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ビジョンを見える化しよう

こんにちは。ブランドコミュニケーションデザイン部のYosukeです。

ブランドコミュニケーションデザイン部は4月にできたばかりで、PRやコミュニケーション、デザインを担当する部です。最初のミッションはステークホルダーにフーディソンのことをもっと理解してもらうこと。主にPRを実行しながらフーディソンの理解を進めていくのですが、今回はPRなどに活用するための基礎づくり「フーディソンの人格」を作る過程について書いていきます。

そもそもフーディソンとはなにか

フーディソンを理解してもらう前に、まず僕たちは何者なのかを考えるところからスタートしました。フーディソンのミッションは「世界の食をもっと楽しく」、ビジョンは「生鮮流通に新しい循環を」です。ミッションは僕たちの使命で、ビジョンは中期長期的な目標ですが、そもそも「生鮮流通に新しい循環を」とはどういう状態なんでしょうか。

現在のビジョンステイトメントは、この動画の中で語られている内容で2020年に作ったものです。観ていただくとわかりますがフーディソンをオーケストラの指揮者に例えるなどかなり抽象度が高いです。当時の僕たちの目標に対する解像度ではこの抽象度がちょうどよかったのですが、今は解像度も上がりました。また上場したため今までよりも多くの人に共感してもらう必要があり、もっと具体的にやれること、やるべきことを語っていかなければなりません。一方で、今後のビジョンの具体的なイメージは経営陣、マネジャー、リーダー、メンバーまで同じイメージが持てているかといえばそんなことはありません。

ビジョンのイメージを共有するところからスタート

そのため、まずは各自のビジョンのイメージ共有からはじめました。経営陣やプロジェクトメンバーを含めフーディソンの3年後のありたい姿をアンケートで回答してもらい、それを擦り合わせていきます。
イメージを広く出してもらいたかったので3年後に与えたい印象をオープンに質問しました。回答は組織、文化、事業領域、事業の内容まで多岐に渡りましたが、ディスカッションを経て共通するいくつかのキーワードが見えてきました。その中でも特に重要だと感じたのは「サステナビリティ」「テクノロジー」です。

集めた意見をマインドマップに整理した


サスティナビリティとはなにか

ここで表現している「サスティナビリティ」は環境のことだけを指しているのではありません。僕たちがもっとも深く関わっている水産業は、資源の減少やそれに伴う魚価の高騰、日本人の魚離れ、後継者問題や就業者の減少など様々な課題を抱えています。これまでも、各事業の領域でそれぞれの課題に向き合ってきていましたが、そのメッセージを具体的に発信したことはありません。また、社会課題に向き合い、とても良いことに取り組んでいても、フーディソンのメンバーや協業するパートナーや水産業界で働く人がぎりぎりの状態で働いたらそこに持続性はありません。水産業や食の領域が経済的にも豊かに成立し、一緒に働きたい、事業をやりたいと思ってもらえるような産業にしていくことが必要です。そのためにわれわれが本当にするべきことはなんなのか、それをひとつに絞り込んで発信していくことが重要だと考えました。

テクノロジーを表現

もうひとつの大事な要素が「テクノロジー」です。僕たちは卸売、小売、人材と3つの事業をやっていますが、特にフーディソンとして扱っているものの中で重要なのは「情報」だと思っています。例えば魚ポチではどんな魚がいつ、どこで水揚げされたのか、どうやって食べると美味しいのかを、デジタル化した情報として取り扱い、飲食店に伝えます。その魚の売れ行きがどうだったのかは産地にフィードバックされます。魚を売ることを通じて流通情報を循環させていく、これにはテクノロジーが欠かせません。ただ、大量の商品を仕入れて売るだけではない付加価値がそこにあることを伝えていくことがもう一つの重要な要素です。

ビジュアル化

ある程度伝えたいことが整理できた段階で、ビジョンのステイトメントをアップデートする言語化を進めていましたが、「生鮮流通に新しい循環を」というビジョンをより多くの人にわかりやすく伝えていくためにはビジュアル化が必要だと考えました。
言語化はできていたので、あとはそれをイメージに落とし込んでいく作業を進めていきました。このアウトプットは今後社内のブランディングのムードボードの役割も果たすと思っていたので、トーン&マナーも重要です。これまでフーディソンは、わりと固めのビジュアルブランディングをしていましたが、より幅広い層に共感してもらうためイラストレーションを使い柔らかい印象を与えていくことを意識しました。

出来上がったのはこちらです。

ビジョンアート

経営陣やメンバーにも共有したところ、今まで言語化できていなかったことが言語化できたこと、ビジュアル化されたことで視覚的に理解しやすくなり、ビジョンのイメージが共有できたことにポジティブな反応がもらえました。
今回は、ただ言語化するだけではなくて最終アウトプットをビジュアルに落とし込んだことで、今後発生していくコミュニケーションのトーン&マナーを決めていくムードボードの役割も果たせたのが良かったです。

今後このビジュアルを展開していくのが楽しみです!


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