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Hola! Fromメキシコ

はじめましての自己紹介

それぞれ違う国で暮らしながら、メキシコと関わりのある3人が集まって始まった「FLOR+LUNAプロジェクト」

FLOR+LUNAは、メキシコのこと、マヤ暦のことを発信すると共に、メキシコのステキな伝統工芸品や色とりどりの可愛らしい雑貨を日本や韓国、さらには世界中へお届けします!!

FLOR+LUNAのパートナー募集中!

FLOR+LUNAでは、メキシコの工芸品や雑貨をメキシコ現地より買い付け、発送いたします。また、こんな商品を買い付けたい!というご希望がございましたら是非お気軽にお問い合わせ下さい。

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FLOR+LUNAの由来


メキシコの国名の語源を知っていますか?

MEXICOは、アステカの一言語である「ナワトル語」で「メシトリの地」を意味する{Mexihico}に由来します。メシトリはアステカ族の守護神であり、「太陽」と「戦い」と「狩猟」の神であるウィツィロポチトリの別名で『神に選ばれし者』の意味があります。

そして私がメキシコ人の義理兄に聞いたもう一つのMEXICOの由来の話。ナワトル語で「月」を意味する{Metzitil}「へそ・中心」を意味する{Xictli}「場所」を意味する{Co}で、それぞれの頭文字をとって「ME/XI/CO」と言われており、つまり『月のおへその場所』という意味があるのだそう。

月のおへその場所、なんて素敵な国名の語源でしょう!メキシコ人が、メキシコのイメージを『太陽と月』と言うのも納得です。

この他にも、メキシコには先住民族の言語由来の言葉が多く存在します。それぞれの言葉の由来を知るとその国の歴史と文化を見ることができる気がしますね。


FLOR {花}
LUNA{月}

FLORとLUNAはそれぞれスペイン語で花と月を意味します。

私たちの「FLOR+LUNA」という名前は、メキシコの語源の月と、メキシコの伝統工芸品に多くモチーフとして描かれている色鮮やか花をイメージしてつけました。

たくさんの人たちに愛されます様に・・


メキシコの伝統工芸品


ウイチョル族のビーズアート


メキシコには数多くの伝統工芸品があります。
その中でもメキシコを訪れた人々が必ず目にするであろう一際色鮮やかな工芸品『ウイチョル族のビーズアート』をちょっとご紹介。

ウイチョル族は、メキシコの西部とアメリカ南西部を覆う山にある村々に暮らす数少ない先住民族です。

ドゥランゴという町から、さらに山奥に入った奥地に住んでおりウイチョルの村へ行くにはガイドがいないとなかなか難しいそう。しかし、近年では町や都市にもウイチョル族が移り住み始め、彼らのビーズ作品も手に入りやすくなったそうです。

現在でも伝統的な暮らしと文化を守りながら、昔からの伝統農業の他に、ビーズアートなどの民芸品制作をしながら暮らしを支えています。


ビーズへのこだわり

メキシコで作られる他のビーズアートのほとんどは、中国産の安いビーズが使用されています。しかしウイチョル族のビーズアートに使用されるビーズは、大きさや厚み、穴のサイズが均一であることが重要であり、チェコ産の高級品質のビーズのみが使われています。


幻覚アート

ウイチョル族は儀式の際に幻覚作用のある「ペヨーテ」というサボテンを摂取します。ペヨーテはウイチョル族が神と崇める対象でもあり、彼らの作り出すアート作品にもよく描かれています。

ペヨーテが描かれたビーズアート

ペヨーテは、サボテン科ウバタマサボテン属(ロフォフォラ属)の植物。とげのない小さなサボテンで、アメリカ合衆国南西部からメキシコ中部に原産。和名はウバタマ(烏羽玉)。成長が遅く、また収集家やインディアン相手の「ペヨーテ・ディーラー」による乱獲も激しいことから、野生のペヨーテは絶滅が危惧されている。

