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信頼できる心理学の資格は? ――カウンセラーや「心理学を語る人」の信頼性

こんばんは、飛び亀です。

今回は、巷にずいぶん増えてきた「心理の専門家」たちが本当に信頼できる人なのかどうかについて書いていきます。

……なんて、別にエセカウンセラーやエセ心理学者が多いってことじゃありません。心理学・臨床心理学を修めた端くれとして感じるのは、心理学にまつわる「資格」があまりにも多すぎるということです。

あの相談員さん、「○○カウンセラー」という資格を掲げてるな。すごいんだろうな。人の心を読めるのかな?

あの学者さん、「○○心理士」だって言うけど、それって本当に信用していいの?

こうした疑問へのひとつのヒントになればと思います。
ただ、あくまでも僕の知っている・分かる範囲のことを書きますので、全てを信用しないでくださいね

資格の信頼性って?

そもそも、どんな資格なら信頼できるのか。逆に、どんな資格は信頼できないのか。先にその前提条件を記しておきます。

※これ、あくまで僕の考えです。
 この記事限定での考え方になりますので、取り扱いにご注意ください。

  1. 資格取得条件の厳しさ(必要な経験、勉強量、学歴)

  2. 資格試験の妥当性(内容、難易度、バリエーション)

  3. 更新制度の出来(資格取得後の研鑽システム)

これらが揃っていて、そのレベルが高いほど信頼性があると考えます。
逆に、これらが全然揃っていないものは信頼性の低い資格だと思っています。

1.の資格取得条件が厳しければ、資格試験を受けること自体が狭き門になります。試験を受けるために、その人が積んだ自己研鑽、経験、勉強は純粋に信頼できます。また僕個人は学歴主義は嫌いですが、学歴が高い人はそれだけ勉強と研鑽を積んでいる確率が高いです。(しかし逆も真とは限りません。学歴問わず学んでいる人は学んでいます。)

2.は、ありていにいえば試験がちゃんとしてるかどうかです。簡単なペーパー試験だけで取れる資格なのか。講座受講だけで取れる資格なのか。逆に難しすぎて的はずれな試験でも変なやつしか受からなそうですし。整った試験内容で、なおかつ面接試験があったりすると信頼性も高いと思います。

3.は、資格取得後にサボれるかどうかです。すごく難しい資格を持っていたとして、その取得が30年前で、以来なんの新しい勉強もしていない人だったら。30年前の知識で心理学を語ってくる人、カウンセリングをしてる人。ちょっとこれは、信頼できません。勉強サボっている人は資格剥奪というシステムがあれば、そうした罠を防ぐことができます。

以上のような観点で、心理学にまつわる資格を眺めていきたいと思います。
ただし、どんなに経験や研鑽を積んで資格を取っていたとしても、人は人です。合う人、合わない人はいますし、良い人も変な人もいます。
あくまで資格は指標の1つと考えてくださいね。

信頼していいと思う心理資格

あくまで僕個人の評価ですが、上述の観点から信頼できそうな心理資格を4つ紹介します。

臨床心理士

臨床心理士は「日本臨床心理士資格認定協会」が認定する民間資格です。
あくまでも公的でない私的な機関による認定資格です。
しかし、取得条件の厳しさ・試験内容の妥当性・更新制度ともに揃った30年以上の歴史ある資格です。現状では「心を扱う仕事をする人」としては最も信頼できる資格だと僕は考えています。

○資格取得条件の厳しさ(必要な経験、勉強量、学歴)
取得の前提条件は、「臨床心理学」(=カウンセリングをはじめとした人間心理を取り扱う現場の学問)について専門的に学べる指定大学院指定カリキュラム(2年)に取り組み修了すること。
ここには心理学の勉強はもとより、実習(実際のカウンセリングを行い、指導を受ける)と研究が含まれています。つまり、臨床心理士の資格を持っている人は確実にカウンセリングを行った経験があり、かつ自身のカウンセリングを振り返った実践指導を受けていることが保証されています。

○資格試験の妥当性(内容、難易度、バリエーション)
試験の合格率は6割程度で安定しており、ペーパーテスト・論述試験と何より面接試験があります。試験官が直接その人を見て、カウンセラーや心理士としてふさわしいかどうかを見極めています。そのあたりが大きいですね。

○更新制度の出来(資格取得後の研鑽システム)
臨床心理士には5年ごとの更新制度があります。5年間で研修・自己研鑽の足りない人は、資格剥奪となってしまいます。臨床心理士を持っているのに30年前の知識・技術しかない!なんてことは、基本的にはないと思っていいでしょう。

