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嫌われる勇気 -hanaの読書記録#4

こんにちは、hanaです。

とてもお久しぶりになりましたが、
最近読んで良かったなと思える本に出会えたので。


その本は、『嫌われる勇気』です。
アドラー心理学を用いて書かれた本。

この本には、今の自分を助けてくれるような気付きがありました。
その気付きについて記録したいと思います。




1.他者貢献について

人はひとりでは生きていけません。
だからこそ他者への貢献は必要であり重要だと考えていました。
そして、その方法は他者に見える形で貢献をすることを指すと思っていました。

この本では、他者貢献について、「目に見える貢献でなくともかまわない」としています。

「わたしは誰かの役に立っている」という主観的な感覚を、すなわち「貢献感」を持てれば、それでいいのです。

岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』p252

この教えは私を解放してくれたように思います。


2.「普通」へのコンプレックス

私は「普通」な人間だと思っています。そして、それを今まで悪いことだと思っていませんでした。

しかし、就職活動をする中で、普通な自分に苦しみます。
何かひとつ「特別」な、輝く部分があれば。と何度も思いました。
私には「普通であることの勇気」がなかったのです。

普通を拒絶するあなたは、おそらく「普通であること」を「無能であること」と同義でとらえているのでしょう。普通であることとは、無能なのではありません。

岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』p260,261

このことばたちのおかげで、自分をすこし肯定してあげることができました。


3.目的地への到達方法

かつての私が悩んでいた、「夢への近道を歩みたい」という考え。
正解を見つけることに必死になっていた時期です。
このときの私は「キーネーシス的(動的)な人生」しか見えていませんでした。
なるべく早く効率的に目的を達成するべきという考え方です。達成までのプロセスを、まだ達成していないという意味において不完全と見なします。

この本から、「エネルゲイア的(現実活動態的)な人生」という見方を知りました。
過程そのものを結果として見なすという考え方です。目的達成のプロセスまでも目的として考えるため、その目的が達成されなかった場合も失敗にはなりません。

夢への近道を歩みたいと願って悩んだあの頃は先生に助けてもらい、正解を作るという考えを得ました。
今回また新たに「キーネーシス的」「エネルゲイア的」という2つの人生観を知って、より大きな希望を持つことができました。

↓夢への近道を歩みたいと願って悩んだあの頃について書いた記事


4.世界を変えるということ

これが1番の気付きです。
得た知識を活かして社会をよくするための方法がわからず苦しんでいた私に気付きを与えてくれました。


私が変わったところで世界は変わらないと思ってしまいます。

大学の講義で世界を変えるためには私を変える必要があると学んだ際、私はリアクションペーパーにこのように書きました。

でも、違いました。
哲人(この本の登場人物)の言葉に気付かされました。

「わたし」が変われば「世界」が変わってしまう。世界とは、他の誰かが変えてくれるものではなく、ただ「わたし」によってしか変わりえない、ということです。

岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』p281

「わたし」が変わることで「世界」の見え方が変わる。
見え方を変えるためには「わたし」が変わるしかない。
そして、他者と価値観を共有することでわたしが、相手が、変わる。
その連鎖が「世界」を変える。

このように解釈しました。

そうか。私は得た知識を使い、自分なりの意見を持てばいいんだ。
それを友人や周りの人たちと共有すれば、互いに考えを更新できる。
これが私にできる社会の変え方。

そう思えるようになって心が軽くなりました。
大学生活は残り1年になりましたが、この1年間でできる限り自分を豊かにしていきたいと思っています。



読書初心者には難しそうに見えたこの本ですが、読んでみると対話形式なのでスラスラと読み進めることができました。

得た気付きを心に留めて日々励もうと思います。



最後まで読んでいただきありがとうございます。

あなたに幸せが訪れますように。そして、またあなたとお目にかかれますように🕊


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