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「趣味」を学ぶという趣味

目次

  1. 趣味との出会いは偶然なのか

  2. 趣味との出会いも「計画的偶発性理論」で考える

  3. 趣味を学ぶと、趣味はもっと充実する

1.趣味との出会いは偶然なのか

数年前に「趣味は何ですか?」という本を読みました。様々な趣味を持つ人を訪ね、インタビューをしていくという構成です。人は何かのきっかけで趣味と出会い、没頭することがあります。それは多くの場合「偶然の出会い」であり、そんな出会いを自分もしてみたいと願っていた時期がありました。周囲にもずっと同じ「趣味」を持っている知人がいて、それが何とも楽しそうに見え、「そういう趣味が見つかるといいなぁ」と心の中で思ったものです。

最近、趣味に関する本にまた1冊出会いました。

「ディスタンクシオン」

趣味とは何か、文化とは何か、ということが書かれている名著です。社会学の本で難解な内容も多く含まれているので、Eテレのテキストを読んでようやく少しずつ理解ができました。

様々な示唆がある本ですが、一番衝撃的だったのは「自分の意思で好きで選んでいるはずの趣味が、実はそうではなかった」ということ。傾向性があり、生まれや育ちやポジショニングに大いに影響を受けている。偶然出会ったような「ときめき」も実は選ぶべくして選んでいるということなのかもしれません。

2.趣味との出会いも「計画的偶発性理論」で考える

実は私が仕事で携わってきた「キャリア」の世界でも、偶然のようで偶然ではない(意図した偶然を作る)というキャリア理論があります。「計画的偶発性理論」というのですが、好奇心や冒険心を持って様々なことに飛び込んできたことが、よい偶然と出会う確率を高めている。私はそんな解釈をしています。

「計画的偶発性理論」
個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される。その偶然を計画的に設計し、自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方。

ウィキペディア

この考え方を参考にすると、趣味に関してもどんどん体験する、趣味人を見つけたら何が楽しいのか聞く、連れて行ってもらう…。そんな好奇心に溢れた行動が、良い趣味との偶然の出会いを作ってくれるかもしれません。合わなければ深堀りしない、合えば深掘りしてみる。

その過程で「これだ!」と思う没頭する趣味に出会えることがあります。それは偶然のように見えて、好き嫌いを体と心で選択してきた(趣味そのものだけでなく趣味をしている人との相性も含め)ことの結果であり、これまでの生活や価値観、ポジショニングが影響しているのかもしれません。

3. 趣味を学ぶと、趣味はもっと充実する

私は趣味を深掘る時は必ず「入門書」を読みます。趣味には自分が主体となって動くものと、何かを受ける/感じるものがあると思います。私の趣味で例えると以下のようなイメージです。

【自分が主体的に動く趣味】
・サイクリング
・ウクレレ
・釣り
・レゴを作る

【何かを受ける/感じる趣味】
・ラジオを聴く
・映画を観る
・ウイスキーを飲む

前者は、まずやってみてから本を読むと理解を深めることができます。後者は、本を見てグッときたものを試してみると良いと思います。

おりたたみ自転車の本は細かいアイディアが豊富で本当に参考になる本でした。釣れな買った時にこの釣りの本をみて釣れなかった理由がわかりました。ウイスキーはおすすめのものを飲んでみたらとても自分に合っていました。知識があると楽しみが増しますね。

知識をつけることで、もっと上手くできたり、もっと楽しめる方法を見つけられたりすることができます。しかし、その過程の中でグッズやアイテムが増えていって… 楽しいけど経済的に苦しい なんてことも起こり得ます。

私はできるだけ「初心者向け」の本を中心に読むようにしています。趣味の楽しみ方は人それぞれですが、私が思うに「初心者から中級者に登っていく過程が一番面白い」と思っていて、ベーシックな道具で工夫をして楽しんでいる時が一番頭も使うし没頭できるんですよね。楽しむための趣味なので勝負事やプライド合戦にならないように気をつけることも、趣味を長く楽しむコツなのかもしれません。

最後まで読んで頂きありがとうございました!
これからも様々な「趣味」について発信していきますので、よろしければまた読みに来てください。

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