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機械工学専攻の私が食・農業界に飛び込んでみた

 こんにちは。FOODBOX(フードボックス)株式会社で働くインターン生のWです。
 このたび、インターンを始めてから1か月ほど経ったということで、体験記を書くことになりました。

自己紹介

 本題に入る前に、簡単に自己紹介をしたいと思います。
 私は現在大学3年生で、大学では機械工学を専攻しています。国籍は中国ですが、大阪で生まれ、横浜で育ちました。信じられないと思いますが、小学5年生まで餃子が大嫌いでした。(皮から手作りの本格餃子なのに…)

 あとは、村上春樹さんのユーモアとゆとりのある文章が好きで、よく読みます。一番笑った作品は ”ダンス・ダンス・ダンス” です。

機械系に進んだ私が、食・農業界に興味を持ったきっかけ

 自己紹介の通り、私は大学で機械工学を専攻しています。しかし、実際に大学で専門の勉強をしてみると、自分は本当に機械をやりたいのか、卒業後の進路について悩んでしまいました。理由は2つあります。

 1つ目は、学習を進めていくうえで、私はどうも工学寄りではなく、自然科学(理学部)寄りの数学や物理学に興味があると気づいたことです。

 2つ目は、自然が好きで環境問題に関心があるのに、機械メーカーに就職したとして私はそこで堂々と製品を勧められるのだろうかという葛藤がありました。

 そんな中、私が大学1年生の時から続けている、Le Japon (中田耕一郎さんがオーナーシェフを務める代官山の創作フレンチレストラン)でのアルバイトでは、毎回学びの多い時間を過ごしていました。

 というのも、私の家は中華料理が多く出る家庭でしたので、フレンチの世界はとても新鮮で、まさか人生でフォアグラの仕込みを手伝う日が来るとは思ってもいませんでした。それ以外にも、様々な食材に出会うたびに中田シェフは食材の特徴や味の違い、おいしさを引き出す調理法を教えてくださりました。それを知ると、自然と愛着が生まれ、料理をすることも食事の時間も楽しくなりました。そして、とても自然な流れで食・農業界に関わりたいなと感じるようになりました。

Le Japon
代官山 西郷山公園近くの、バターや生クリームはほとんど使わず、体にやさしい本格創作フレンチレストランです。ヴィーガンコースやテイクアウト販売、料理教室もやっています。

 以上のことから、大学で機械を学んでいたものの、バイトを通じて食・農業界に興味が膨らみ、FOODBOXのインターンに応募しました。

 それでは、1か月間経験してみて感じたことをまとめてみたいと思います。

インターンを1か月経験してみて

① ”フードカタリスト” の正体が分かった

 私が働くFOODBOXという会社は、食・農業界にコミットした、コンサルティング会社です。ただし、FOODBOXではコンサルタントという言葉を使わず、フードカタリストと名乗っています。これは、フード(食)とカタリスト(触媒、促進させるもの)を組み合わせた造語で、"食・農業界と異業種の繋ぎ役"と定義しています。

 現在、私は福岡の養蜂家さんからのご依頼で、作業記録のDX化(デジタルトランスフォーメーション)サポートをする案件にFOODBOXのメンバーとともに携わらせてもらっています。私もFOODBOXのメンバーも養蜂の経験はなかったのですが、一緒にお仕事をするにあたって養蜂作業がどんなものかを勉強しました。

 たとえば、養蜂には2種類あって、定置養蜂と移動養蜂があります。定置養蜂は、1か所の養蜂場で様々な種類の花の蜜を集めるスタイルで、移動養蜂は、花の開花時期に合わせて国内各地を移動する養蜂スタイルです。南は九州・沖縄から北は東北・北海道まで移動をするそうです。
 ちなみに、今回のご依頼主さんは移動養蜂家でした。

 このように、養蜂の作業内容や専門用語を理解したうえで養蜂家さんにヒアリングを行い、DX化に必要な機能やご要望を聞き取りしました。その上でDX化を担当するエンジニアの方と話をしたことで、齟齬が生じず、養蜂家さんが求める機能を適切に伝えることができました。

 FOODBOXのフードカタリストが共通言語をもって対話に臨む様子を見て、自分もこのような仕事をしてみたい、フードカタリストを目指したい、と思うようになりました。

②伝え方を真剣に考えるようになった

 今回、業務を通じて、仕事は基本的に複数人が関わるものだということを強く実感しました。

 議事録一つとっても、私は初め、相手の話した言葉を一語一句記録していましたが、これでは自分にしか内容が分かりません。後から会議に参加していない人が見ても内容をつかめるよう、構成から工夫する必要がありました。

 系統立てる、要約する、フォントを統一する、ショートカット機能を使いこなす、など、今までは気にしてこなかったけれど、沢山の方に見てもらう資料を手早く作る中ではとても大事なのだということを、業務をする中でたくさんご指摘いただきました。

 農家さんから企業様まで、日々様々な方に伝える経験をしてきた先輩方の話はとても説得力があり、私にとっての目標になりました。

③挑戦を応援してくれる社風

 CEOの中村さんに、「会社のコミュニティやリソースをうまく繋げて、何かを作っていく人になってほしい」というお言葉をいただきました。

 それを受けて、それまで頭の中で漠然と考えていた、”旬の大切さや知識を普及させたい”という想いを中村さんに相談したら、こういう人を巻き込んでこうしたら、と具体的なアドバイスをいただきました。すると、一気に実現できるイメージが湧きました。1人で完結するのではなく、誰かとつながり、巻き込んでいく。FOODBOXの素晴らしい環境を十分に活用して、挑戦を続けていきたいです。

最後に

 先輩方の丁寧なご指導と定期的なフィードバックのお陰で、まだ勤務を始めて1か月ですが、とても力がついたと感じています。私も胸をはってフードカタリストと名乗れるよう、これからも精進していきたいと思います。

 最後までお読みいただきありがとうございました!


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