散文にさえも届かず
空っぽの電車みたいな日を過ごすこともあって良いと思うんだよね。会いたい人はたくさんいるのだけれど、体が中々動かなくて内側から鍵を閉めてしまう。コトコトと湯を落としてコーヒーを淹れる。山々と積まれた氷の上に沸騰間際のコーヒーを注いで夏にピッタシアイスコーヒー。顔も洗わず、目やにも擦らずひたすらにリリィシュシュのすべてを見た。何度も見返しているとサントラばかりに気が取られる。そう言えばあの紫陽花はどこにいったのかななんて話をしたよ。誰1人として「枯れたんだよ」とは言おうとしなかっ