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8月7日(水):J3大宮買収でレッドブルがJリーグ参入へ

昨日は日本サッカー界での大きなトピックスがありましたので、それに関連した話を少しばかり。

オーストリアの大手飲料メーカー「レッドブル」が、NTT東日本からJ3の大宮アルディージャの経営権を取得する旨のリリースがありました。

大宮アルディージャを運営するエヌ・ティ・ティ・スポーツコミュニティ株式会社が発行する株式の100%を2024年9月にレッドブルへ譲渡する予定との報道です。

日本のJリーグでは外資参入の規制はなかったものの、外資系企業が単独でJリーグクラブのオーナーになるのは今回が初めてのケースです。(サッカーに限らず、野球やバスケなど日本のプロスポーツでも初めてのケース)

サッカーファンの方にとっては周知の通りですが、レッドブルは本国のオーストリアをはじめ、ドイツやアメリカ、ブラジルでプロサッカークラブの経営権を取得し、クラブ運営のノウハウを有しています。

レッドブルが参入してクラブを変革したことにより、クラブが躍進したケースもあるし、育成を通じて良い選手が輩出されている実績もあります。

レッドブルは日本だとエナジードリンクの印象が強いと思いますが、他のスポーツでも積極的にスポンサーを担うなど、スポーツ界との結びつきは非常に強いですね。

一方の大宮アルディージャでいえば、かつてはJ1に位置して、しぶとく残留をしていたために「落ちそうで落ちない」代名詞にもなり、チームのグッズが受験のお守りや願掛けに使われることもありました。

しかしながら近年は低迷を続けて、すっかり下のカテゴリーが指定席のようになってしまった感が否めません。

そうした状況をふまえればレッドブルが経営を担うことで、資金面でも運営面でも従来の路線から大幅に刷新され、良い方向へ転換していく可能性は大でしょう。

またレッドブルがJリーグに参入することは、大宮だけに限らず日本サッカーにとってもプラスに働く面が大きいと思います。

ベルギーリーグで日本企業が経営権を持つシントトロイデンは、日本選手が欧州へ進出する際の足掛かりの役割を担い、そこから主要リーグへステップアップする流れができました。

レッドブルも前述したように欧州にグループのクラブを持っているので、そのネットワークを通じて日本選手が欧州へと羽ばたきやすくなるのは確かです。

大宮アルディージャの今後のチーム編成や運営方法などは非常に興味深く、Jリーグにおける新たな楽しみがまたひとつ増えました。

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