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男前、staub(ストウブ)。
staubの鍋を手に入れて、炊飯器を捨てた。
とにかく美味しいごはんが炊ける。つやつや美しい米粒の姿もいい。
staubは言わずと知れたフランスの鋳物ホーロー鍋で、フタについている“ピコ”と呼ばれる突起により、中の水蒸気や旨みが対流することで、煮込み料理などが美味しく仕上がるという特徴がある。
その上、無水調理、燻製などの空焚き、オーブンでの加熱もできる万能っぷり。
さらに!焦げ付きにくく手入れがしやすいという利点もある。
staubの回し者みたいだが、まぁ好きなんだ。
(重くて洗うのがたいへん、鍋肌が黒なので繊細な味付けに向かないとかもあるけど…ごにょごにょ。)
さて、我が家で使っていたのは主にこの3パターン。
1.炊飯
30分ほどで炊ける。朝ごはんのおかずを用意している間に、ちょうどよくつやつやごはんができあがるのだ。フタを開けたときのごはんのいい香りを吸い込めば、目が覚めるってもんです。はい。
2.煮込み
無水調理OKなので、野菜などの水分だけで調理が可能。肉・野菜などを適当に切って、塩・ハーブくらいを入れておけばそれだけで何となく旨い料理ができあがる。私のような(元)キッチンドランカーにぴったり。
3.燻製
ダッチオーブンのように空焚きもOK。アルミホイルに燻製チップを敷き、ケーキ型などで少し高さを出し、その上に網をセット。水分をしっかり取った食材を網に並べ、フタをせずに火にかける。チップから煙が出てきたらフタをして、10~15分弱火→火を止めてフタを取らずに10分放置。で、燻製完成。
初めて食した際の感想は
「うぉぉぉぉぉ!スモーキーや!ウイスキーもってこい、こんちくしょー!」
であった。
(このときから、アイラモルト収集が始まるワケである。)
ちなみに燻製の網セットは、鍋に収まる網探しから始まり、高さを出すための道具を何にするかなど、“ちょうどいい”ものを求めて幾度か試行錯誤を重ねた。合羽橋商店街にも通った。ふだん「めんどくさい」が口癖の私が、飲食のこととなると途端に我を忘れて没頭する。もう頭の中は「燻製とウイスキーのある暮らし」でいっぱいだったのだ。
この後、その熱はさらに高まり、「大きな塊肉を燻したい」という欲求をかなえるために燻製専用鍋を購入することになるのだが、それはまた今度のお話。
ちょこっと晩酌のおともに燻製を楽しむなら、staubで十分。
世の流れ的に今は「バーミキュラ」らしいですが。
愛し続けますよ、staubを。
やっぱりその無骨な姿が好き。
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