フットボールチード

メキシコサッカーの魅力を文字にしてみたいと思い、始めました。 現地の記事、映像、選手を…

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メキシコサッカーの魅力を文字にしてみたいと思い、始めました。 現地の記事、映像、選手を紹介しています。

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日本と関わりもある⁉ クラブ・レオン

メキシコには日本人が非常に多い。 自動車関連などの日系企業のメキシコ進出が大きく影響しているという。 その中で、日本人が特に多いとされているのが、グアナファト州。 メキシコ中部にある州都のグアナファト市の街並みは非常にカラフルで、市街地全体が世界遺産に登録されている。ディズニー映画「リメンバー・ミー」の舞台としても有名で、メキシコを代表とする都市の1つだ。 そんなグアナファト市中心部から車で1時間、州内最大都市レオン市がある。この街を中心に日本人在住者が多い。人口約170万

    • 生き残りへ 残り2枠を懸けた戦い

      先日、ドイツのブンデスリーガでは、レヴァークーゼンが無敗で初のリーグチャンピオンに輝いた。 他の欧州リーグでも、シーズン終盤に差し掛かり、どのチームがリーグチャンピオン輝くのか、注目している人も多いだろう。 メキシコのリーガMXでは、リーグチャンピオンが決まる前に、「10位争い」が一つのポイントとなる。 以前の記事でも触れたことがあるが、リーガMXは独特な方式を持つ。 Jリーグ初期のように、プレーオフが設けられ、メキシコでは10位までのチームが参戦する。 プレーオフの本戦「

      • サッカーの醍醐味 ダービーマッチ

        画像引用 https://vanguardia.com.mx/deportes/rayados-empata-un-inolvidable-clasico-regio-ante-tigres-en-el-estadio-bbva-al-minuto-100-DA11660553 Jリーグでは、FC東京と東京ベルディの東京ダービーが注目を集めた先週末。メキシコでも大注目のダービーマッチが行われた。 舞台となったのは、メキシコ北部の大都市モンテレイ。首都メキシコシティとは街の雰

        • 上位猛追へ 本領発揮

          リーグ優勝12回、北中米チャンピオン2回。 メキシコ第二の都市グアダラハラに本拠地を置く、CDグアダラハラ(通称チーバス)。メキシコで1番の人気クラブであるクラブ・アメリカの最大のライバルである。 昨年12月には新たにアルゼンチン人の指揮官を迎え、今年1月には、メキシコサッカー界のレジェンドであるチチャリートが13年ぶりの復帰。新たな歴史を創るべく、万全な態勢でクラウス―ラの開幕を迎えた。 しかし、今季はこのメキシコ屈指の名門クラブが、実力通りとは言えない結果が続いた。ここま

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        日本と関わりもある⁉ クラブ・レオン

          明暗分かれた第11節 

          リーグのレギュラーシーズンもあと1ヶ月半。 後半戦(クラウス―ラ)17試合のみでプレーオフ参戦チームを決める戦いは混戦になりやすく、順位の変動が激しい。 そんな中、プレーオフを見据えた戦いも始まってくる。上位チームはなるべく高い順位で終え、有利な状況で迎えたいところ。一方、下位チームは8位圏内または10位圏内を狙っている。8位プーマスと15位マサトランの勝ち点差はわずか6。その間に6チームがひしめき合う、まさに混戦状態だ。このリーグで好不調の波が激しければ、一気に争いの圏外

          明暗分かれた第11節 

          赤白軍団 下剋上の始まり

          ミーティングでのこの一言から週末のリーグ戦に向けてのトレーニングが始まったのは、アトレティコ・サン・ルイス。メキシコの中西部に位置するサン・ルイス・ポトシを本拠地とするクラブだ。 スペインのアトレティコ・マドリードがクラブの所有権を持ち、運営していることから、チーム名やユニフォームが赤白のストライプと共通点は多い。 クラブは、3月1日試合前の時点で、13位。開幕から2連勝をしたものの、それ以降の7試合は、1分6敗と勝てていない。 しかし、そんな状況の中でも、プレーオフ進出や

          赤白軍団 下剋上の始まり

          リーガMXの台風の目 クルス・アスル

          スポーツの結果は予想ができない。 日本の天皇杯で毎年のように下剋上が起こるように、いくら格下相手でも強いチームが負けることはあり得るし、 カタールW杯で日本がスペイン、ドイツ相手にグループステージ1位通過したように、順位予想を当てることも難しい。 監督や選手のビッグネームを揃えても、100%勝てるとは限らない。 スポーツ界には「絶対」という概念が存在しないのだ。 だからスポーツは面白いのだと、スポーツファンなら一度は思ったことがあるだろう。 こういった例は、メキシコ

          リーガMXの台風の目 クルス・アスル

          帰ってきたエースと新たな歴史の始まり

          トルーカ市は、首都メキシコシティから車で約2時間。住宅が密集しており、どこか落ち着いた雰囲気を感じさせる。 実は、このトルーカ市とさいたま市は姉妹都市である。首都との距離や人口など似ている点が多いことから提携が結ばれたと言う。 埼玉でサッカーと言えば、浦和レッズの印象が強いが、この街もサッカーが熱い。 街の中心部には一際目立つサッカースタジアムがある。ネメシオ・ディエススタジアムだ。 決して規模は大きくないが、毎試合スタジアムは浦和レッズと同じ赤色に染まる。 週末の試合

