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オールドレンズと桜の花

あれよあれよと時は過ぎ  

机上のカレンダーがいつの間にか4月だと告げています。
壁に掛かっているもうひとつのカレンダーが、昨年の12月のまま放置されているのは気にしないでください。そこに新しく掛けるべき絵柄のよい今年のカレンダーが見つからなかっただけです。

きょうもきょうとて夕刻のお写んぽに出かけます。めざすは近くの公園にある1本のソメイヨシノ。

この公園、河津桜が1本しかなければソメイヨシノも1本しかありません。不思議です。どなたが植えたのでしょう。サザンカとツツジなら売るほどあるんですけどね。もちろん、勝手に売ったら犯罪です。

先日と同じように、Canon の EOS R6 を持って出かけます。レンズは久しぶりに PENTAX の Super Takumar 50mm F1.4 を選びました。

1/1600 F1.4 ISO-100
1/1600 F1.4 ISO-100

オールドレンズ自体も気が向いたときにしか使いませんが、このレンズをくっつけるのはおそらく1年以上ぶりになります。確か、フィルムカメラをはじめるときに買った PENTAX SP にくっついてきたモノです。このレンズだけをわざわざ買った記憶はありません。

夕刻に出かけるのはやはり開放で使いたいから。

絞って使うのであれば、オールドレンズである必要性を私はあまり感じません。シャープさにかけては現代のレンズにはかないませんから、オールドレンズらしさを楽しんでみたいのです。フレアやゴースト、玉ボケのたぐいです。

ピーカン照りの日中における適正露出は「感度分の16」。
F値 1.4 で撮ろうとすればシャッタースピードを7段あげなくてはいけません。ISO 感度が 100 なら、シャッタースピードは 1/12,800 になる計算です。

1/1000 F1.4 ISO-100
1/1000 F1.4 ISO-100

EOS R6 の最高シャッタースピードは 1/8,000 ですから、適正な露出にするなら ND フィルターが必要になります。ND4 フィルターをつければ 1/3,200 くらいでは撮れます。が、わざわざフィルターを用意するのも手入れと片づけがメンドクサイです。

なので、ここはやはりフィルターの要らない夕刻に出かけます。
そのほうが公園にいる人の数も少ないです。1本の桜の木とずっとにらめっこするコトになるので、不審者がられるのは必須です。

PENTAX の Super Takumar 50mm F1.4 は、個体差もありますが Super Takumar 55mm F1.8 ほど豪快なゴーストは出ません。楽しむのはむしろふわとろなボケ味のほうでしょうか。私の持っている Super Takumar 50mm F1.4 は後期型なので多少は黄変しています。が、ホワイトバランスを調整するほどでもないので、このままいきます。

1/1000 F1.4 ISO-100
1/1000 F1.4 ISO-100

ちょっとだけレトロです。ふわとろでレトロです。もはやとろとろです。ああ、そこのお方、お願いだから手にした石は投げないで。

このレンズの前期型は、後期型の6群7枚構成にくらべてレンズが1枚多い6群8枚構成になっています。アトムレンズが使われていないので黄変もありません。ですが、製造されたのが 1964 年のたった1年だけなので、このいわゆる「8枚玉」は数が少なく、転売ヤーの餌食えじきにされています。

1/1000 F1.4 ISO-100
1/1000 F1.4 ISO-100

レンズが1枚違うと写りにどう影響するのか、私にはわかりません。稀少性から高くなるのもある意味しかたのないことですが、性能に見あった価格で購入するほうが幸せになれると思います。アトムレンズの黄変は、UV ライトを3日ほど当てれば回復します。

私が棲息んでる岡山市の、今年の桜の「開花」は3月22日でした。3月27日には「満開」を迎えました。現在は花吹雪が舞っています。

たった2週間。短いものです。

1/1250 F1.4 ISO-100
1/2000 F1.4 ISO-100



来年もまた、きれいな桜が見られるといいですね。

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