1月23日(日):「笑い」の効用が検証された
このところは健康関連の話題を続けてきましたが、本日あたりで一区切りです。
昨年末の読売新聞で取り上げられていたものに、キリンホールディングスが発表した「笑い」による脳の認知機能改善、そしてストレスを抑える旨の研究結果がありました。
こちらはキリンと吉本興業、そして浜松市と近畿大医学部の心療内科と、産官学が協力して笑いの効用を検証した初めての事例だといいます。
研究内容としては昨年の1月~4月の間に同市40~65歳の男女25人に人気コンビ「ミルクボーイ」の漫才と、新人コンビの漫才の動画をみたあとの計算の早さや記憶力などを比べたものです。
それによるとミルクボーイの動画を見た後のほうが、課題を行う際の集中力が向上して回答が早くなったほか、脳の活性化につながる前頭葉の血流量が2.7倍に増えたそうです。
加えてリラックスした時に働く副交感神経の活動が上昇し、心理的ストレスの指標とされる唾液中の消化酵素「アルファアミラーゼ」の活性化も抑制された、とのことでした。
今回の研究は日本ストレス学会や日本健康心理学会でも報告されたようですね。
「笑い」の効用はこれまでもNK細胞の活性化など、プラスに働く面は知られていましたが、認知機能の改善やストレス緩和など、多面的な検証が進んできたのは何よりでしょう。
直近の2年ほどは新型コロナの影響で外出の自粛、また人を会う機会が減っているから、その分だけ「笑う瞬間」が減っている人は多いかもしれません。
振り返ってみると、かくいう私自身もそうしたところはあったと思いますね。
本来は人と顔をあわせて屈託なく笑える瞬間が増えれば良いですが、現状ではまだまだ難しさもあるので、そんな時は動画のお世話になるのがいいのかもしれません。
いずれにせよ毎日のなかで笑う場を増やしていければと思うし、仕事のなかでの遊び心も忘れないようにしたいなと思った次第です。
私たちのクラブではかねてより「運動」「栄養」「休養」、そして「笑い」と言ってきましたから、改めてそこに立ち返っていければ良いですね。
私たちは芸人ではないから上手く笑いを取るなんてことはできませんが、お客様とトレーナーが自然に笑いあえるクラブ、コミュニティは今までも、そしてこれからも大切にしていきたいところです。
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