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5月17日(金):USJの非アトラクションによる団体向け新プラン

先般にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)から、企業や学校向けにパーク内で謎解きゲームを楽しめるプランを発売するとのリリースが出されていました。

今回の団体向けプランは「ジュラシック・パーク~ザ・シークレット・ミッション~」というもので、恐竜の脱走を防ぐためセキュリティーの復旧を目指すというストーリーになっています。

団体客は4~8人のグループに分かれ、スマートフォンを持ってパーク内に散らばったヒントを探してクイズを解いていく仕組みです。

他のグループと協力したり得点を競ったりする要素を盛り込み、チームワークを高める社員研修に使えるほか、修学旅行など学校にも売り込む意向だといいます。

謎解きゲームは約2時間の所要時間を見込み、参加者はゲームの前後にパークで遊ぶことができる形で入場券込みで1人あたり1万2,000円で販売し、初年度に年間1万人、2029年に5万人の利用を目指すとしています。

こうした新プランを打ち出した背景は新型コロナの5類移行後に来園者が急増しているため、アトラクションの混雑につながらない楽しみ方の提案、利用者獲得、単価上昇を意図したものです。

USJでは人気コンテンツで来場者のピークを伸ばす一方、冬の閑散期には卒業旅行などの学生需要を取り込むキャンペーンで年間の来場者を平準化するなどしてきましたが、今回はアトラクション以外での顧客創造を狙ったプランとなっています。

これまでもイルミネーションやハロウィンイベントなど、大型のアトラクションだけに頼らない企画で集客を進めてきた実績もあるだけに、今回のようなソフト面での企画もお手の物かもしれません。

USJはテーマパークでありながらも、決して大型アトラクションのハードだけに依存することなく、顧客視点のマーケティング発想が浸透しているのが最大の強みなのだと感じます。

磨き上げられたマーケティング力による企画、そしてそれを形にしていく運営力で勝負できる点はさすがですね。

顧客視点のもとでハード、ソフト、ヒューマンが嚙み合った運営スタイルは私たちフィットネス業界における大型総合クラブの目指すべき姿でもあるはずです。

大型総合クラブを再建していく鍵は前述したマーケティング視点の企業文化と現場の運営力だろうと思います。

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