          帰ってきたエースと新たな歴史の始まり

          タレント集団 ラジャドス

          エースが抜けても安定の強さを誇っている。 メキシコ北部の大都市のチーム、CFモンテレイ。ラジャドスの愛称で親しまれている。 2011年に、クラブワールドカップで柏レイソルとの対戦したこともあるクラブだ。 (試合はPK戦の末、柏レイソルが勝利) メキシコ北部を代表するクラブは、毎年優勝候補の常連で、2022‐23シーズンのクラウス―ラではリーグ戦首位で終えたものの、プレーオフ準決勝で敗退。 23‐24アペルトゥーラでも、リーグ戦2位であったが、準々決勝で敗退するなど、タイ

          タレント集団 ラジャドス

          “¡¡¡Chicharito está de vuelta en casa!!!” 「チチャリートが我が家に帰ってきた‼︎」 長年、ヨーロッパで活躍したハビエル・エルナンデスの古巣復帰が正式に発表されました。 https://t.co/DNszKLvA0R

          “¡¡¡Chicharito está de vuelta en casa!!!” 「チチャリートが我が家に帰ってきた‼︎」 長年、ヨーロッパで活躍したハビエル・エルナンデスの古巣復帰が正式に発表されました。 https://t.co/DNszKLvA0R

          「新シーズン」の開幕を迎えるメキシコ

          昨年、Jリーグは、夏春制から秋春制へシーズンを移行することが発表された。近年、この話題が報道される度に、リーグ制度について様々な議論が繰り広げられ、ヨーロッパなどのリーグが議論の比較対象となった。 世界を見ると、ヨーロッパのように、秋春制を採用している国が多い。メキシコ国内リーグも秋春制であるが、他国とはひと味違ったリーグ制度となっている。 今回は、日本やヨーロッパとは異なるリーグ制度と、「新シーズン」開幕を前にあった様々な動きに触れていきたい。 メキシコの2ステージ制

          「新シーズン」の開幕を迎えるメキシコ

          昨季王者か、リーグNo.1の名門クラブか 意地とプライドがぶつかり合ったアペルトゥーラ決勝

          スタジアムの熱狂、 ゴールの度に上がる花火、 両チームで4枚のイエローカードと3枚のレッドカード、 120分の激闘と3度のゴール、 どこから切り取るか迷うほど、見どころ満載の決勝戦となった。 写真の引用↑ https://www.sdpnoticias.com/resizer/a5v4jNlpH5yD3-oKcODsV-gf6RI=/880x496/filters:format(jpg):quality(90)/cloudfront-us-east-1.images.arc

          昨季王者か、リーグNo.1の名門クラブか 意地とプライドがぶつかり合ったアペルトゥーラ決勝

          激闘のアペルトゥーラ準決勝第2戦

          サポーターの大歓声によるスタジアムの熱気が勝負を決めた。 メキシコ国内リーグLiga MX 前期王者を決めるアペルトゥーラ準決勝第2戦。 メキシコ北部モンテレイに本拠地を置き、昨シーズンリーグチャンピオンのTigres UNAL (通称ティグレス)と首都メキシコシティが本拠地のClub Universidad Nacional (通称プーマス)が対戦した。 ティグレスはヌエボ・レオン州立大学、プーマスはメキシコ国立自治大学とどちらも大学を母体とするクラブであるため、両チーム

          激闘のアペルトゥーラ準決勝第2戦

          リーグ1の憎まれたチームクラブ・アメリカ

          メキシコで最も人気があり、最も憎まれている、日本の野球界で例えると巨人のようなチームがある。 あのマラドーナの5人抜きゴール、神の手の聖地・アステカスタジアムを本拠地とする「クラブ・アメリカ」だ。 一度でもチーム名を聞いたことがある人も多いかもしれない。 クラブアメリカは、歴史があり、メキシコ国内で最も多くのタイトルを獲得している。そのため、クラブアメリカの人気は非常に高く、ニュースでも取り上げられる回数が他のチームと比べて断然多い。 大手企業がスポンサーについていることも

          リーグ1の憎まれたチームクラブ・アメリカ

          メキシコサッカーに注目してみた

          異常な数の警察官。 その警察官を境に分かれて、互いに挑発し合うサポーター。 あらゆる所から自然発生的に起こるチームコール。 何か起これば、ブーイングの嵐。 ゴールが決まったスタジアムは、まさに狂喜乱舞。 花火が上がり、喜びを爆発させ、 ビールが入った紙コップが宙を舞う。 現地の言葉で一言で表現するなら「Loco (ロコ)」(クレイジー)というのが最適だろう。試合内容よりもスタジアムの雰囲気に圧倒される。 この「ロコ」な雰囲気を持つのは、メキシコサッカーだ。 メキシコのサ

          メキシコサッカーに注目してみた