てのひらからあふれるかんじょう
前話を読む『スキをひいて、生きていく』
https://note.com/footedamame/n/nef7a48f0acba
いつも思うけど、
よく見てるなあ………………。皆さん…………。
ぼくの動画のコメントには、いわゆる「信者」という層は少ない。
一時は熱狂的にぼくのハイテンションな動画を見てくれている人も集まっていたが、ぼく自身がそれを365日仕事としてキープできる人間ではないことを見極めて、スッ…と離れていった。きっとああいう人たちは、若くて金をもった格闘家が舎弟みたいな奴らと街中で騒いだり焼肉を食べてるチャンネルや、ジェットカットでテンポよく進んでいくコメディタッチのカップルチャンネルなんかをこよなく愛しているのだろう。直接聞いたわけではないから知らないけど。 すべてぼくの思い込みだ。
おおむね、ぼく自身の心境の変化は、ことばと共に視聴者へ伝わったいるようだ。それどころか、いつの間にかぼくには彼女まで出来てすっかり落ち着いてしまっているらしい。(笑)
いつになったら素敵な女性が我が家に来てくれるのだろう。
あらためて思えば、ぼくはほんとうに不思議な仕事をしている。
思ったことを話して、面白ければ色んな人が見に来て、広告を見ていく。そしてぼくの元に企業からお金が振り込まれる……。
広告主に気を遣わなくても良いぶん、しがらみが無いから自由に話す動画は好きだ。特定のスポンサーのために広告動画を作り続けなければいけない日々だったら、ぼくの頭は……もっと、きっと、おかしくなっているだろうな。
先に言った「信者」は少ないが、ぼくを使って人間観察をしたい人はコメント欄に多く集まっているような気がする。だとすれば、ぼくのチャンネルは、言うなれば平日夕方の大きな公園か、もしくは終電前の駅前のような雰囲気。いかようにも荒れ得るが、警察が一人いればすぐに秩序を取り戻すような、そんな不思議な流動性がある。
こんな風に長年好き勝手やっているのだから、いつ"オワコン"になっても仕方がない。(すでにそうだとコメントで言われてしまってはいるけど。)ただ、「オワコン」と言われた数だけ、ぼくは過去に誰かに興味を持って頂けていて、動画を見る誰かにホッとした気持ちを届けることができたのかもしれない。
何度も同じような話をするかもしれないが、これまでは「笑わせてやろう」と思って必死にやってきた。
これからは「はは、笑ってくれていいよ」というスタンスをどんどん取り入れても良い気がしている。ぼくの何がそれですり減るっていうんだ。変わらないじゃないか。むしろ、「笑わせてやろう」としていた頃の方が、ぼくのいない所で実は笑われていたような気すらしてくるのだ。
なんでもござれ。あとは鼻風邪さえ治れば、ひとまず今年中はぼくに怖いものは何もない。(もう来週で12月だけど。)
ぼくの感情を、ひとりではありまある報酬を、もう他の人の幸福のために使うステージが来たのかもしれないな。これからはコメントの返事もしていこうかな。
それにしても、今日の動画は平日なのに昼からコメントが伸びている。
…………は?
…え!?ぴんかぁって誰?!
いきなり何だ!?!?
怖っ!!!!!!
つづく
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