希薄化する家族のつながり。ジブリアニメから学ぶ家族の尊さと愛。
その美しいアニメーションや心温まるストーリーによって、世代を超えて多くの人々に愛されるジブリアニメ。
独特の世界感や、個性的なキャラクターなど魅力は様々ですが、その中でも共通して描かれるテーマの一つが家族のつながりや絆といった“家族愛”です。
今回は今の時代に希薄になりがちな“家族愛”を強烈に感じるジブリアニメ2作品をご紹介します。
■種別を超えた親子愛「もののけ姫」
この物語のヒロインである人間のサンは、山犬モロに育てられた15歳の少女。
人間と山犬という異なる種別でありながら、サンはモロを母と慕い、モロはサンを本物の娘として育てました。作中では本物の親子のように、お互いが深い愛情を持って接する姿が描かれています。
この作品は物語を通じて、血のつながり、生物としての種別に違いがあっても、心を通わせることができる親子関係が存在することを教えてくれます。
私たちは家族の基準を“血縁”で考えがち。家族のかたちが多様化してる今、そんな価値観の変化が求められています。
サンとモロの親子の絆は“家族愛”の尊さを強く感じさせ、家族のかたちとはなにかを考えるきっかけを与えてくれるでしょう。
■戦争下に試される兄妹の絆「火垂るの墓」
「火垂るの墓」は戦争で両親を亡くした14才の清太とその妹、4才の節子が過酷な戦争下で懸命に生きる姿をリアルに描いた物語。
過酷な状況で絶望に立ち向かう苦難を共有しながらも、互いを励まし合い、生きる希望を抱きます。
心に秘めた悲しや苦しみを背負いながらも、妹に希望を与え続ける清太からは強さと優しさを感じ取ることができ、清太もまた節子という存在に勇気づけられ、希望をもらうのです。
現代では考えられないような過酷な状況だからこそ得られる、究極の“家族愛”が物語を通して私たちの心に強く響きます。恵まれた現代で忘れがちな相手を思いやり慈しむという純粋な愛を、14才と4才の二人の子供が私たちに教えてくれるのです。
以上“家族愛”の伝わるジブリアニメ2作品をご紹介いたしました。
■まとめ
ストーリー内で発信されるメッセージ性の高い表現の数々は、私たちの心に直接語りかけます。そのメッセージは、家族の大切さを再認識し、心に温かさをもたらしてくれるでしょう。
SNSなどで不特定多数の人間と簡単につながることができ、家族関係が希薄になりがちな現代。ジブリアニメを通して、家族を愛し、愛されることの尊さを改めて考えてみてはいかがでしょうか。
ジブリ作品と家族や人間関係について語ったマガジンです。
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