『迷鑑定バディハイキング』 #毎週ショートショートnote【ママ友編】
細野さんは娘の遠足のハイキングで出会ったママ友だ。
あの時のことは今でも忘れられない。それがきっかけで私達は仲良くなったのだから。
「いいところを見つけたわ」
「本当?」
情報を仕入れた細野さんが連絡をくれた。お互いのパートの休みを合わせての、月一回の唯一の楽しみ。
私が最寄駅に行くと、ゆったりとした服装の細野さんが既に待ち構えていた。
「今日は多国籍料理よ」
「私も調べてみたんだけど、あそこはラム肉が売りみたいね」
「そう、そして今はバレンタインデーだから普段よりもスイーツも豊富」
「まずは単価の高い肉をメインに攻めて、フルーツたっぷりのケーキを狙うわけね」
あの日、山頂で私達はお互いに高層ビルのような高さの重箱を広げている姿を見て同志であることを確信した。
大食い仲間に違いない、と。
限られた時間内でいかに効率良く、いかに元を取って、満足いくまで食べられるかが問われるバイキング
底なし胃袋の私にとって
細野さんは最強のバディだ。
他の作品も書き進めていたのですが、先にこちらが出来上がりました。ハイキングのストーリーを書いていたはずなのに、そこは食い意地の張った私。「ハイキングよりバイキングに行きたい……」という欲が抑えきれず、ハイキングで出会った同志とバイキングに行くという物語となりました。女性にとって、バイキングとバーゲンセールは二大戦場だと個人的に思ってます。(だからこその連携プレーよ!)
書きながらバイキング(ビュッフェ)を調べていたら、お腹がすいてきて、えらいこっちゃや~🙈🙈
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