○欠点
資格取得の前提として「心理学に関わる期間が最低2年間」しかないことでしょうか。仮に臨床心理士取得直後のカウンセラーにあたった場合、その人は「心理学を勉強して3年目、カウンセリング経験は1年あるかないか」くらいの可能性もあります。まあ、実はそれ以上の経験値を保証してくれる資格も現状では無いのですが。
あと資格の本質に関わるものではないのですが、後述の公認心理師ともども(あるいは他の資格も含め)、未だに権威・権力・派閥争いの材料になっている節があります。これについては記事の最後に改めて書きます。日本の心理界隈の大変残念なところですが、この記事は派閥に依らない情報を書くことが目的です。

公認心理師

公認心理師は、心理職にまつわるものでは日本初の国家資格です。受験資格や資格保持者の責務など全て法で定められています「公認心理師」あるいは「心理師」を名乗れるのは、この国家資格を取得した者だけだと法律で定まっているのです。

○資格取得条件の厳しさ(必要な経験、勉強量、学歴)
前提条件は臨床心理士よりさらに厳しく、カリキュラムに沿った大学4年間+大学院2年間の計6年間を心理学やカウンセリング実践に捧げることを規定されています。
ただし、公認心理師という資格がスタートしてまだ4,5年程度のため、臨床心理士と同じような条件や、職務経験をもって条件クリアとする移行措置が取られていました。

○資格試験の妥当性(内容、難易度、バリエーション)
ペーパーテスト1本です。スタート直後のため、試験の合格率はやや不安定ですが6割程度を目指しているようです。個人的には「難しすぎる」「医療寄りの問題が多い」といった意見を耳にすることがありますが、今後は試験内容も安定していくでしょう。

○更新制度の出来(資格取得後の研鑽システム)
現状、更新制度がありません。取得さえすれば一生名乗ることができます。
ただ後付けシステムとして、研鑽を積んだ人だけ「認定専門公認心理師」などとグレードアップしていく準備がなされています。しかし、それらは今のところ学会主導であり、法的・公的なものではありません。国家資格なのは、ベースとなる「公認心理師」だけです。

○欠点
1.まず、まだスタート直後の不安定期にあることでしょうか。先述の通り本来の取得条件カリキュラムは6年間定められていますが、今このタイミングで公認心理師を持っている人は、ほぼほぼ特例移行措置での取得です。6年間の研鑽を経て飛び出してくる人材が活躍しだすのは、もうちょっとだけ先の話になります。
2.もうひとつは、試験がペーパー1本で更新制度もないことです。いくら6年間勉強してきているとは言え、選択式のテストだけで合否を決めるのは(臨床心理士が記述・面接を行っていることも相まって)物足りない感があります、個人的には。

プロフェッショナル心理カウンセラー 上級

大学や大学院で学ぶことだけが、人の心にかかわる仕事の信頼性に繋がるのだろうか。本当に民間で学ぶことは信頼性が低いのだろうか。ということで、民間スクール系で一番格の高そうな資格を見つけました。「一般社団法人 全国心理業連合会」が認定する民間資格で、「上級」「一般」にランクが分かれています。

○資格取得条件の厳しさ(必要な経験、勉強量、学歴)
あくまで学歴(大学や大学院で学んだか)ではなく、民間の認定スクールにおいて規定のカリキュラムを履修することが受験条件となっています。しかし「一般」でも246時間、「上級」に至っては1280時間のカリキュラムが規定されています(内訳を見るに授業コマ数に加えてレポート作成時間、現場実習なども含んでいます)。特に上級の方は1年間週1ペースの実習+指導者との振り返りを求めている計算になり、おおよそ臨床心理士レベルと見ていいでしょう。
また「教育分析」が必修となっているのは、臨床・公認には見られない特徴です。教育分析とは、平たく言えば「自身がカウンセリングを受けること」です。それも簡単なセラピーではなく、自らの過去と向き合うレベルのカウンセリングです。自身と向き合った経験、さらに自身がカウンセリングを受けた経験をもつカウンセラーは、確かに現場でも安定感が違うでしょう。

○資格試験の妥当性(内容、難易度、バリエーション)
選択式と記述のペーパーテストに加え、ロールプレイや口頭試問もあるようです。試験問題が具体的にどんなものか、また難易度がどうかという情報は持っていませんが、このようなバリエーションのある試験なら信頼に足ると僕は思います。

○更新制度の出来(資格取得後の研鑽システム)
現状、更新制度はないようです。

○欠点
1.民間スクールをどこまで信頼できるか。こんなことを言うと大学院だって同じなのですが、民間スクールはそれ以上に信頼性の高い事前情報が少ないというのが欠点でしょう。ただ、認定スクール情報やカリキュラムを見る限り、本物の現場カウンセラーが指導してくれるのが基本線のようです。大学院だろうがスクールだろうが、あとは経験豊富で自分に合った指導者に会えるかどうかですね。
2.この資格は社会経験を尊重するというのがコンセプトなのですが、それ自体にもプラスマイナスあると思います。どのような社会経験が実習に代えて認定されるのか。どのような経験を積んできたのかは実際本人にしか知り得ないことですし、それが本当にカウンセラーとして価値ある経験なのかどうかは本人すら知り得ません。あまりに認定範囲が広い場合、カリキュラムの抜け穴になってしまう可能性も考えられます。まあこれは公認心理師の特例措置も同じようなものですが、ある程度「認定する社会経験を絞っている」なら大丈夫でしょうか。
3.更新制度がないことは、やはり年を経るごとに信頼性を失うことになります。いや普通は専門職って自分で勝手に研鑽を積むものなので、そんなに心配することじゃないんですけど。

