日本サステイナブル・レストラン協会とは
はじめまして。日本サステイナブル・レストラン協会の運営をしています井上美羽と申します。
SRAのnoteを始めてみることにしました。これから私だけでなく、他の協会運営スタッフも更新していく予定です^^
初回の記事はまず、日本サステイナブル・レストラン協会の自己紹介をさせていただこうと思います!
1、サステイナブル・レストラン協会(SRA)とは?
当協会は、飲食店を中心に、より持続可能な食の循環を実現させることを目的に2010年にイギリスで設立された団体です。
2018年、日本サステイナブル・レストラン協会(=「SRA-J」)は、英国The Sustainable Restaurant Association(=「SRA」)によるサステナブルなフードサービス実現のための啓発プログラム「FOOD MADE GOOD」を日本国内で展開するために発足し、2020年から活動をスタートしました。
FOOD MADE GOODという網羅的な指標で「食」の持続可能性をはかることで、社会課題の解決とフードサービス業界の繁栄を実現します。
現在日本以外にも香港、ギリシャ、ハンガリー、チリ、台湾など世界中に支部を持ち、世界と連携しながら動いており、ベストレストラン50という毎年行われるレストランのアワードのサステナビリティーレストラン賞の評価指標にも使われています。
個々でサステナビリティを進めていくのではなく、レストラン・シェフどうし、企業や消費者、サプライヤーなど想いを同じにする仲間がつながるためのプラットフォームの場として存在しています。
2、どんなことをやっているの?
分かりやすくいうと、ミシュランのサステナビリティVersion(レストランのサステナビリティ格付け)というとイメージがつきやすいでしょうか。
要は、レストランを評価する上でサステナビリティという観点も入れていきましょう、ということです。
しかしサステナビリティに取り組む、といっても何から始めていけば良いのか、何をゴールにすれば良いのか、わからないシェフやレストラン経営者も多いと思います。
そこで、我々SRAは、レストランのサステナビリティ指標を提供することで、レストラン内では経営において何を重視するべきか、現状を可視化し、サステナブルな運営を促進するためののゴールを示します。
サステナビリティの指標、FOODMADEGOODは、大きく調達、社会、環境という3つの側面から見ることができ、その中でもさらに10の項目にカテゴライズしています。
また、こうした指標を提供すると共に、指標のアップデートや再考も行っていくべきだと考えています。
指標はあくまで物事を考える上での基準であり、100%正しいわけではありません。関心の高いレストラン・シェフが集まり、それぞれの立場から、現場での取り組みや考えを共有していくことで、ベターを選択していくことが重要なのです。
そのような意味で、現在点で動いているレストラン・シェフを繋ぎ、面で活動するためにオンライン上で情報交換を行いつつ、交流会やウェビナーなどを実施しています。
3、これからのレストランの役割
今までのレストランは、顧客を喜ばせるために美味しい料理、高価な食材をなるべくリーズナブルに提供していくことが役目だったのかもしれません。
しかし環境問題が深刻化していき、食という分野でも様々な課題が浮き彫りになっていく今、レストラン・シェフの役割はフードシステム全体において重要度を増してきています。
消費者、生産者さんを繋ぐハブとしてのレストランであり、さらに社会に問題意識を投げかける、消費者に伝えていくメディアとしてのレストランが世界中で求められてきています。
4、どんなレストランが加盟しているの?
現在英国では1万店舗以上のレストランが加盟しています。加盟できるレストランの形態は問わず、カフェから介護福祉施設や企業の食堂、チェーン店、高級レストランまで、食を取り扱う外食産業は誰でも参加できます。
また、参加にあたって条件はありません。
日本では日本食、フレンチ、イタリアン、ピッツェリア、カフェ、朝食レストランなど、現在23店舗(2021年4月1日現在)のレストランがメンバーとなっております。
どんなレストランが加盟しているかは、ホームページでも紹介していますし、今後各レストランの紹介もこちらのnoteや公式Twitter,Facebook,Instagramにて発信していきますので、そちらもご覧ください。
▽▼また、現在メディアパートナーであるIDEAS FOR GOODさんにてサステイナブル・レストランのインタビュー連載記事を寄稿中です!▽▼
5、どんな人たちが運営しているの?