Wikipedia

紀元前900年前からアメリカ先住民族の間ではペヨーテを霊薬として伝統儀式の際に使用したり、万能薬としても活用されてきました。

ペヨーテは目に強く作用するため、摂取後は目にしたすべてのものがより色鮮やかに見えるといいます。さらに大量摂取することによって、様々な幻覚を見るようになります。

伝統的儀式で使用した際に見えた幻覚を織物にしたのが、ウイチョル族のビーズアートの始まりと言われており、彼らは儀式の際にみた幻覚を自分達のアートに表現しているのだそうです。ウイチョル族ビーズアートの色鮮やかで独特な世界観はこうして生まれています。


OTOMI刺繍

オトミ刺繡は、メキシコの中央高原に住むオトミ族の伝統的な技法を用いた刺繍スタイルです。伝説によると、描かれている動物はその地域の洞窟壁画に由来しており、そのスタイルはスペインやアステカの美学にも影響を与えたと言います。

1960年代にこの地域で深刻な干ばつが発生した後、新しい収入源をもたらすために、テナンゴと呼ばれる簡略化された形式の工芸品として、現在の私たちが目にするオトミ刺繍が開発されました。

オトミの各作品は、オトミの職人により手刺繍で作られています。オトミ刺繍のテキスタイルは、世代から世代へと受け継がれてきた素晴らしいメキシコの伝統を表しています。


オトミデザイン:モチーフとシンボル

オトミ族のデザインは、オトミ族の固有の動植物に基づいたシンボルです。このメキシコの刺繡の動物や花は、鹿、鳥、ウサギなどの動物を鑑賞するオトミ文化の日常生活の様子を表しています。

デザインにもよりますが、オトミの作品はどれも完成までに長い時間がかかります。ベッドカバーやテーブルクロスなどの作品は、完成するまでに平均最大12ヶ月かかる場合もあります。


オトミ刺繍のプロセス

1)まず、職人は刺繡のプロジェクトに応じて、メキシコのマンタ(布)を特別なサイズにカットします

2)その次に鉛筆を使って、アイボリーの綿生地にユニークなデザインを書き 写していきます。

3)「ブラインドスティッチ」技法を使用して刺繡をします。
ステッチは生地の内側にほぼ完全に隠されているので、裏側までも美しい仕上がりになっており、刺繍の目が詰まっているほど、良い出来栄えの作品と言われています。

4)絵を消すために作品を洗い、完成したらアイロンをかけます。

5)手またはミシンで裾を縫って完成です。


エルメスも認めたオトミ刺繍

部族の伝統デザインをエルメスが商品化 
欧米の世界的な大企業がメキシコ先住民族の文化に熱視線を注いでいる。フランスの高級ブランド「エルメス HERMES」は先住民族の一つ、オトミ族 Mexican Otomi nativesの伝統的な刺しゅうを新作スカーフのデザインに採用し、3月から日本など40カ国で売り出している。オトミ族の知名度は上がり、デザインの使用料は地元の学校改修費などに充てられた。だが、先住民族を取り巻く社会環境は依然、厳しく、村民の半数が米国に出稼ぎに行かざるを得ない貧困の構造は変わっていない。自分のデザインが採用されたビセンテさんは「エルメス効果」に期待する。だが、エルメスのスカーフが1枚5360ペソ(約3万7000円)もすると知り、驚いている。ビセンテさんは下絵1枚を150ペソ(約1040円)で売って生活しているのだ。 ◇オトミ族 紀元前5000年前後からメキシコ中部に住む農耕民族で、現在もイダルゴ州、ミチョアカン州、ケレタロ州などで暮らす。オトミ語を持つ。

毎日新聞(メキシコ)

オトミ刺繍の美しさに注目したフランスのファッション・ブランド『エルメス』。エルメスの代表アイテムといえば、シーズンごとに新作が発表されるシルクスカーフですが、2011年春夏のテーマがメキシコでした。

オトミ族の作品には自然への畏敬の念が込められています。そんなオトミ族の文化を象徴するかのように、エルメスのスカーフは「Din Tini Yä Züe」オトミ語で【自然とひとの出会い】と名付けられました。



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