オーガニックコットンが手に取りやすい時代
こんにちは!
和歌山食と暮らしプロジェクトの あや(♀)です。
このプロジェクトでは、和歌山に住むみなさんと一緒に「食」を中心としたさまざまな出来事をもとに「暮らし」を考えるヒントを共有していく…
そんな取り組みをしています。
みなさんは、オーガニックコットンの服や寝具をお持ちですか?
私はこれまで価格が高いという理由で、購入したことがありませんでした。
しかし、2人目の出産でオーガニックコットンのスリーパーをお祝いでいただき、めでたくオーガニックコットンデビュー!
また、私や上の子が敏感肌というのもあり、オーガニックコットン配合のおむつも使い始めました。
「オーガニック製品を普段使いできる余裕は…」という意見もあるかもしれません。
しかし、今では需給量を増やすことで、価格も抑えられるような取り組みが行われていますよ。
オーガニックコットンと普通のコットンの違いは?なぜ普通のコットンより高価なの?
実は、オーガニックコットンと普通のコットンの品質に差はなく、どちらも肌にやさしいことに変わりありません。
しかし、栽培方法が有機農業か、そうでないかという大きな違いがあります。
オーガニックコットンの基準は、一定期間「有機農業」で栽培されたものを指します(3年以上としている場合が多い)。
有機農業の基準は国や地域によって若干異なる部分はありますが、おおむね以下の3ポイントをクリアしていることが条件です。
・適切な種を選び(遺伝子組み換えやゲノム編集はNG)、殺虫剤や除草剤、化学肥料を極力使用しない
・生産過程が追跡可能である(トレーサビリティの確保)
・生産者の安全や人権が守られている
つまり、有機農業とは製品を使う人や環境にやさしいだけではなく、作る側にとっても健全な農法なのです。
しかし、オーガニックコットンは手間暇とコストがかかります。
そのため、世界の綿花生産量のうちわずか1%程度。
私たちがふだん目にするオーガニックコットンの製品が価格が高い理由は、このためだったのです。
オーガニックコットンの生産量増加の背景
近年はSDGsも追い風となって、オーガニックコットンの生産量が増加しつつあり、その約50%はインドです。
これまでインドでは、一般的に害虫がつきにくい遺伝子組み換えの種や、除草剤や枯葉剤を使って綿花の栽培が行われてきました。
しかし、これらは一時的に効果があっても、害虫や雑草が耐性を獲得し、結果的に農家の生活をひっ迫させ、環境汚染につながっていました。
また、インドの綿花栽培は児童労働によって支えられている側面もあり、子どもたちの健康被害や教育などさまざまな問題が指摘されています。
つまり、オーガニックコットンの需給量を増やすことが、製品の価格を下げ、生産側の生活も豊かになるのです。
アイデアで業界や社会を変えていける
とはいえ、現実的に服や寝具をすべて100%オーガニックにするのはむずかしくありませんか?
私の場合、オーガニック製品は割高であるため、購入を躊躇してしまうことがありました。
そんな中、2人目育児をきっかけに知った取り組みがあります。
オーガニックコットン普及プロジェクト「ORGABITS(オーガビッツ)」。
100%オーガニックにこだわるのではなく、10%配合した製品を増やすことで、需給量を増やしていこうというものです。
これまでに、約130を超えるファッションブランドが参加し、累計800万点以上のアイテムを生産しました。
たとえば、「アンタイトル」や「インディヴィ」で有名なワールドグループでは、今年の春にオーガビッツとコラボレーションしてTシャツを販売。
私が使用しているユニ・チャームの「ムーニーナチュラル」も、このプロジェクトに賛同して製品が開発されたそうです。
100%オーガニックコットンの服を着られるのが理想ですが、今の自分の生活や全体的な生産・流通状況を考えると、このような製品があるのはありがたいです。
オーガニックコットン製品には、認証マークがついているものとそうでないものがあります。
ご購入の際には、下記のサイトを参考にしてみてくださいね。
・ELEMINIDT「オーガニックコットンの「OCS認証」とは 2種類のマークと基準を解説」
・日本オーガニックコットン協会「認証」
〈参考サイト〉
・ORGABITS「Bits magazine」より オーガニックコットンの認知率が7割を超えた今、ORGABITSが目指すもの
・繊研新聞社/2021年7月30日 世界の有機綿生産高 19~20年度は4%増で過去最高
・PRTIMES/2017年8月28日「オーガニックコットン」の認知度が約7割に増加!
・natureダイジェストVol. 10 No. 8/2013年「遺伝子組換え作物の真実」
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
和歌山 食と暮らしプロジェクト
主催:一般財団法人和歌山環境保全公社
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