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スイマーと肩の痛み

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キャッチ動作やリカバリー動作で痛みが発生する場合が多いですが、このときの肩関節の位置は内旋の緩み位置で不安定な状態です。外旋筋である棘上筋・棘下筋・小円筋が硬いと、うまく内旋できずインピンジメントの炎症を起こします。外旋筋のストレッチをすれば改善されやすいですが、そのストレッチ自体が内旋動作なので痛みを伴います。おすすめはフォームローラーを使用したピンポイントコンプレスストレッチ。だいぶ痛みが落ち着いてきたらプールで肩まで浸かった状態で、肘90度での内旋をして慣らしていくと良い。腕の浮力で三角筋や棘上筋の負荷が減って、肩甲下筋などの内旋筋が収縮する感覚が得られやすいです。

慢性化しているものは上記のストレッチだけでは改善されにくいです。それは肩関節を構成している肩甲骨の位置そのものが不正だから。その原因となっているのは「小胸筋・菱形筋・僧帽筋上部・肩甲挙筋の硬化」と「僧帽筋中部下部・前鋸筋の弱化」。肩甲上腕リズムの崩れによって慢性化すると代償動作を覚えてしまいます。オススメはストレッチポールの上で行う小胸筋ペアストレッチで、肩甲骨の肩峰と下角をおさえるのがポイントです。ご興味のある方はぜひパーソナルトレーニングをご利用ください。

さらに元をたどれば、浅い呼吸による胸郭の可動域の低下も原因となります。ここまでくると単純に「疲労」「ストレス」「メンタル」が根本原因だと思うのですがそれを科学的に紐づけていくのが難しいので専門家もなんとも言えないのが現状でしょう。

結論、硬くなっている筋肉を温めてほぐして伸ばして、弱くなっている筋肉に刺激を入れる。良い動作を定着させるために基本的な「押す」「引く」の筋トレを行い、最終的に回旋を含む複雑なストローク動作に変換していきましょう。条件として、硬い・弱いの見極めが正しくできているかがあります。小胸筋は元凶とも言われますが、硬くなっているとか凝っているという自覚があまりありません。自分の感覚だけに頼らずに、プロの視点で効率よくプラス方向に進めるようにしていきましょう。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます。次回は先日行われたドライランドレッスンについてレポートしたいと思います。小学生4名の参加でしたが、ウォーミングアップで使用したラダーエクササイズが予想以上におもしろかったです。そしてメインではいつもの水泳とは違う新しい動きや意識で、いろんな刺激が入りました。その後のスイムレッスンでも好タイムを出した人もおり、いくらかの好影響があったのではないかと思われます。7/22土曜日10:10~のドライランド受付中です。

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