あかり

好きな事ごちゃごちゃ投稿したり書いたりしますฅ^•ﻌ•^ฅ

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最近の記事

【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で⑥

『知ってる? 星が死ぬ瞬間は、とてつもなく大きく光るんだって。 それはまるで、桜が最後の散り際まで魅せる瞬間の様に。 それはまるで、雪が肌に溶けて一粒の雫に変わる瞬間の様に。 ⋯の⋯まで⋯、⋯』 これは、この前の記憶。 『あなたはいつもそう!私のせいにして!』 『君はいつも分かってくれない!』 これは、その前の記憶。 規則正しい機械の音。 心臓に合わせて動いてる機械の音。 これは⋯いつのきおく? 赤い光がキラキラしながら シとソの音を出して近づいてくる。 これ、は⋯いつ

    • 【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で⑤

      僕は完璧に課題の演技をした。 それなのに⋯ あいつを追い越せない。 いや、あいつの才能にさえ、追いついてはいない。 どうあがいても、その事実が自分に突きつけられる⋯ 何が足りない⋯? どこが⋯まだ⋯ あぁもう⋯ 人混みだからかうるさくて、上手く考えがまとまらない⋯ 自分の悪口言われてるんじゃないかって疑心暗鬼になりそうだな⋯ その時だった。 『⋯あれ?』 周りを見渡すと一面暗い。 いつもの道じゃない。 こんな道⋯あったか? やば!稽古に遅れ⋯ ⋯いや、

      • 【書いてみた】短編|神様のキモチ

        『お金持ちになれますように!』 『彼氏欲しい!』 『働かなくてもいい様になりたい!』 ぐぅぅぬぅぅぅぅ⋯ どいっつもこいっつも抽象的すぎな願い方しかしない⋯ もういい加減!我だって『テキトーに叶えてしんぜよーう。』に、なるぜよ!? もっと具体的に願ってよ!言ってよ! そうじゃないと分っかんないし! 叶えて叶えてのギブばっかりも、もうイヤぁぁぁだし! テイク!テ・イ・ク!は!? 叶えてあげる代わりにあんた達は何を頑張るのよ!? テイクをどうするのか!示してよぉぉぉ! ⋯ん

        • 【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で④

          ふと耳をすますと、鈴の音がする。 ⋯あの子の足音が近づいて来た。 あぁ、今日だったんですね。 チリン、とドアベルが鳴る。 あの子が顔を覗かせ、僕にニコッと笑いかけた。 『こんばんは!定期検診デス!』 「あぁ、こんばんは。ありがとう。」 『今日お客さんは?』 「先程おひとり帰られました。今日はもう来ないでしょう。」 『んじゃっ!今がチャンスっすね♪』 あの子はいつも肩に大きなかばんをかけている。 かばんからゴソゴソと取り出したのは 月の形をした音叉と、星の形をかたどったク

        【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で⑥

          【書いてみた】短編|三日月のオブジェ

          夕暮れと夜の境界線。 青くて赤い空に、月が登り始める。 今夜は、月が鳥居を照らす。 私の学校の隣には、神社がある。 木々が生い茂る、地元ではパワースポット的な場所。 この神社には昔から、ちょっとした噂が囁かれている。 『逢魔が時以降、決して1人で神社に足を踏み入れてはならない。』 逢魔が時。 大きく禍々しい時間だから、この世の者ではないモノを見やすい時間だと言うけど⋯ 実際は大人が作った『早く家に帰れ』という戒めか何かだろう。 神社の隣は学校なら尚更、子どもを納得

          【書いてみた】短編|三日月のオブジェ

          【書いてみた】短編|ネイル

          『ねぇ、時間ある?いつものやってくんない?』 「え⋯」 『自分じゃ上手く出来ないし、ネイルサロン行く余裕もないんだもん。』 「そんな」 (そんな見え透いた嘘、つかなくてもいいのに⋯) 味はしないが少し重たい嫌味を、私はそのまま飲み込んだ。 ネイルを塗ってとせがんで来たって事は⋯ 今日は大事な仕事でもあるのかな。 私はセッティングをした後、あの子の爪に彩りを付け始めた。 「⋯今日はどんなお仕事?」 『商談兼ねて接待だよ。』 「じゃあ、遅くなる感じか。」 『これも仕事だ

          【書いてみた】短編|ネイル

          【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で③

          では、次のニュースです。 昨日未明、――区の――路上で、男性が遺体で発見されました。 遺体には争った形跡や目撃情報がなく、警察は自殺と他殺、両方で捜査を進めています。 では、次のニュースです⋯ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 人混みの中にいるのに、騒がしさが気にならない。 というか⋯何も気にならない。 私は今、無という感覚を味わってる。 さっき見たあの子の顔を思い出す。 ⋯あの子の顔、すごくきれいだった。 よくわかんないけど、人は亡くなったらお葬式の前に、化

          【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で③

          【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で②

          人混みは嫌いだ。 そう思いながら、パーカーのフードを被って道を歩く。 歩きにくい。 気分も更に悪くなりそうだ。 ついさっき、友達と思ってたヤツに裏切られた。 待ち合わせ場所の手前で声もかけずに、引き返した。 スマホが何度も軽く震える。 電話の内容が聞こえるくらい大声で喋っていた事も 僕があの時後ろにいた事も 気づかなかったんだろうな。 もう全てどうでもいい。 暗い気持ちが、感情が。 僕の心を埋めつくしていく。 そう感じた時だった。 『⋯やべ、迷った?』 いつ

          【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で②

          【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で①

          疲れた⋯と心の中でつぶやく。 今日に限って、なかなか仕事が上手くいかない。 上司が捕まらなかったり、プレゼンがイマイチ伝わらなかったり⋯ あのデザイン、いいと思ったのにな⋯ 早く帰りたい。 そう思っても疲れのせいなのか、足が思うように早く動かない。 はぁ⋯もう最悪な日⋯ そう思った時だった。 ぼーっとしながら歩いてたせいか、いつもの道と違う事に気づいた。 周りが暗い。 あぁ⋯今日はとことんダメな日。 迷っちゃったかな。 スマホ⋯スマホ⋯ 鞄に目線を下げようとしたそ

          【書いてみた】連作短編|星降る月夜、宿り木の下で①

          はじめまして

          ども( *・ω・)ノ お立ち寄り頂きありがとうございます(´▽`) お初にお目にかかります(*・ω・)*_ _) noteネーム「あかり」と申します( ̄^ ̄ゞ ・(実は国家資格な)介護福祉士の資格を持つホームヘルパー。 ・陰キャで陽キャな陰陽師。 ・A COMMON BEAT キャスト経験者。 ・リラックマとすみっコぐらしの水色のとかげが好き。 ・綺麗で可愛いもの好きな乙女座ちゃん。 ・孤独のグルメ観ながらご飯食べたりすると美味しい。 ・空想短編小説書き始めました。 ・猫

          はじめまして