カウンセリング心理士(認定カウンセラー)

「一般社団法人 日本カウンセリング学会」が認定する民間資格です。臨床心理士あたりと似ていて、規定された心理系大学院を修了することで取得できますが、それ以外の取得ルートも確保されているのが特徴でしょう。
数年前までは「認定カウンセラー」という名称でしたが、「○○認定カウンセラー」「認定○○カウンセラー」という類似資格が他にも大量に出てきています。それらとごっちゃにならないように名前を変えたのでは……というのが、僕個人の推理です。似た名前の資格には気をつけましょう
ちなみに臨床心理士より若干歴史が長いです。

○資格取得条件の厳しさ(必要な経験、勉強量、学歴)
大学院のカリキュラムとして基礎から応用までの座学と、カウンセリング等の現場実習、またその指導を受けることが条件の1つになっています。これは臨床心理士とだいたい同じです。が、学会主催で座学の研修会も開いており、実習&指導のコネさえあれば大学院を経ずに受験することもシステム的には可能なようです。また、既にカウンセラーや心理学者として実績を挙げている人は推薦一本のルートもあるようです。まあ総じて臨床心理士より緩い、ってことはないと感じます。

○資格試験の妥当性(内容、難易度、バリエーション)
試験にはペーパー・実技・面接があるようですが、認定された大学院のカリキュラムを履修した場合(と推薦ルート)は書類審査と面接だけになるようです。試験内容や難易度は不明。

○更新制度の出来(資格取得後の研鑽システム)
5年での更新になります。5年のうちに研鑽を積まなければ資格喪失です。

○欠点
資格試験そのものが他と比べ少し緩い気がします。特に心理院卒の場合、ペーパー試験が免除されるあたりです。他の点が臨床心理士と遜色なさそうなぶん、ここが決定的な差に見えます。面接があるので、取得者の人となりについては安心感はあります。しかし知識面の保証がないわけで、ちょっと信頼感を高めるうえでもったいない気がします。カリキュラムを学んできている人にもう一度試験はいらないって、分からなくもないんですが……
公認心理師は面接がなくて心配ですが、逆もまた然りだった。

オプションとして信頼できそうな心理資格

こちらはもう少し活躍分野の絞られる専門的な心理資格です。が、取得条件や更新制度の厳しさから、その分野では信頼性が高いのではないかと思います。

上述の4資格に加えてこれらの資格を持っている方こそ、各分野の専門性が高く、より信頼できると見ていいんじゃないかなと思います。

ガイダンスカウンセラー

「学校等における心理&教育の専門家」を示す資格です。「日本スクールカウンセリング推進協議会」が認定しています。いわゆるスクールカウンセラーとしての能力だけでなく、教員(に類する)の立場で教育相談・生徒指導を行う力もあることを認定するものと思われます。

資格取得条件には、基本的には上記のような心理&教育の専門家として働いた実務経験が求められます。公認心理師を取得していると一気に条件が緩くなるのが気になりますが、わざわざガイダンスカウンセラーを取りに来るのは、教育への関心と知識、経験がある人くらいでしょう。

一切の心理資格を持たない人への試験内容は実技があるなど厳しめですが、スクールカウンセラー関係の資格や公認心理師を持つ人への試験は緩めです。合格基準が分からないので何とも言えませんが、同業者からの推薦が強そうです。

また10年での更新義務があるので、取得後も研鑽が必要です。公認心理師はガイダンスカウンセラーも取得しやすいのでしょうが、分野専門性や更新制度も鑑みると、学校現場での信頼性は十分にあると思います。

臨床発達心理士

発達心理学を現場で活かす専門家を示す資格です。「臨床発達心理士認定運営機構」が認定しています。具体的には「乳幼児~児童期の子育て支援や発達障害支援にかかわる専門家」という印象が強いですが、青年期~老年期まで一生涯の適応にかかわる問題も専門にしています。人間死ぬまで発達し続ける生き物です。

基本的には大学院などで発達心理学・発達支援などについてきっちり学んでいることが受験条件です。現場での経験や講習会などで賄われるパターンもありますが、発達について何も知らず何の支援経験もせずに受験ができるということはなさそうです。

