見出し画像

高校生たちの感想

先月、神奈川の桐光学園で高校生たちに講演をした。その時の司会をしてくれた生徒が、他の生徒から講演の感想を集めて送ってくれた。大人に話す以上に熱が入ったが、予想以上に皆さんに響いたようでとても嬉しい。

内面の観察能力や言語化能力の高い生徒もいて、読むことで学びになると思ったので許可をもらってシェアする。もちろん送ってくれた感想なので基本的にはいいことしか書かれていない。だが、あの話で何をどこまで理解したのかも確認できるし、今の高校生がどんなことを考えているのかに触れれるのは個人的に大きな学びになる。心より感謝。

(以下)

 とにかく心奪われる素敵な講義でした。人生を大きく変えるような心地でした。 まなざしを変えることで世界をも変えていけることに感銘を受けた。

***
   とても興味深い内容で考えさせられることが多くあったように思います。大学で学びたいと思ってい た人文科学のお話を聞けてよかったです。

***
 今回とても面白いお話をしていただきありがとうございました。  様々なSNSに触れる事が、高校生になって増えてきて、どの意見や情報が正しいのか悩む事が多 くなっていました。そんな中で今回のお話を聞けて新しい視点をもてたように感じました。これからおとなに なってゆく中で、本当に自分の考えを持てているのか考えていきたいです。

***
 自分自身の見方によって風景が消えたり、失ったりすることがあるというのに驚いた。 自分の見方を変えることで自分をとりまく環境をいくらでも変化できうるということに気づいて、これから何を見るにしても自分の今までの固定観から脱出していこうと思った。

***
 風景異化にとても興味がわきました。ハナムラチカヒロ先生の想像力がほしいです!! 「風景の半分は想像力でできている」この言葉は最初意味がわからなかったですが最後にやっとわかり ました。時間が経つのがあっという間でした。artが医療になる時代が楽しみです。 元乃木坂46の松村さんが大好きなのでひっそりうれしかったです!  ここまで面白くて楽しい講演は初めてでした!ありがとうございました。  一番最初に実行したものは私は「アリ」を選んだので、他の人も「アリ」を選んでいたとしたら、みん なうまく誘導されたんだなと思い、とても驚きました!!

***
 風景を対象に変えることで、自分の固定化されたまなざしを新しくすることができるという考え方は 今後不可欠だと感じました。その例として、病院の設計に関して、医療技術や薬が病気を治すという のは人が生存することを物理的に支えるだけで、自分の体を治す力を引き出すための芸術は今後 医療と呼ばれるようになるということに今後の進路を考える上で重要だと思いました。自分のまわり に起こる物事に対して、まなざしの目を変化させて見ようと思います。

***
 話し方がとても素敵でした。「見方」の重要性や、役割を演じているという話、とても興味深かった し、「自分」を意識しすぎているのではないかというお話もドキっとさせられました。
  
***
 森の中にプラスチックの植物を入れる作品はものの見方を変えられる面白い作品だと思いました。 また病院での作品も、もし自分が見ていたらとても感動するものだと思いました。
***
 考えるということの重要性を知った。 それを相手に伝える方法を最後の質問タイムで得ることができ重要な体験をさせてもらった。

***
 風景というものは様々な見方がある。見る人がいなければ風景ではない。  ハナムラ先生は単なる風景造りだけではなく、人の心を動かす事ができる風景造りにとても興味を 持った。

***
風景の半分は想像力で出来ている。社会の中でみんな演じている。 生命をサポートするのが医療別に芸術でも良い。 想像力のリミッターを外すこと。

*** 
高校生になって、SNSを格段に使う機会が増えた中で、どの情報や意見が正しいのか分からずに 悩むことがあった。今回のお話を聞いて、新しい考え方が生まれたように感じた。これから大人に なっていくなかでも、周りの情報を鵜呑みにせず、自分の答えを探しながら生きていきたい。