さて、我々SRA-J はどんな人たちが運営しているのか、自己紹介もさせてください。
まず始まりは、代表理事の下田屋 毅が、イギリスでSRAの創設者Simonに出会ったことがきっかけです。イギリスで10年以上サステナビリティのコンサルティングをしていた下田屋は、2016年に英国での活動を目の当たりにし、日本にもこの取り組みがまさに必要であると考え、2018年より日本サステイナブル・レストラン協会を立ち上げ活動を始めました。
そして、アドバイザリーボードとして様々な専門家からもアドバイスをいただきながら運営しています。フェアトレードラベルジャパンの中島佳織さんや、フードロス専門家の井出留美さん、サステナブル・ラベル協会の山口 真奈美さん、レフェルヴェソンスシェフの生江 史伸さん、WWFジャパンの三沢 行弘など、信頼のおける指標づくりのために様々な方から協力をいただいております。
また、スタッフは、当協会のビジョンに強く共感した熱い思いを持ったメンバーが集まって運営しています。
そしてサステナビリティに関心の高い若者が集まり大学生〜社会人2年目くらいで構成されたSRAYouth(現在7名のメンバーがいます)も、活動の一助を担っています。
SRAスタッフやYouthメンバーもそれぞれ面白い活動をたくさんしているので、そちらについても今後ご紹介していけたらと思います^^
6、加盟したい!(レストラン向け)
さて、ここまで読んでいただきありがとうございます。当協会に興味を持っていただき、加盟したい!と思ったレストラン・シェフ様向けに、入会したらどんなメリットがあるのか、お知らせしたいと思います。
1、FOOD MADE GOOD250のレーティング指標を使って、レーティングチェックができる
レーティングはオンライン上で行い、提出していただくと1〜2ヶ月以内に暫定版の結果を送付します。その上で、評価できる点や、足りない点など、SRAスタッフやアドバイザーの人たちと相談をしながら、より取り組みを進めていくことができます。再度レーティングを提出していただき、その上で最終版の結果を送付します。こちらのレーティングは基本的には1年に1度以上行っていただくことができます。
2、オンラインコミュニティへの参加
オンラインコミュニティとは、日本サステイナブル・レストラン協会のメンバーで構成されるインターネット上のクローズド・コミュニケーションサイトで、24時間いつでも利用が可能です。レストランメンバー、サプライヤーメンバーや企業メンバーの方はどなたでも参加可能です。現在は国内の加盟レストランのみのサイトになっておりますが、今後グローバル版と統合予定です。
3、月に一度のコミュニティ・ミーティング(オンライン交流会)
毎月第4週月曜日にはコミュニティ・ミーティングと題してメンバーレストラン同士がオンライン上で情報交換ができる時間を設けております。その際にSRAからも最新情報などを直接メンバーレストラン様にお伝えしています。
4、企業やメディア、キャンペーンのご紹介
その他、SRAの取り組みやサステナビリティへの取り組みを積極的に行っているレストランに興味を持っていただき、お声かけをいただいた企業やメディアをご紹介することで、レストランだけでなく共感できる人々とお繋ぎしています。英国や香港のプロジェクトへのジョインなども関心があれば参加できます。
その他詳しい内容が聞きたい方は、HPのお問い合わせフォームよりいつでもご連絡ください!
7、パートナーになりたい!(企業向け)
サステイナブル・レストラン協会では、レストランだけでなく、様々な業態の企業も企業パートナーとしてご一緒させていただいています。
サプライヤーメンバー枠もあり、生産、食品卸売業者様や、再生可能エネルギーの電力会社様なども入会可能です。
詳しい内容については、こちらもお問い合わせフォームよりご連絡ください!
8、関わりたい!(個人向け)
これまで、レストランや団体でしか関わることができなかったのですが、関心の高い個人の方々からのお問い合わせも多くいただき、2021年4月から個人アンバサダー制度を始めることにしました。
個人の方を対象に、「サステナブルな食の未来を 一緒に創るコミュニティ」として新たに始まったプログラム。「Food Made Good アンバサダー」の皆さまには、食の分野におけるサステナビリティや、その魅力を知っていただき、広めていただけるよう、環境や社会に配慮したお店の取り組みの共有や、コミュニティでの情報交換を行なっていきます。SRA加盟レストランと連動した特典もあり、初月は無料でご入会いただけます!ぜひお気軽にお試しください。
【日本サステイナブル・レストラン協会公式ウェブサイト】
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