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30代ワーママ・キャリアブレイクの記録①〜エネルギー切れ、そして退職まで


はじめに

前回noteを書いてから、あっという間に約2年半が経過しようとしています。

なりたい姿のために、デザインの勉強を頑張ったのが2021年のこと。
その後、結局転職はしなかったけれど、運よくマーケティング系企画職への異動を打診され、気持ちを新たにしていた2022年初め。
その後、スキルを活かしてちょっとしたWebデザインをやらせてもらったり、コンテンツ企画をやったりしました。

目まぐるしいながらも、
「仕事が楽しい!そう思えることが嬉しい!」と思えた日々…だったのですが、
最終的に退職し、現在は数ヶ月間の「キャリアブレイク」期間を過ごしています。

「キャリアブレイク」とは、休職や退職など、さまざまな事情で一度働くことから距離を置くことです。
たまたま出会ったこちらの本をきっかけに、知らぬ間に限界ギリギリまで来ていた心身を思い切って休めることにしました。

とはいえ、私は子供を保育園に預けている身。
通園継続のためには、自治体の期限までに次の職を見つける必要があります。
(就労条件が不要となる幼稚園転園も一瞬考えましたが、毎日お友達と楽しく過ごしている姿を見ていると、やはりそのまま在園させたい…)

ということで、期限付きの短期「キャリアブレイク」ではありますが
心を回復させたり、無意識の思考の癖に気付いたり、迷走したりと
人生を見つめ直す貴重な時間を過ごしています。
そしてそれが、もうすぐ終わりを迎えようとしています…

そこでせっかくなので、この期間のことをnoteに書いてみようと思い至りました。

ひたすら自分と向き合って考えたこと、
励まされたり影響を受けたコンテンツ、
現状の着地点など。

私は現在、社会人歴丸10年くらい。
10年も働けば、当然ですが心も体も変わりますね。
生きやすくて楽しい未来に向けて、絶賛土台作り直し中です。

どこまでうまくまとまるか分かりませんが、読んでくださる方の何かの足しになれば幸いです。


ワーママ、エネルギー切れ

産休・育休から復職してからの日々を振り返ると、記憶があまりありません。
シンプルに慌ただしく、いつもいつでも疲れていました。

仕事で楽しさを感じる瞬間が増えたとはいえ、どんどん忙しくなり先が見えない。
子供は体も心も成長して、手間は減っても接し方がどんどん難しくなっていく。
毎朝起きた瞬間から息切れしている感覚で、夜は子供と寝落ちで強制終了の日々。

いつまでこんな生活するんだろう…
でもみんなそうやって生きてるんだ…もっとタフな生活してる人もいるんだ…
正社員で時短で働かせてもらってるだけありがたいんだ…
でも…でも…
だれか〜たすけて〜〜もうむり〜〜〜〜…
頭の中でうめき声が聞こえ続けて、実際に独り言になる瞬間もありました。

でも今はこの生活を続けるしかないと思い込み、ヤケクソで走り続けていました。
思考の隙を与えないように、通勤中は常にイヤホンをつけ、動画や音楽や情報を詰め込むことで逃避したり。

そんな中、仕事がうまく進まなくなり、さまざまな影が見え始めた途端、
あれよあれよという間に私は全く動けなくなってしまったのです。

いつの間にか、仕事のストレス、家庭のストレス、全てが渾然一体となり、
自分がどうしたいか・どうすべきかわからない混乱状態に陥りました。

今思えば、すでにエネルギー切れ寸前のところまで走り続けていたので
「それでも喰らい付く!頑張る!」と思えるほどの熱量がもう残っていなかったのです。立ち止まるのも無理はない、というタイミングでした。

ですがその当時の私は、
どうしてこんなことで辛いと感じてしまうのだろう?
どうして私はもっと頑張れないのだろう?
周りはもっと頑張れているのに、私は人として欠陥があるんだ…と、
強い自己否定モードに突入し、メンタルがかなり落ち込んでしまいました。

小さなノートと机で「一人の自分」を取り戻していく

そんなとき、ふと立ち寄った文具店で小さなノートを見つけました。
この心の混乱も、書けば少しはマシになるかもしれないと直感的に思い
ノートを持ち歩き、思いを自由に書くことにしました。

最初は1冊でしたが、今は内容によって書き分けています

そして自分の気持ちを支離滅裂に書き殴り始めて、思い出したことがありました。

10代〜20代は、ほとんど全ての期間で日記をつけていたこと。
自分の気持ちを文字で書いて残しておくというのが、私の日常だったこと。
そしてその日常を、この数年間の慌ただしさで放棄していたこと。

私は「時間がない」ことを言い訳に、そんな些細な自分らしさすらも忘れてしまっていたんだ…と気づきました。
それからは、ノートに書くだけでなく、文章でやり取りするタイプのカウンセリングサービスも使うなどして、自分の気持ちや状況を客観的に捉えようともがき続けました。

