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2月3日(金):コロナ禍で増加した子供の肥満と生活習慣病

先月末の沖縄タイムスには「『これまでと異なる体格になっている』 コロナ禍、小4調査で判明した変化 生活習慣病のリスク倍増」と題した記事がありました。

そこで触れていたのは沖縄県の那覇市内で小学4年生を調査したなかで見えてきた子供の体型的な変化やその背景にある生活習慣についての警鐘、問題提起です。

具体的な状況でいえば那覇市内の小学4年生で肥満傾向のある児童の割合が2022年度に男子で17・1%、女子で11・2%となり、市小児生活習慣病検診の統計が残る2010年度以降で最も高かった、ということです。

肥満傾向の児童の割合はコロナが流行する前の19年度までは男児で9~12%台、女児で7~10%台で推移していたようなので、22年度は大幅に高くなっていることが分かります。

また肥満傾向の児童が市の小児生活習慣病検診を受診したところ、糖尿病の診断基準で生活習慣病のリスクを示す「ヘモグロビン(Hb)A1c」の有所見率は、検診を受けた肥満傾向の男児の41・2%、女児の45・5%で、21年度に比べ男児は約1・7倍、女児は約2・2倍に増えていたそうです。

さらに子どもの腹囲の基準値(75センチ未満)を超えている割合は、生活習慣病検診を受けた男児の54・8%、女児の40・0%にのぼったほか、脂質異常症の診断基準に使われる「悪玉コレステロール(LDL)」の有所見率も、男児の47・1%、女児の48・8%と半数近くとなったといいます。

これらの状況をふまえると、コロナ禍で肥満傾向の児童が増えて、なおかつそれら児童の半数ほどは生活習慣病に足を踏み入れてしまったことになります。

コロナ禍での運動不足、食事や家での生活習慣の変化が時間を経て如実に表れてきたのは間違いないですね。

当然ながら児童が自分で食材の購入や料理をするわけではないし、お菓子やゲームの購入なども同様です。

子供の生活習慣、生活環境は各家庭の親が作り上げたものだから、前述したような子供の肥満や生活習慣病の状況は、子供だけの問題ではありません。

親も含めてそこに対する問題意識を持ちながら、5類への変更が具体的に示唆されたこのタイミングを機に、それらを見直していくのが大切だろうと思います。

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