正、訂正、加筆が多い方だと思います。「あ、このエピソードいらないかも」と思ったらバッサリと切りま