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yumeo - Wild Tale

パンクな姿勢をもとに優れた技術と現代的な視点でインダストリアル・テクノを軸にエレクトロ~EBM~ノイズ~インダストリアル~リズミックノイズ~ブレイクコア~IDM~ハイパーポップなど、様々なジャンルをごちゃ混ぜにしたカオスなダンスミュージックをクリエイトするyumeoのニューアルバム『Wild Tale』を6月7日にMURDER CHANNELから発表する。

今作『Wild Tale』はコンセプチュアルなアルバムとなっており、それぞれの曲に意味が込められている。CD盤には『Wild Tale』のコンセプトを読み解く重要なテキストが載せられるので、アルバムを深く楽しみたい方は是非ともCDを入手していただきたい。

5月24日まで受け付けている受注生産限定セットには2曲のアルバム未収録曲を入手できるDLコードがゲットできるようになっている。

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去年リリースした『Wild Tale』からのシングルカット「Naious」はGhost in the machineやSomniac Oneといったハード・テクノ~インダストリアル・ハードコアのトップ・プロデューサーにサポートされ、Ophidianが最近公開した「Hard Techno x Darkcore Mix」にもフィーチャーされた。「Naious」がキッカケとなってyumeoはハード・テクノ~インダストリアル・ハードコア・シーンでも支持されるようになり、yumeoへの注目は海外で高まりつつあるのを感じる。

『Wild Tale』は機械的なビートがトライバルに打ち鳴らされるグルービーでダンサブルなトラックから、妖艶なメロディとディープなサウンドデザインがエモーショナルさを演出するリスニングにも特化したトラック、「Naious」と並ぶハードでアッパーなトラックなどで構成されており、yumeoが追求している彼独自のテクノ・スタイルを存分に味わうことができる。
そして、『Wild Tale』に収録されている曲はインダストリアル/ハード・テクノやハードコア・テクノのDJ達にとって欠かせない武器となるようなものばかりだ。既に『Wild Tale』の音源は一部のDJ達に届けられているが、非常に良い反応ばかりである。

また、リミキサーとしてインダストリアル・テクノ~バーミンガム・テクノ史における最重要人物であるMick HarrisがFret名義で、Hands ProductionsやHoroから革新的な作品を発表しているONTALのメンバーであるDarko KolarがKatran名義で参加してくれている。

Mick HarrisのFretは1995年に一枚のレコードをリリースしてストップしていたプロジェクトであったが、2017年にアルバム『Over Depth』をKarlrecordsから発表して再始動。L.I.E.S. Records、Combat Recordings/Black Opal、Osiris Music UKから作品をコンスタントにリリースしており、テクノ~DUB~インダストリアルが強圧にぶつかり溶け合った最重量級の曲には危険な中毒性がある。Scornで開拓したグラインドコア、インダストリアル、DUB、ヒップホップを通じて生み出した底なし沼のロウビートをそのままに、より激しさを増しながらもクラブ・トラックとしての機能性が活かされたFretはMick Harrisの知的な暴力性を強く感じさせる。BPMには違いがあるが、重く無慈悲なビートはインダストリアル・ハードコア好きも納得させるはずだ。

Merzbow、Zov Zov(Oliver Ho & Tommy Gillard)、KK Null / Dot Product、Diagnostic(UndaCova/Atomhead)、SUBMECHANICAL(ex Cloaks)の作品を発表しているJezgroのレーベルオーナーでもあるDarko KolarのソロプロジェクトKatranはONTALと同様に実験的なアプローチでテクノに挑んでおり、個人的に彼の活動には非常に感銘を受けている。2022年にリリースされたKatranとしてのデビュー作であり超傑作アルバム『Above The Concrete』は、テクノとノイズが最高のバランスでミックスされ、ダンスミュージックと実験音楽、双方の領域を押し広げるほどの衝撃作であった。

妥協なくストイックに完璧な作品を発表してきた彼等がyumeoの音楽に共感し、本当に素晴らしいリミックスを提供してくれた。インダストリアル・テクノに少しでも興味がある方は『Wild Tale』に収録されている曲を聴けばどこか必ず刺さるところがあるはずなので、チェックして欲しい。





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