オマージュ小説 『木の実このまま税理士』 #毎週ショートショートnote【毒み編】
母は実親の母、私の祖母に長年苦しんでいた。それはもう本人ではどうしようもないほどに。
祖母に
「いつの時代でも潰しが効くから税理士を取っておいて損はないわ」
と勧められ必死で勉強し資格を取り、やっと仕事に慣れ始めた頃に
「木の実、このまま税理士で生きていくの?小姑がいると下の子が結婚できないじゃない!」
と言われ見合いをして父との結婚を決めた。その後も
「相手は働き盛りなんだから貴方が支えないでどうするの!」
「子どもは男女二人はいないとね」
「パート?正社員で働きなさいよ」
「義理の親の健康管理も貴方の仕事よ」
と事あるごとに口出しされた。
愛のままにわがままに
母は祖母だけは許せないほど
振り回されて生きてきた。
そんな祖母も孫の私の前では素直だ。
「もう危ないから運転はやめた方がいいよ」
「そうね、次の更新で返納すわ」
と言いながら結局更新した。
予想通りだ。
もう怯えないで大丈夫。
私が母を守るから。
偽りの愛の爆弾の
カウントダウンが始まった。
ファンの方ならお気づきでしょうね。
B'zの『愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない』のタイトルに似ているなと思いお借りした次第です。
また『LOVE PHANTOM』も入れたつもり
「PHANTOM」(幻影や幻)を爆弾(BOMB )と勘違いしていたといううっかりミスです🙈<でも稲葉さんが数学専攻なのは知ってるよ! 松本さんの作曲も神がかってる💘)
物語の内容が曲とは真逆になってしまったかな……と思ったのですが、私にとって『愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない』相手はもしかしたら母なのかもしれません。私の作品がどう受け取られるかはわからないけれど、どちらも色褪せることない名曲ですね👏💕
※ここからは重い内容なので、スルーしてもらっても大丈夫です。
既に察している方もいるかもしれないけれど実話に近いんです……さすがにオチのようなことはしてないけれど、私が母だけは特に傷つけないようにしようと思う理由もたぶんここからきてるのかな。
母が今なお祖母に苦しめられているのを間近で見ていて、どうにかして母を救いたい……でも私の現状を祖母が知ったら、その矛先は確実に母に向かう。それがわかっているからこそ逃げる選択肢が捨てきれない。
でも母とともにいることが正解なのかもわからない。私と母には似て非なる持病があって私にはハイモードが搭載されているけれど、母にはローモードしかなくて……側にいればいるほど私だけが元気になる罪悪感に苛まれ友達と遊ぶのも気兼ねしていたほど私自身も母との距離感にもずっと悩んできた。
最近では「ピーナッツ母娘」とも呼ばれている共依存関係。私は体調が安定していた時期にこの関係を断ち切るために(こう書くと、矛盾していると思われるかもしれないけれど、成人した娘に手を煩わせることなく母には母の人生を謳歌してほしかったから……)父との関係の再構築、そこから徐々に自立に移行できるように物理的に距離を取る手段を取った。
結果、母は実母からの攻撃、義理の祖父母のワンオペ介護疲れで実家を飛び出した時に、私も今の病気になってしまった。(これまでにも散々迷惑かけて、大変な時に助けられなかった上にこんな身体になってごめんね😭)
私が元気なら適度な距離を保ちながら、母を支えられるのにと思うと歯がゆくて、その幻が『LOVE PHANTOM』の歌詞と曲調に重なって涙腺が崩壊しちゃったよ😭😭
重たいあとがきにお付き合い頂き、ありがとうございます🙇💦
こちらの切り替え早めママもよかったら
どうぞ🙋<私の根っこはこのママに近いよ~!)
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。よろしければ、サポートいただけますと大変うれしいです。いただいたサポートは今後の創作活動に使わせていただきます!