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まだ家は建てるな|家づくりの哲学|計画を進めて上手くいく人といかない人

こんにちは。住宅コンサルタントのならざきです!

フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。

動画でもご覧いただけます。

日々、人生や家づくりについてご相談をいただきます。ご相談にお越しになる方の多くは、可能であれば注文住宅での家づくりを望まれています。ですが僕が実務をする中でお話しをお聞きしながら感じることは、そのまま家づくりを進めてよいと思える方と、まだもう少し時間をおいた方がよいと思える方の両方がいらっしゃるということです。


まだ家は建てるな|家づくりの哲学|計画を進めて上手くいく人といかない人

長年、家づくりのご相談をお受けする中で、家づくりを進めて上手くいく人と、途中で進まなくなる人のパターンが何となく分かるようになってきたのは、今から5年くらい前のことです。

資金的に余裕があるとか、ないとか、そのような表面的なことではなく、もっと根本的な、そして非常に大切な部分の準備が整っているか、いないかで、そのまま家づくりを進めて上手くいくのか、いかないのかが決まるような気がしてならないのです。

そこで今回は、僕の個人的な視点ではありますが、住宅コンサルタントとして数千人の方と出会った経験を踏まえて言語化しておきたいと思います。

2020.11.24_家はまだ建てるな


人生の優先順位

これまで大勢の方と家づくりの相談を進めてきましたが、ただの1組でさえ、希望される土地、希望される建物や諸経費などの家づくり総額が、想定されていた予算内に余裕で納まる方には出会ったことがありません。

ほとんどの方は初めての家づくりですから、当然ですが細かな費用を把握されていないということはあります。少なくとも、想定されていた金額から数百万円~1000万円くらいの開きがあることが多いです。

しかし問題はそこではなく、誰もが限られた予算内で家づくりをしなければならないことを理解して、自分たちの人生の中で優先するべき順位を付けられるかどうかが問題なのだと思います。

家づくりに限らず、誰もが良いと思えるものは、需要と供給の関係で価格は高くなりやすい訳です。ご家族の人生の中で、家づくりはどのくらいの優先順位なのかを共有出来ているご家族は、家づくりが上手く進み、共有出来ていないご家族は、計画が頓挫しやすい傾向があります。


理由と覚悟

次に家づくりが上手く進む方の特徴として、ご夫婦やご家族の家づくり進めたいという理由と覚悟を感じることが多いです。家づくりを進めたいと考える理由とは、単にお子さまの入園や入学まで学校区を確定したいとか、賃貸の更新が迫っているという表面的な理由ではなく、もっと深いところの理由です。

例えば、幼少期の実家暮らしの時の家に対する思い入れや、ご両親との関係の中で住まいが安定していればと感じる出来事、また家族を持ちマイホームでやりたいことなど、家を持つことそのものではなく、家を手に入れることにより実現できる未来や理想の家族像を手に入れたいという強い理由です。

そして覚悟というのは、手に入れた家で、どんな状況になったとしても家族と幸せに暮らしていく、家族を守っていくという意思のことです。

そのような理由や覚悟のある方の家づくりは、少々、土地選びが上手く進まなくて時間が掛かったとしても、間取りづくりに悩みすぎて迷走しそうになっても、常に気持ちは前向きで、解決に向けて取り組む強い推進力があります。



一方で、上手く進みにくい方の特徴は、会社の周りの同僚が次々と家づくりを始めたからとか、ご両親やパートナーに背中を押されて(本当は家づくりをしたいと思っていない、もしくはその本心に自分では気付いていない)という理由だけでは、強い推進力は生まれません。このような外的動機を、家づくりの理由として言葉にされる方は決して多くはありませんが、心の底に持っておられる場合です。

またご夫婦で家づくりを計画される場合に、ご夫婦のどちらかがこのような本心がありつつ相談に来られている場合、お話しの端々に口にされる言葉で感じることも多いです。

そのような場合、なぜ家づくりをする必要があると思われるのか、どうして今、家づくりをしなければならないかなど、家づくりをする理由や覚悟について、深掘りをしてお聞きしていくことで、自分の本心に気付かれることもあります。


最後に

家づくりは、人生において優先順位が高いと考える方もいれば、そうでない人もいます。僕個人的にも、人生において家づくりを必須ではないと考えています。

ではなぜ僕は、20年前に家づくりをしたのか。それは妻や妻の両親に背中を押されたことがキッカケではありましたが、その根本にあったものは、幼少期の友達を呼ぶのも恥ずかしくらい実家が古く、しかも借家だったことに起因しています。

自分が家族を持ったら、必ず家を建てる。それは当時の自分の人生の中で、結婚の次の優先順位2番目にあったからでした。

日々、ご相談をいただく中で、「もしかしたら家づくりのタイミングは今ではないかも知れませんね」とアドバイスをさせていただくことがあります。また「注文住宅を検討するのではなく、マンション購入の方がご家族にとっては良い選択肢かも知れません」とアドバイスをすることもあります。


住宅会社、工務店のコンサルタントが、せっかく家づくりのご相談に来られた方に、そんなアドバイスを伝えるとは何事かとお叱りをいただくかも知れません。しかし僕にとって家づくりとは、単にマイホームを手に入れていただくというのがゴールなのではなく、ご家族が紆余曲折しながらも力を合わせて一つのことを成し遂げ、その先にある未来を手に入れると同時に、その後の人生を豊かにするための手段として、家づくりのお手伝いをしているという感覚なのです。

今回は、カッコ良く言えば、住宅コンサルタント楢崎が考える家づくり哲学について言語化しました。何が気になることがございましたら、遠慮なくご相談ください。



★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。

人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと一緒に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。



それでは、また~^^/


2021年2月 栗東市中沢(治田西)地区 完成見学会のお知らせ

【リアル or WEB完成見学会】家事楽を叶えるこだわりの間取りを公開!

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■開催場所 : 滋賀県栗東市中沢(治田西)地区
■開催日時 : 2021年2月11日(木・祝)~14日(日)4日間
■開催時間 : 10:00~16:00まで
       (2月11日(木・祝)のみ13:00~16:00まで。「全日雨天決行」)

※予約優先制の見学会です。
※WEBご予約の締め切りは、2021年2月13日(土)17:00まで。

リンク>>>新型コロナウイルス感染症拡大防止と予防に関する対策とお願い

リンク>>>見学会の詳細はコチラ




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