***
身近なものでも見方を変えればまた違った景色が見えてくるという考え方など面白くためになる考 え方があり、ハナムラさんの発想もすごいなと思った。 想像してたよりもずっと面白い授業だった。

*** 
本当に心を奪われるような素晴らしい講義で、心の底から感動しました。プラスチックの植物で森 の中をデザインすることで何気ない風景の見方を変えたり、まさに霧の中のような先の見えない不安 な状況で闘病をされている方々が、普段演じているに過ぎない「患者」という役割を忘れ、その場に いる人達と立場を平等にし心を一つにできるような希望の光を指す、シャボン玉を用いた空間のデ ザインをしたりと、素敵な活動をされていると感じました。私達は世界の様々な物にまなざしをデザイ ンされ、偏見にまみれた自分が正しいという固定観念を確立しようとしてしまいますし、変わりゆく世 界の中で自分自身が変容することが怖いため、ニュートラルに物事を捉え直して新たなまなざしをデ ザインすることは非常に困難なことだと思います。しかし時には自分にかけている数々のフィルターを外し、鍛えられた頭と心を持ち、大きな視点で対象を見つめられるようになりたいと強く思いまし た。また、ものの見方を変えることで世界を変えられるかもしれないということに感銘を受けました。 私は、今まで自分を取り巻く環境は変わることがないと思っていましたが、逆に自分が変わることで 環境を能動的に変えていけることを知り、このことがもっと多くの人に知られれば、この国の未来が 明るいものになると感じました。私の人生を大きく変えるような偉大な講義でした。貴重な体験を本当 に有難うございました。

***
常識についての概念が覆された。私の見えているものは何も操作、誘導が加わっていないのか考 えるようになった。

***
自分の眼差しをデザインするのは難しいことだが、大切であると思った。また、勉強や自分自身で 確かめることの重要性を改めて学んだ。

***
一番最初に先生がおしゃっていた「デザイン」のみかたを変えることは、自分だけではなく、規模が大 きくなれば、国際的に大きく影響しているのだと思うと、些細なことから、 世界のみかたを変えられる んだなと思えた機会になりました。
 他者を思いやれる、気付ける人になろうと思いました。 特に「選択肢には裏がある」という話にハッとさせられました。 授業を受ける前に調べた「霧晴れて光きたる春」のお話も聞けてとてもおもしろ かったです。

***
講義で使われていたスライドがすごくおしゃれで見やすいデザインになっていてすごいなと思いました。また、話を聞いて他からの情報や常識によってものの見方が固定化されないように自分でまなざ しをデザインすることが生きていく上で大切なんだとわかりました。

*** 
先生のお話とスライドがわかりやすかったです。

***
まずはじめに思ったことがランドスケープってなんだろうでした。でも、ハナムラチカヒロ先生のお話 を聞いて、こんなにも人の心って動くんだなと感じました。とても楽しく、興味がわきました。特にみんながアリと選択していたのが驚きでした。

***
 私はお話を聞いていて何度も驚くようなことだらけでした。まずスライドを使っていたんですが今と 次のページで共通しているアルファベットが移動してそのまま切り替わったり話されている言葉の通 りのことが起こったりとすごくおもしろいスライドでした。先生は風景デザインのお仕事を中心にたくさ んのことをやられていて特に俳優をやったこともあることと、誰かにここで作品を作ってほしいなどと 言われないとやらないことに驚きました。 病院での作品はオルゴールのような神秘的な音楽が霧と シャボン玉の流れる吹き抜け空間とよくあっていて目の前の風景に画面越しの数分の動画だけでも 唖然としながら見てしまいました。この場にいたお医者様、看護師さん、患者さんとその家族の方々 はどれだけこの風景に癒やされ希望を持てたのか考えずともわかるくらいとにかくきれいでした。 見 るものをデザインすることがデザインという言葉を聞いて一番に思いつく意味だと思います。その固 定観念のようなものをスムーズに取り払ってあっという間に見る側をデザインしてしまう先生はとても すごいなと思います。すごくためになるお話でした、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?