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若気の転がり



少しの違和感が嫌悪へと変わる。




どうやら長く居過ぎたみたいだ。




そうやって




いくつもの職場を抜け出した。




次の事など考えずに。




どこに属していても




どこかに綻びが生じて




穴が開く。




その穴が広がらないように押さえたとしても




糸が切れている以上




塞がる事はなく




ずっと押さえていられるほど




強くもない。




嫌いな環境。




嫌いな人。




嫌いな立場。




どれを我慢しようとも




好きになる事なんて




結局一度も無かった。




大人なら我慢するとしたら




僕は未だに子供なのかもしれない。




そうやって得たものは




不安や貧しさ




そして、少しの期待




それらを含めた全てが




輝いていたのだと思う。






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