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【映画】 「君たちはどう生きるか」ジブリからのメッセージ

Hayao Miyazaki 

告知や情報がないことが、宣伝力になる気になる映画。タイトルとポスターから想像するしかない。ますます見たくなる。

特にジブリ好きというわけではない。過去の作品も見ているわけではないのだが、アニメ独特の世界観に癒される。動物や自然これがジブリワールドなのかと思った。

スタートから、惹きつけられる。
特に印象的なのは、母親を火事で亡くした眞人の辛さと悲しさ。大きなお屋敷に住みながらも、心にぽっかりと穴が空いたように何かが足りない。

その母親が成長した眞人に遺していたのが「君たちはどう生きるか」の本だった。読みながら眞人はポロポロと涙を流す。実母の愛情が伝わる。

タイトルは、宮崎監督が少年時代に読み、感動したという吉野源三郎の著書「君たちはどう生きるのか」から借りたものとなっているようだ。

眞人は、先祖の願い「平和で争いのない世界」を託される。先祖は子孫のことを思う。人間が争いを繰り返す愚かさが浮き彫りにされる。
現世とあの世が描かれている場面では、神が現れるかもとどきどきした。何か神聖なる力を感じた不思議な場面だった。

ある日、いなくなった義母を眞人は探すことになる。

義母を見つけ、実母と重なった瞬間
眞人が思い切り「お母さん!!」と呼べた時
そこには平和と幸せがあった。

ジブリ映画は宮崎駿監督自身の生き方そのものだ。

次世代の若者達へ
ジブリ映画を通して、裏も表もある人間の最大テーマである生き方を問うているのだと思う。

宮崎監督が引退を撤回してまでも伝えたいこと「君たちはどう生きるか

簡単に答えが出たりはしないが、今の時代なりに考えてみたい。アニメでありながらもそこに人生論があると思った。


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