見出し画像

【#読書日記】社員は1分で変わる!

役に立つ本を見つけました!

どうも、飲食店の問題解決You Tuberのタルイです。

この本は現在社員の定着率が低い会社の社長、もしくは人事担当、現場の店長さんなどに読んでほしいです。

■本書のテーマをざっくりと

いま日本はどこもかしこも人手不足です。
私の携わる飲食業界ももれなく人手不足ですが、

人手が不足しているのに、

働き方改革で生産性をあげなくていかなくてはいけないと

相反する矛盾に対して苛立ちを感じる経営者の方も多いと思います。

本書の目的はそんな社長が抱える2つの悩み
「売上不足の問題」
「人手不足の問題」

この「2つの問題を一気に解決してしまいましょう」という

第三の解がテーマです。

具体的な方法は

人事に関する施策を、すべて「粗利」を意識した発想に転換することだそうです。

つまり社員に粗利益を意識させて発送や行動につなげる。

著者はこれを「粗利脳」と呼んでます。

私はこの考え方には全面的に2つの理由で賛成します。

一つは経営の本質は「売上」ではなく「粗利益」です。

その粗利益はお客様に商品を交換したときにしか生まれません。

お客様づくりとは粗利づくりでもあるということですね。

もう一つは「売上で社員を評価する会社は離職率が高い」という事実です。

エビデンスはなく私の経験則ですが、

売上でしか社員を評価しない会社は社員の不満が高く、

短期間で離職する傾向にあり、

また在職中の社員も心理的安全性が低い傾向にあります。

心理的安全性とは会社内で恐怖や不安を感じることなく

自分の意見を伝えられる状態を指し、

働く社員の方が会社の中で自分が自分らしく働いている状態です。

■本書の内容をざっくりと

本書の内容に戻ります。

「社員は1分で変わる!」

長年人材教育で悩んできた社長や上司の方にしてみれば、

これ以上ないくらい胡散臭いタイトルだとは思いますが、

1分で変わるメカニズムは

・部下が何か業務を行った際に「〇〇することができました」と報告させること。
・そして、報告に対し上司は「ありがとう」と答えること。

このやり取りが著者が提唱する「できました」教育です。


とってもシンプルです!シンプルですがとっても奥が深いです。

ここまで読んで

「ウチの会社でも部下に作業報告はさせている」

と思った方はいないでしょうか?

大事なのは作業報告ではありません。

実はここのやり取りに著者独自の「沈黙」というコツがあります。

「できました」教育を4つの流れに分解すると。

1.上司が作業の指示を行う。
2.部下は作業を終えたら「できました」と報告する。
3.部下は報告したら「沈黙」して上司の回答を待つ。
4.上司は「ありがとう」と受け、作業内容をチェックする。

間に「沈黙」を入れることで、

上司から褒め言葉だったり、

考えを引き出すことが狙いなのです。


ヨーロッパには「沈黙は金(きん)なり」ということわざがあります。

対話においては多くの方が沈黙の間を嫌います。

沈黙をコントロールすることで場をリードすることができるのです。

我々キャリアコンサルタントもカウンセリング時に「沈黙」を使います。

傾聴において「沈黙」は「言い換え」や「要約」などと並んで

重要なテクニックです。

部下の教育が下手な上司ほど「沈黙」ではなく「雄弁」で教えようとします。

というか語っている自分に酔っている上司の方もおられます。

(俺いま部下に良いこと言ってる!)

あなたもこのような悦に入った表情で語りだす上司を目撃したことがあるのでないでしょうか。

そもそもですが、

部下の上達は部下の課題で、身につくまで繰り返し反復練習する以外にありません。

できない状態にだけフォーカスして改善点や

あげくには出来ない理由は心の状態などと

精神論まで振りかざす上司はアホ以外の何者でもありませんね。




本書は他にもたくさんの学びがあります。

・辞めてもいい社員の条件はたった一つ

・社長業を「ラク」にしてくれる!社員が放つ魔法の言葉とは?

・粗利アップに直結する「わかりません」社員とは?

・粗利率がアップする!1分でできる「叱らない」教育

これらの内容については、ぜひ本書を手にとってみてください。

最後まで読んで頂いて感謝です。

♥スキかコメントを書いていただけますと記事を書くモチベーションになりますので嬉しいです。


この記事が参加している募集

#私のイチオシ

50,892件

記事がお役に立てたら100円サポート願います。 noteで頂いたサポートとAmazonアフィリエイトは児童養護施設を退所する子どもたちの就労支援団体ブリジッフォースマイルさんに毎月寄付させていただきます。https://www.b4s.jp/action/contribution