駄洒落小説 『着の身着のままゲーム機』 #毎週ショートショートnote【気の赴くまま編】

サンタさんへ
きのみきのままのゲームきがほしいです。

息子からの手紙を夫にも見せる。

「これ何かわかる？」

ゲームに疎い私にはわからない。そこでふと夫に抱く疑惑。

「貴方が書かせたんじゃないの？木野ミキのママと不倫してて再婚したいからって」
「はあ？むしろ木野ミキのママが持ってるゲームと考える方が自然だろ」

確かに。でも木野ミキの名は聞いたことがない。誰かに聞くか…

「あ！」

ママ友を思い浮かべ閃ひらめく。夫は納得のいかぬ表情のまま、その案に乗っかった。

当日の明け方、ツリーの下で着の身着のままゲーム機を抱えた夫と待っているとリビングに現れた息子が叫ぶ。

「パパ！ママは？この人誰？」


変装した私には気づいていないようだ。

「ほらやっぱり」
「貴方も共犯のくせに」

私は今、木の実ナナに扮している。夫の手には木の実ナナを調べて作った人生ゲーム。

「僕がほしかったのは実況動画で見た木の幹のままになるVRゲームだよ！」

あ、そっちね。
いっそこれも実況する？

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　実在する人物とは……と言いたいところだけれど、勝手に名前をお借りして誠にすみません🙇でも木の実ナナさんにクリスマスソングを歌ってもらえたらうれしいですよね♪　と思っていたら、体調があまり良くないらしいとのネットニュースを後で知り、元気になってほしいな、と心から願うばかりです🙏

木の実ナナさんにお会いしたことがあるわけではないけれど、き攻めに陥ったしりとりで木の実ナナさんで勝てた！ という思い出があります。その節は本当にどうもありがとうございました！（その前にキリンを避けたつもりが元気よく樹木希林さんで失敗した……）

　ちなみに、木の幹のままゲームは全世界の好きな木になれ、24時間365日、人々の動きを観察できる「VRの意味あるの？ 定点観測でええやん」とツッコミが聞こえてきそうなゆる～いゲームです。

でも木になりきってカブトムシ等が体に止まったり、葉がひらひら落ちたりする感覚ってどんな感じなんだろう🤔？ と考えるとやってみたくならない？ え、ならん？ うそん！

　他の配信系のこちらもよかったら🙋
（かなり毛色が違うけれども……）