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JR東日本スタートアップと共にチャレンジしたこと。経団連主催サミットにCEO山本が登壇

こんにちは。BCDチームです。

5月30日(火)、経団連(日本経済団体連合会)が主催するStartup SummitにフーディソンCEO山本が登壇しました。このサミットは、スタートアップと大企業の連携促進を目的に、起業家や大手企業役員、社員など約360名もの参加者を対象に開催されました。

経団連は日本経済の活性化に向けて、スタートアップを増やすための提言「スタートアップ躍進ビジョン~10X10Xを目指して~」を公表しました(令和4年3月11日)。これは、5年後の2027年度までにスタートアップへの投資額を10倍を超える規模 (10兆円)とし、ユニコーン企業を100社創出する目標を設定しています。

フーディソンでは、JR東日本スタートアップさんと資本業務提携以降(2019年)、これまでにない数々のチャレンジを共に推進してきました。

「魚」と「鉄道」という相異なるもの同士が、どんなきっかけでどんな取り組みを行なってきたのか。

本記事では、JR 東日本スタートアップ代表取締役 柴田社長とフーディソンCEO山本とのライトニングトークの様子をお伝えします。

山本:はじめまして。フーディソンの山本と申します。かんたんに会社を紹介させていただきますね。我々は生鮮流通に新しい循環をもたらす、ということをビジョンに掲げている会社です。
皆さん、中古車流通がどういう源泉をたどってきたのか想像していただくと分かりやすいかと思うのですが、昔は地域でブローカーの方々など人を介してマッチングがされてきました。
現在は USS さんという大きなインフラができて、商流と物流が効率化されてるっていう現状に至っていると思っています。

私たちはそれを生鮮流通で実現させようとしてます。

つまり、生鮮流通の情報をデジタル化し、それに基づいて物流を効率化させようとしてるという会社です。それが実現されると、たとえばサンマ漁師さんが1尾1円〜3円しか売れないから生業を続けられないっていう商流の不都合だったりとか、長崎の旅館が地元で獲れたクエをわざわざ豊洲から仕入れ直さなきゃいけないっていう物流の不都合だったりとか。そういったことが解消ができるようになっていくんじゃないかなっていう風に思ってます。

コロナ前に柴田社長から出資をしていただいて、試練を乗り越えて、昨年末に上場することができました。そんな会社です。

柴田社長:ありがとうございます。私たちの事業協業事例をかんたんに紹介したいと思うんですが、

魚と鉄道。海と陸というほとんど出会うことがなかったもの同士ですよね。はじまりはJR東日本スタートアッププログラムで行った品川駅構内にある「エキュート品川」での10日間限定の臨時催事場でしたね。

山本:駅のなかで魚を売るっていう発想がもともとなかったですね。大抵の場合「こういうのあったら面白いね! 」と盛り上がるものの、尻すぼみになって実現しないっていうパターンが多いのですが、今回の場合は実現してくださったんですよね。

柴田社長:実現するのはなかなか難しかったですよね。いや、裏話をすると駅側から大変なクレームがきてまして。「駅で魚の販売なんてあり得ない!臭くなるだろう、さばく場所もない。」という逆風にさらさてましたが、それを全部フーディソンさんが手配してくださって。

山本:sakana baccaの既存のお店では加工もしますし、とにかくここで売り場を作りたかったので、何でもやりますっていいましたね。

柴田社長:ありがたかったですね。「品川の近くに中目黒にsakana baccaの路面店があるので、そこで捌いたものを、真空パックにして届けます。匂いません。」と、山本さんが言ってくれて。僕たちにはそういう発想が全くなかったので、そういうチャレンジをすることで、売上がたってきましたね。そして1年間経って、初のスタートアップのエキナカ鮮魚店というのが誕生した。

山本:あの当時、この催事場の売上の記録で一番売れたのがバレンタインのチョコレートで、次に売れたのが魚だったと聞いて。駅利用者が魚を買いたいニーズはけっこうあるんじゃないか?と思いました。なんとしてでもチャレンジしたかったので出店できて本当によかったです。

新幹線での鮮魚輸送の取り組み

柴田社長:さらに駅だけじゃなくて、僕らが提供できるのって新幹線っていう高速ネットワークがあるだろう!となり、新幹線を使って鮮魚を運ぼうというチャレンジもしてきました。これも、まず試しに6日間だけやりましたね。これもなかなか大変でしたが。

山本:実際に私自身が新潟の産地へ行って、水揚げに参加して、持ってくるっていう(笑)

柴田社長:これもまた事業部門に提案したら「新幹線で魚なんてどこに置くんだ。臭くなってしまうだろう」とたくさんの反対がありましたが、あの当時ちょうど車内販売が撤退したタイミングだったんで、あそこの場所使えるんじゃないかということで、なんとか推し進めることができましたね。

山本:はい、取り組みのなかでいつも思うのは、小さくスタートさせてくださるっていうのがとても素晴らしいと思ってます。話が大きくなって、事業計画も何十億っていうものを書いて大きい体制で進めていこうということ、全然進まなくなるって多いと思うんです。小さくスタートし、そのなかでラーニングを与えてくださるというのが取り組みとして重要だなと思いました。ありがとうございます。

柴田社長:これも実際やってみたらけっこう売れたんですね。産地で朝獲れた鮮魚を、新幹線ならその日のうちに首都圏のお客さんが届けられるんで、それが好評で。結果数字を出すことができたので、事業部門も続けていこうとなってくれましたね。気づけば、エキナカ店舗は今や5店舗目へと広がっています。

山本:ちょうど4月の末に、JR東京駅のsakana baccaグランスタ丸の内もオープンしたので、ぜひ機会があれば遊びにきてください!



このサミットあとの懇親会にて、スタートアップ委員長の南場さん(経団連副会長/DeNA代表取締役会長)からも「魚で世界を目指してください」と強く温かいメッセージをいただきました。

「魚 × 〇〇」のアイディアは無限大。私たちは世界の食がもっと楽しくなるようなチャレンジを今後も続けてまいります。

一緒にはたらく仲間も募集中です!



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