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イベント出店でのフードトラックの売上(利益)を向上させる集客方法と対策


イベント風景

イベントのような短期決戦では、提供する商品に工夫を凝らし、集客効果を高めめることが重要です。さらに顧客回転率を向上させることも念頭に入れることで、効果は倍増していきます。

前提として、美味しいい物を食べてほしいのは飲食業を営む全ての事業オーナーが目指すところです。

ですが、イベント(種類にもよります)のような短期決戦で、爆発的な収益を見込めるような場合、美味しい物を提供したいという大前提プラスアルファのことを考えなければいけません。

それが、集客力と顧客回転率です。

中長期的なビジネス戦略を考える場合、商品単価+顧客数+購買頻度を考慮する必要があります。
が、短期決戦の場合は、商品単価+顧客数、つまりどれだけのお客さんを一気に集め、どれだけの顧客に商品を提供できるかによって売上(利益)は決定します。

今回は、どうすれば集客力を高めながら、回転率をも向上させることができるのかを考えていきたいとおもいます。

商品開発から顧客回転を意識する


僕は常々、出店するイベント形態によって提供する商品に軽微な変更を加えるべきだと考えています。

お祭りをイメージしてみてください。お祭りのようにお店が両脇に並ぶようなイベントの場合、ある一定の人の流れが生じます。

この時、顧客はワクワクしながらありとあらゆる情報を無意識のうちに、頭に取り入れていきます。
問題なのは、人は、一定の流れから自分が離脱することを嫌います。人の流れに結構流されていくのです。

こういったイベントの場合、キーワードは「早さ」➕「ストック」です

早くさばけてストックができる商品を用意することで、顧客の流れを停滞させることなく提供することができるからです。

ここで重要なのは顧客の足をいかに止めるかです。
演出は顧客の足を止める効果が高く集客にも影響を及ぼします。

ですが、足を止めるのは演出だけの効果ではありません。効果的な香りと宣材写真(視覚情報)を使うことで、顧客の足は狙って止めることができます。

大切なのは人の流れは次から次へと押し寄せてくるということです。
効果的に止められても、さばけないのであれば顧客側はすぐに次の店へと流れていきます。

いかに早くさばけて(釣り銭の受渡しも含め)、いかにストックを用意しとけるかが重要なのです。
*ストックの条件として、顧客側が見た時に心象が悪くならないようにする必要があります。

また、人がたまるイベントの場合は、認識価値が高まるような商品展開でいくように考えると効果的でしょう。
ある一定の人溜まりが発生するので、いかに魅力的に演出し、視覚情報を認識させることができれば、集客効果は目に見えて現れてきます。

このようにイベントの形態によって展開する商品群を戦略的に分けていくのも売上を上げる施策としては重要となります。

商品の規格化

キッチンカーでのビジネスでは、どうすれば効率的に安定した品質の商品を提供できるのか。永遠のテーマとなっていますよね。
どうすれば回転率を上げながら、顧客満足(CX)をも獲得できるのか。この部分を常に考えながら商品開発に臨まなければいけません。

商品の規格化

規格化とは、商品の品質、寸法、形状などを統一することです。

規格化することで提供する商品の生産工程は統一化されます。すると、品質は安定し、顧客に均一なサービスを展開することができます。

また、効率的に生産することは、コスト低下にもつながるため売上に対しての利益額の向上にもつながります。

しかし、ここで懸念されるのが規格化することによって、商品が陳腐化するのではないか。という懸念です。
キッチンカーのような事業では商品ラインナップが多すぎてもいけませんが、(迷いによる購入意欲の低下)少なすぎてもいけません。

よほど有名な商品でない限り、一点勝負は厳しい戦いになるでしょう。
では、規格化することで起こる陳腐化を、どう解消すればいいのでしょうか?

ダウングレード


効果的な作戦の一つが、商品のダウングレードです。

トップグレードの商品を開発したら、それをダウングレードしていきます。
例えばです、チャーハンなどを例にとると、トップグレードにはイクラがふんだんに使われたイクラチャーハンが展開されています。

これをダウングレードしたら普通のチャーハンです。当たり前ですよね。

ですがこういった簡単なダウングレードだったとしても、見た目にはインパクトの差が生まれ、顧客にしてみれば別の商品に映ります。

基本的な構造は規格化されているので生産効率は高まります。生産効率が高まるということは品質が安定するということにつながるので、再現性。つまり同じ品質の商品を作りやすい環境が整うのです。

また、軽微なカスタマイズ(パーソナライズ=個人用のカスタマイズ)も効果を高める方法です。
自分だけのちょっとしたカスタマイズができるだけでも、認識価値は高まり、収益効果(プライシング効果)も比例して高まります。

マーケティングの世界では3種類の商品展開が、顧客の選択に影響を与えるとされています。

人は真ん中の商品を心理的に選ぶ要素があるからです。高い、低いより中立な物をついつい選んでしまうのです。

重要なのは、真ん中の商品が一番利益率が高いということです。

ダウングレードなどを踏まえて商品開発を考える場合、3種類展開できるように考えれば、収益効果は高まるでしょう。

プライシング

プライシングも回転率を向上させる上で重要な要素です。

釣り銭での手間をいかに省くのかも大切な要因となります。
1コイン(500)または1000円など釣り銭が発生しにくい状況を作り出すことで、回転率を早める効果を期待できます。

