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なによりも【“視点”】が必要なこれからのレストラン。


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パクれない【何か】を持てているのか。

有名な写真家はなぜ素晴らしいのかをふと考えてみました。

写真の構図や色合いの補正、撮影対象などの情報は今のネットワーク社会では簡単に手に入ります。今すぐにでもカードを持って同じカメラを買い同じ風景を同じように撮影すれば、当然写真上では瓜二つの写真が手元にはデータも含めて手に入ります。

それでも【なんか満足いかない】のはなぜなのでしょうか。
同じものがなぜ【オリジナル】になれずに満足のいくものではないのでしょうか。

これは写真家やデザイナーに関わらず、全てのクリエイティブな仕事の【何にお金を払っているのか】の根本的な話だと思います。

そしてそれは今後の飲食店にも共通する【これからの価値】の考え方でもあります。

パクることは本当に簡単です。
ビジネスでもデザインでも作り出すのにかかるお金の高い安いはありますが、基本的なシステムは多くの場合ネットに落ちていますし、パクることから全てが始まるとも思います。

料理人の技術習得は基本的にはパクってしかいませんし、完全にパクらないとオリジナルは生み出せません。
ここで言うオリジナルは創作物のオリジナル性だけではなく、そもそもの【視点】です。

パクれるもの。パクれないもの。

人の視点は真似することができません。
それは思考と同じで、今までの個の経験や発想、出来事や育ちに起因しているもので、歳の近い兄弟でも全く別のものになります。

ここからは僕の考えですが、人が真似できる要素は【what】【where】【how】【when】であることが多いように思います。

ビジネスモデルもビジネス書を見てもここら辺の成功例を書いていることは多く、真似できやすいからこそ【成功につながる要素5選】などと言う分かり易ものにみんなが群がります。

いわば簡単なんだと思います。頭を使わなくても数字を当てはめるだけで解ける数式のようなもの(現実は簡単ではない)で、その方程式を【why】なぜ考えたのかは作り出した本人しかわかりません。

人は【why】を真似できません。後からwhyを聴いて理解しても遅く、whyを考えれる人が常に一番最初です。

whyはパクれないと思っています。

コロナ禍が2年以上続き飲食店だけではなく多くの業種がいまだに影響を受けていますが、飲食店はこれまでさまざまなイベントがあったと思います。
テイクアウトのブームや出張料理のブーム。食材に関しては本当にさまざまで、いつもブームを作る人と乗っかる人がそこには存在しています。


コロナがなくてもブームはいつもありますが、コロナ禍という出口が見えないからこそこの2年間はブームに流される人が本当に多かったように思います。
不安の多い中でのカリスマみたいなもんです。

そろそろ【周りに流されない】

一番最初に書きましたが、一番重要なのは【自分の目にはどう映っているのか】です。

有名な写真家は世界に一台しかないカメラやフィルムを使っているのではなく、世界に一つしかない脳みそと世界観をただカメラを使って表現しているだけです。

これはレストランでも同じで、その食材を料理人がどう捉えて理解しているのかが大切だと思います。
僕はそれを【視点】と考えていますが、目で見る視点だけではなく、脳で見る視野のことです。

料理人にとって皿は真っ白なキャンバスです。
苦しいコロナ禍を乗り越えてもう吹っ切れた料理人から【俺は俺だし!!】という割り切った感覚で思い思いの絵を皿の上に描きます。

クラシックな料理よりも人柄が見えるその料理は、ブームにのっかてその時々を波乗りする料理人とは違い、ファンの方を自給自足で増やしていく魅力があると思います。


これからはそんな料理人の時代だと思います。
料理の世界では【隣の人との逆ソーシャルディスタンス】で離れすぎない料理を作るのではなく、
全ての料理人が個性的で一風変わった眼を持っているほうが飲食業界も賑わうのではないかと思っています。

つまり4月に実店舗をオープンする僕の先に言っておく保険です。

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働きたい飲食店を目指して目標に進んでいます。