そして「自分だけの、自分による、自分のための言葉」を思いつくまま書きながら過ごすうちに、もう一つ大事な気づきがありました。
ノートからさらに意識を広げて、「自分だけの空間を持ちたい」ということです。

私は元々ずっと人と一緒にいるのが苦手で、「一人の空間」があるからこそ自分を保てていました。
ですが結婚し、子供が産まれて、家の間取りに私個人の部屋はありません。
自分の実家や母を思い返しても、「母には個人の部屋は無いもの」という思い込みがあり、自分もそうならざるを得ないのだろう、と無意識に思っていました。

でも、
仕事では朝から晩までミーティングで誰かと話して、
お昼も誘われたら誰かと一緒におしゃべりしながら食べて、
通勤時間は都会のとんでもない人混みに揉まれて、
家では子供がずっとそばにいて、それはそれは元気に話しかけてくれて、
夫は在宅ワークでずっと家にいて…

…あれ?私、よくこんな生活を何年間も続けてるな?そりゃ疲れるわ(笑)
と気づけてからは、少し気持ちが楽になりました。

世間の「母」はどうあれ、私は私のために動かないと!!と思えたその勢いで、
部屋が無いなら無理やりにでも作ってやる!!とリビングの隅っこに私専用の机を設置。
このスペースには絶対に自分の好きなもの以外置かないと決めました。

お気に入りのデスクライトと、すべすべの木のラッコ(鎌倉の海で拾った貝を添えて)

それだけで劇的に何かが変わったわけでは無いのですが、
仕事や育児で疲労困憊でも、そのスペースを眺めているだけで
「私だけのお城がここにある」と思えて少し心が慰められます。

そうやって、小さなノートから小さな机へと「私の場所」は進化し、
仕事以外の時間については少しずつ心が元気になっていきました。

しかしどうしても、仕事に関する迷いと息苦しさ、自己否定の声は止みません。

ここまで来てようやく、根本の原因はやっぱり仕事なんだと腹を括りました。
そして、「自分の時間をどう使いたいか=仕事をどうするか」
という問題に向き合うことにしました。

「時間がない」ことに、もう飽きた

仕事に対して感じているモヤモヤと向き合ってみると
単に「転職して会社や仕事内容を変えればいい」という形ではしっくり来ず、
もっと大元の「時間をどう使って、どう生活したいのか」というところに考えを巡らせることになりました。

この数年間、口癖のように言ってきた「時間がない」という言葉。
確かに、仕事と育児をしていれば、基本的に忙しいこと自体は事実です。

現実問題、「時間がない」ことは様々な場面で言い訳になり、都合よく使える時もあれば、「ちょっとやってみたいこと」を諦める要因にもなってきました。
例えば、子供の習い事、通ってみたいフィットネスジム、手のかかる料理、何かを作ること、部屋の模様替え、仕事に活かせる勉強など。
やらなくても日々は進むけど、やってみたら毎日がもう少し楽しく、豊かになるかもしれない様々なこと。
それらを、これからも「時間がない」という言葉で全部片付けていくのか?

そう考えたらなんだか、
「時間がない」と思うのも言うのも、もう疲れた、飽きちゃった、と思いました。

仕事もプライベートも、もっと広がりのある毎日を送りたい。
時間の無さと疲労によるこの閉塞感から、ひとまず脱したい。
このままの生活を送ることは、正直あまり今後の自分のためにならない気がする。

そう考えるようになったタイミングで出会ったのが、冒頭で紹介したキャリアブレイクの本です。
現実的な不安は多々あれど、今の自分には「時間を作る」ことが必要と思い、
次の仕事を決めないまま退職を選びました。

それでも止まない自己否定は、ゆっくり癒すしかない

しかし、これでようやくスッキリするかと思いきや、そうはいきませんでした。

退職は逃げだ、結局私がダメなんだ、これしきで逃げていたら次の就職先なんてきっと見つからない…
けどそもそも、私が仕事のボトルネックになっていたんだろうな、私がいない方が仕事がうまくいくんだろうな…
私がやりがいを感じていた部分も、きっと他の人がやった方がうまくいくんだ…

など、まるで自己否定マシーン。
心の中に、常に厳しい言葉をかける自分がいました。
誰かに言われたわけじゃないのに、勝手に比較して否定して、すり減っていく。
かなりしんどい状況でした。

しかし、この時の過剰なまでの自己否定モードがあったことで
根っこにある「仕事」そのものへの意識や、こうありたいという願いをとらえることができたので、今となっては良かったと思っています。

私の場合は、占い(西洋占星術・数秘術)、ポッドキャストや本などのコンテンツ、そして旅行やもの作りによって、少しずつ自分の心を癒し、回復することができました。

それについては次回の記事で書きたいと思います。


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