資格試験は書類審査または筆記試験、それに加え面接があります。前述のガイダンスカウンセラーも含めて、オプション系の資格は受験条件に重み付けがあるので、試験そのもので落とされる人はあんまり多くはないんじゃないかと個人的には推測しています。

また5年での更新義務があるので、取得後も研鑽が必要です。子どもの発達、あるいは大人の発達課題に関する専門家としても信頼の置ける資格だと思います。

学校心理士・教育カウンセラー(上級・中級)・キャリアカウンセラー

学校における心理関連の業務の専門家を示す資格です。いっぱいありますが、どれも子ども・保護者のカウンセリングに加えて先生方への助言チーム支援の中心になるスキルを求めています。ちなみに似たような名前の資格である「学校カウンセラー」は教員向けの資格のようです。
これらをまとめた上位資格?が先述の「ガイダンスカウンセラー」のようです。

受験資格としては、どれも院卒レベルのカリキュラムや、同レベルの研修を数十コマ受講することを求めています。実務経験も必要になる場合が多いようです。更新制度もあります。

ガイダンスカウンセラーほどではないですが、学校現場にいる心理の専門家は、これらの資格のどれかを持っていることが信頼の証になると思います。

産業カウンセラー

主に職場でのメンタルヘルス・キャリア支援・環境改善に働きかける心理専門職を示す資格です。歴史はわりと長い。

受験資格は、おおよそ心理系の大学院(あるいは学部)での関連カリキュラム履修になっています。試験には筆記と実技がありますが、資格要件としては実習が必修になってはいません。やはり臨床心理士など、前述の心理系4資格と合わさることで信頼性の高まる資格です。

更新制度はありますが、やや必要な労力が少なめです。代わりに「シニア産業カウンセラー」といった上位資格や、「キャリアコンサルタント」という近い領域の国家資格があります。

SNSカウンセラー

SNS上でのカウンセリングについて専門的に研鑽したことを示す資格です。非常に現代的で新しくて、個人的には気になります。

シンプルさと目新しさで、初見は現代日本にあふれる謎資格の一種かなと思ったのですが、大変失礼な話でした。取得条件はなんと、これまで挙げてきたような信頼できる心理資格を既に持っていること

※具体的にはこちら↓
(一部に今回紹介していない心理資格も入っています)

それに加えて、必要な講習を受けることも規定されています。条件を満たして申請すれば試験はありません。ただ前提となる資格が信頼性の高いものばかりなので、この資格も心理のプロがSNSすら武器にした証と言えそうです。

交流分析士インストラクター・TA心理カウンセラー

「交流分析」いう心理学の一分野に特化した資格です。資格レベルが何段階もありますが、プロと言えるレベルで資格要件が厳しい(他者に適応できるレベルの実技スキルが求められる)のは「インストラクター」「TA心理カウンセラー」でしょうか。

この資格は学校、発達支援、職場、SNSといった場面特化ではなく、「交流分析」という特定の療法・学問を専門とすることを示しています。心理学にも色々あるのですが、どれも支援につなげるためのものです。この資格は、その中でも1つの道を極めた証なんだと思います。

ちなみに僕は交流分析は全く分かっていません!

「心理学」は本当にいっぱいある

以上、僕が目についた中で信頼できそうな資格を並べてみました。

他にも心理っぽい資格、カウンセラーっぽい資格は日本にはたっくさんあります。今回紹介していない資格は全て信頼できない、というわけではありません。僕の中でピンとこなかった、情報が足りなかった、そもそも存在に気付かなかった、といったところです。

心理の専門家というのは、他人の心に触れる仕事です。ということは、その人自身の人となりが大きく影響します。資格だけで信頼性を語れるわけではありません。(プロフェッショナル心理カウンセラーなどは、そういう想いで生まれた資格なんだろうなと思います)

とはいえ、心理の専門家を求める声が非常に大きい現代。
とりあえず資格化して通信教育で儲けて……みたいな動きも残念ながらあります。悪意がなくても心理に興味があって、思い立ったが吉日、個人や少数で資格を立ち上げてしまうこともあるでしょう。
(ちなみに学校関連の心理資格が乱立しているのも、たぶんそれに近いものがあると思います。もちろん、それぞれ安定した土台を作ったから信頼性も高まり、長く続いているのですが。)

加えて、日本の心理界隈はいろいろ細分化された学問に分かれ、派閥に分かれ、学会に分かれています。国家資格(公認心理師)が出来た今も、完全にまとまるかと言えば怪しい様子です。

おかげさまで心理支援を求めるお客さん側も、いまだにどの資格を信頼していいのか分からないまま。正直こういう記事が要らないくらい心理界隈が一つにまとまるのが理想だと思います。

それにはまだもうちょっとかかりそうなので、それまではこの記事が誰か一人でも役に立てばいいなと思います。

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