ただ、プライシングは顧客の購買行動に最も影響を及ぼします。安ければ顧客は殺到しますが、数の原理が働くため(薄利多売)相当数売るという決意をもとに実行する必要があります。

ブランド価値に合ったプライシングで、尚且つ顧客の購買心理をさまたげない、かつ限界利益率を意識したプラシングを実現することが大切です。

テイクアウトスタイル


どのように顧客に持って食べてもらうかも、購買意欲を高める施策の一つです。
ただ、食べやすいだけでなく、その商品をあえて持って食べたいという心理状態にさせることが重要です。

それは持っていて可愛いと思う感情なのかもしれません。顧客の心理がその商品を受け取った時に、どう感じるのかを徹底して考えることも重要なことです。

バンドリング

バンドリングとは、関連するふたつ以上の商品やサービスを組み合わせ、ひとつのセットとして提供する販売手法です。

セット商品として売ることによって、売上単価は向上しますよね。

ポテトとハンバーガーそしてドリンクのセット。ほんの少し価格がお手頃になるバリュー価格(お得価格)をも演出できます。

提供スタイル


1人運営の場合と2人運営、3人運営とでは回転率は変わってきます。
何人で回すのか、適切なサービスが提供できる範囲で最大回転率を算出することが、必要なこととなります。
また、商品提供までのプロセスをタイムマネジメントすることも重要なことです。

売上を上げるためには集客力をつける

集客を効果的に行うためには

イベント出店での短期決戦は集客力が弱ければ戦いに勝つことはできません。

集客を効果的に行うには何を提供していて、どんな風に食べることができるのか、商品単価はいくらなのか。この3点が一目でわかるようにしなければいけません。

顧客は購買時のストレスを極端に嫌います。
例えばです、値段がはっきりとわからない、メニューが多すぎて何を購入すれば良いかわからない。これだけでも顧客の購入意欲は低減します。

ほんの少しの心的負荷がかかるだけで、購買意欲は激変すると考えておくことが必要です。

視覚情報

視覚情報は飲食業界に限らず、とても重要なマーケティング要素を備えています。
例えば、幹線道路沿いなどの実店舗の設計で重要なのはファサード計画とサイン計画です。

  • 視認性(ある程度離れた場所からでも確認できる)が良い。通り過ぎるとリターンはないと考えるため、認識する時間を数秒でも稼ぐ必要がある。

  • ある程度離れた状況からでも目を引くインパクト(きつすぎてもダメですが)

  • 何を提供しているのか、価格はどうなのか。こういった情報が一目でわかるように計画しなければならない

顧客は視認できる範囲に入れば、商品情報、単価情報を無意識に確認していきます。

「あそこにたこ焼き屋があるな、まてよ、でもあそこの店はピザが1500円で、しかも飲みものセットでこの価格か」

と、無意識に判断を下し、脳内で今日の昼ごはん(夜かもしれませんね)のリサーチをし始め、自分の好みに合ったものを購入します。

重要なのは、価格帯や何を売っているのかが一目でわかることです
この一目見て顧客側が認識できる。この状態を構築しているから、顧客はあなたの商品を購入できるのです。

キッチンカーのような顧客が流れていくビジネス形態では、商品は何を売っていて、その商品は一体いくらなのか、そしてそれはどういった風に食べれるのかを一目でわかる必要があります。

顧客は購入に対してのストレスを嫌います。これも無意識に判断しています。ほんの少しのストレスが、購入意欲を引き下げることを、販売側がもっと意識する必要性があります。

いかに顧客の流れを止めるか


先にも書きましたが、キッチンカーのイベント出店は、幹線道路沿いの飲食店に非常に似ています。
人の流れをうまく止めることで顧客はあなたの店の前で留まります。一旦留まった流れは次の顧客をも呼び寄せることに繋がります。

人は人が集まる所に引き寄せられます。
なぜあそこの店の前は人が多いのか(行列ができているのか)

「行列ができているということは、あそこのお店は美味しいんだな。」
と単純には行かないまでも、こういった思考の展開を繰り返しています。

これはちょっとした口コミに似ていますね。
顧客は失敗したくないのです。行列ができている=美味しい=失敗しなくて美味しいものが食べられる。だってみんなが並んで買ってるから。

この状態をいかに意図してつくりだすことができるのかで、売上は顕著に変化します。

集客を成功させることは、売上を向上させることです。
売上を向上させるには、何度も言いますがいかに効率よく顧客を集めるかで勝負は決まってきます。

FIVE DESIGNSでは、キッチンカーでの集客(マーケティング)のフォロー、ブランディングまた、デザインと集客に特化させたキッチンカーの製作も行っております。

また、キッチンカー開業のためのセミナーも随時開催しております。
開業に興味がある、キッチンカーを運営しているが売上が上がらない、などでお困りの方は、ぜひ無料メール相談でお問合せください。