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金洙暎「陶酔の彼岸」
人は言いようもなく哀れなものだが
俺が恥ずかしいのは人よりも
あの鳥というやつが
俺がいる部屋の上に来て止ったり
あるいは その影がもしや見えたりしまいかと恐れるのも
俺は何者にも陶酔するのが嫌いだからだ
Yoon-Jiyoung「Blue bird」
해가 지지 않는
(陽の沈まない)
밤이 계속되고
(夜がつづき)
우리는 겁에 질려
(わたしたちは恐れることに飽き)
누가 먼저랄 거 없이
(だれからともなく)
거리로 나갔네
(道へ出ていった)
불이 가득 켜진
(灯のついた)
거리에 갔을 땐
(道に着いたとき)
아무 말도 없는
(何も話さない)
사람들을 봤네
(ひとたちをみた)
약속된 침묵을
(約束された沈黙を)
깨고선 누군 もっとみる
船は朝鮮へ行く/ナジム・ヒクメット
在朝鮮トルコ軍部隊の編成を更新するため、トルコ本国で新規の軍隊が補充され派兵されるであろう。
朝鮮戦争中にトルコ軍部隊が更新されるのは四度目である。
× × ×
トルコの刑務所は、トルコ軍部隊朝鮮派兵に反対した愛国者や平和擁護者で充満している。囚人のなかには労働者、農民、手工業者、男女学生、知識人たちがふくまれている。軍の営倉に入っている囚人は拷問や責苦をうけている。軍事裁判所の検
故郷の呼ぶ声/ジット・プミサク
たそがれた空に
夜のとばりが
黒い緞帳のように
暗くのしかかる
郷里から引き離されて
うちひしがれたこころにも似て
沈痛の闇がひろがる
土地と自由 人権と尊厳
勝ちとるために闘い
家から遠く引き裂かれて
見捨てられた森のように
葬り去られた
かつて翼ひろげた鳥のように
風に乗って
自由に 陽気に
大空を飛びまわっていた
最愛のかの地は
幾百の宮殿にもまさる
かつての夢
美しい夢は
いつもここ