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駄洒落小説 『トロンボーンの口調で』 #毎週ショートショートnote【セッション編】


我々は重要なミッションを任されていた。
これが遂行出来なければ故郷へ帰れない。

「110にかけるなよ」

リーダーが一番偉そうな男のこめかみに銃口を当て脅す。

その間にありったけの紙を袋に詰める。ここでは厳重に保管するほど大事な物らしい。

その時、我々の一味が

「本当にこれでいいのか?このキラキラした円形の物の方が高価そうだが…」

と溢す。

「おい!トロンボーンの口調で話せ!」
「は~い♪」

リーダーに咎められ口調を変えると、なぜか手足を拘束された人達が笑い声を上げる。

「何がおかしいんだ!」
「リ~ダ~もトロンボ~ン♪」
「そうだった~♪」

すると

「何だ、その屁みたいな間抜けな口調は!」

と一人が茶化す。

「何だと?」
「落ち着いて♪トロンボ~ンですよ♪」
「すまねぇ♪」


笑いの渦の中、我々は袋詰めを終えドローンの課長の元へ戻る。

「よし、これならいいだろう」

中身を確認した課長に問う。

「この紙どうするんです?」
「貧乏なこの国に平等に撒き散らすんだ」


 どこかの星からやってきたトロンボーン泥棒、敵に見せかけて実はいいやつ的な?

 改めてトロンボーンの音色を聴くと、癒し効果が感じられました~♪屁みたいって例えてごめんなさいね~♪

 よかった、らこっちらもどうぞ~🙋♪


💁<こんなのもあっりまっすよ~♪)


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