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1月19日(金):教育現場で広がりはじめた「眠育」

先日の日経新聞では「広がる『眠育』コロナ禍経て注目 早寝で生活習慣改善」と題した記事がありましたので、本日はそれに関連した話を少しばかり。

同記事の要旨は子どもに睡眠の大切さを教える「睡眠教育(眠育)」に取り組む小中学校が広がっている点を報じたものです。

背景としては新型コロナウイルス禍で生活リズムを崩した子どもが増えたのを受け、心身の健康増進を図ることが目的とされています。

睡眠教育に取り組んできた小学校では平日午後10時以前に就寝する児童が75%に達して2019年度より15ポイント増加したり、小学校で不登校気味だった子どもが生活リズムを立て直し、中学校に通えるようになった例も出ていました。

目に見える成果も出ているし、成長過程にある子どもにとっての睡眠は非常に大事なので、こうした取り組みが広がっていく意義は大きいですね。

睡眠に関連したことでいえば昨年末には厚生労働省が心身の健康づくりのための新たな「睡眠指針」案を公表しました。

こちらのポイントは「成人」「こども」「高齢者」に区分した年代別の睡眠指針案を提示していることです。

具体的に「こども版」では年齢別に細かく推奨する睡眠時間を定め、1~2歳児は11~14時間、3~5歳児は10~13時間、小学生は9~12時間、中学・高校生は8~12時間といった具合です。

また「高齢者版」では、高齢世代になると自宅で過ごす時間が増え、家庭内での役割も徐々に減る傾向になるとし、睡眠不足よりもむしろ長時間睡眠(長寝)による健康リスクが高まるとの研究例を示し、昼寝は30分以内をめどに短時間にし、昼間はなるべく活動的に過ごすことを推奨する形になっています。

ただ、こうした年代別の睡眠時間は十分に浸透していないのが現状でしょう。

例えば子どもを持つ親世代でも、自分の子どもが大人と同じ7時間ぐらいの睡眠時間が取れているから大丈夫だと思っている人は少なくないはずです。

でも身体も脳も成長途上にある子どもにとっては、前述したように大人以上の睡眠時間が必要になってきます。

スマホやSNS、ゲームなど子どもの睡眠を妨げる要素が増えているだけに、まずは睡眠についての正しい理解を広げてく場が大事だろうと思います。

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