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【考察日記】なぜ現代人は「寛容さ」を失ったのか?|『フィルターバブル』を崩壊せよ「寛容さ」がなくなる社会で生きていけない人たち

突然ですが、あなたは最近
社会の雰囲気がギスギスしている
と、感じることはありませんか?


こんにちは
読書セラピストのタルイです


現代社会は
速いペースで変化しており
それに伴うストレスや不安が

人々の間に
緊張を生み出している
のかもしれません


また、
SNSなどのオンラインでの
コミュニケーションが増えたことで

顔が見えない分
言葉の選び方に注意が払われなくなり
誤解や対立が生じやすくなっています


SNSでの誹謗中傷…
差別発言の増加…
政治的な対立の激化など…


このような環境のなかで
私たちは「寛容さ」を
失いつつあるのではないか



これが今回のテーマです


寛容さとは
自分とは異なる意見や
価値観を持つ人々を受け入れ
尊重することです

多様性が重視される現代社会において
寛容さは非常に重要と言えるでしょう


もしも世界が
これ以上寛容さを失うと
多くの人が困ることになります

多数派と違う意見を持つ
少数派の人
発言がしづらくなります。

移民難民など
新しい国で生活しようとする人は
受け入れられにくくなります


LGBTQ障害をもつ人々は
差別されやすくなります


芸術家作家のように
自由に表現する人は
活動が難しくなります



寛容さは
みんながうまくやっていくために
大切にすべきことです

違う人も受け入れて
みんなで助け合うことが
平和で公平な社会を作ることに
つながるのです


ここからは

なぜ現代人は寛容さを失ったのか?

そして、私たちは再び
寛容さを取り戻せるのか?

一緒に考えていきましょう

◆なぜ現代人は「寛容さ」を失ったのか?


まず私の中で考えうる
5つの要因を挙げてみます


①個人主義の台頭

現代は個人の自由や権利が
重んじられる時代です

しかし、
それが行き過ぎると

他者への配慮が欠けて
自己中心的な行動が
正当化されることもあります

このような個人主義の強まりも
社会全体の寛容さを低下させる
要因となっていないでしょうか


東京大学の高野陽太郎名誉教授らの
研究によると
日本人は集団主義ではなく
『個人主義』よりの国らしいです。


②社会的不安

経済的な不安や
社会的な変化に対する
不安が高まっているため

他者に対する不寛容さが
増加しているとも
考えられています。

オランダのフローニンゲン大学の
助教授・田中世紀氏の指摘では

「日本は他人に優しくない
 自助だけの国になりつつある」
そうです。


③SNSの普及

現代社会は、
情報が瞬時に世界中に広がる時代です

SNSの普及により、
私たちは一瞬にして多くの意見や
情報に触れることができます。

しかし、その一方で、
個人の意見が即座に批判されることも
少なくありません

このような環境が
人々の心から
寛容さを奪っている可能性があります。

LinkedInの創設者リード・ホフマン
SNSのヒットサービスは
キリスト教で禁忌とされる欲求で
できていると提唱してます。


④即時反応の文化

さらにSNSの普及により
即座に「いいね!」
「シェア」をする文化が
根付きました

このような環境は
深く考える時間を奪い
より感情的な反応を促してます

その結果、
対話よりも対立が生まれやすくなり
寛容さが失われているように思えます。



あなたはどう思いますか?



よくないね!



最後の⑤つ目ですが、
私はこれが要因として
大きいのではないかと考えております,

⑤情報過多の時代の影響

情報が溢れる中で
私たちは自分に合った
情報だけを選んで
受け取るようになりました

これにより
異なる意見に触れる機会が減少し
自分と異なる考えを持つ人々に対する
理解が薄れていきます


この「フィルターバブル」
寛容さを損なう一因となっています。

フィルターバブル

フィルターバブルとは

インターネット上で
泡(バブル)のなかに包まれたように

自分の見たい情報しか見えなくなる
という意味の言葉です。

パーソナライズと称して
検索や購買履歴の傾向から
一人一人に合わせた検索結果や
お薦めが表示されているのです

その結果、
私たちは知らないうちに
偏った情報ばかりに触れて
「フィルターバブル」に
閉じこめらているのです。



情報バブルのなかで
フィルターバブルで守られる



◆フィルターバブルが弾けると生きづらい人たち

記事の冒頭で、
寛容さがなくなれば
生きづらい人が増えると書きました。

ですが、
フィルターバブルがなくなると
生きづらくなる人も
多いのではないでしょうか。

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