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3月7日(火):「2023シャレン!AWARDS」モンテディオ山形の「高校生マーケティング探求」

昨日はサッカーのJリーグに関連して「2023シャレン!AWARDS」のことに触れました。

シャレンとは社会課題や共通のテーマ ( 教育、ダイバーシティ、まちづくり、健康、世代間交流など ) に、地域の人・企業や団体(営利・非営利問わず)・自治体・学校などとJリーグ・Jクラブが連携して、取り組む活動です。

こうした取り組みは非常に意義あるもので、Jクラブが単にサッカーをするだけでなく、自らを地域の中に位置付けて地域課題に取り組むことで公益性の高いファンから支持される存在になっていくからです。

本日からはAWARDSの中で私が良いなと思った活動を紹介していきますが、今回はモンテディオ山形の「高校生マーケティング探求」を取り上げます。

こちらは高校生が本気で挑戦できる場として「高校生を1,000人スタジアムに動員するにはどうすればよいのか?」をテーマにした「教育と実践の場」の創出です。

こうした取り組みの背景に触れると、地方においては若者の県外流出が深刻な問題となっていて、その一つの原因は若者が学び、それらの学びを活かせる環境がないからだといいます。

そこでモンテディオ山形は、若者が質の高い教育を受け、学んだことを実践できる場として「高校生マーケティング探求」を実施しました。

具体的には山形県置賜地域の行政、高校に協力を仰ぎ、高校生38名を集めてスタートし、約2ヶ月間は毎週放課後の2時間を利用しオンラインを中心に進行したそうです。

初月は題材となっているモンテディオ山形についてのインプットや、マーケティングに関する基礎知識を学ぶ時間に充て、2ヶ月目はモンテディオ山形で行われる試合に向けて、「スタジアムに人を呼ぶためにはどうすれば良いのか」を議論した流れです。

チームに分かれて行われたプレゼンからは「7つ」の企画が採用され、最後の2週間は企画実現に向けて活動したとのことでした。

高校生が考えた企画は、集客全体のプロモーションとしては効果的な施策もあったようですが、定めていた「高校生を1,000人集客する」の目標は未達に終わってしまいました。

ただ、先の結果も含めて「ビジネスはうまくいかないことの方が多い」という現実も含めた学びであり、そこから難しさや面白さ、創意工夫をするきっかけになれば良いですね。

「サッカー×マーケティング」なんて私が高校生だったら是非とも参加をしたみたい内容です。

地域のなかで活きた題材を扱いながら実践的な学びができるのは学生にとっては学ぶ意義も面白さもありますからね。

また今回のプロジェクトがきっかけとなり、2023年からは「モンテディオ山形U23マーケティング部」が設立されることになったようです。

クラブとしても一過性で終わらない継続的な活動として位置づけ、今後も地域の学生たちがJクラブのこと、マーケティングのことに興味を抱きながら人材育成や産業創りを企業、行政、学校と連携して進めていく流れが生まれたのはこのうえない結果だと思います。

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