見出し画像

3月3日(日):厚労省による「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」

先月には厚生労働省で飲酒に伴うリスクへの理解普及のため、適切な飲酒量等を明示した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」が作成されました。

かねてからWHO(世界保健機関)でもアルコールによる健康被害へ警鐘を鳴らし、アルコールの使用低減に向けた取り組みが推進されていたので、厚労省でもこれらの動きを受けての対応だと思います。

中心となっているのは過度な飲酒を避けるような呼びかけと、日常的な飲酒量に応じた疾病ごとのリスクに言及しています。

飲酒量については「純アルコール量」に着目をして、自分の年代や性別、体質をふまえて健康に配慮した飲酒量を決める点が推奨されました。

なお純アルコール量の把握については以下の通りです。

「純アルコール量(g)=摂取量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコールの比重)」

例:ビール 500ml(5%)の場合の純アルコール量
500(ml) × 0.05 × 0.8 = 20(g)

また各種の疾病になってしまうリスクが高まる飲酒量が男女別に示されています。

例えば男性なら1日あたり20gを超える日常的な飲酒を続けていくと、脳卒中(出血性) 、大腸がん、前立腺がんのリスクが高まることが明記されている状況です。

さらに1日あたりの日常的な飲酒量が40gを超えていくと、脳卒中(脳梗塞)や肺がん(喫煙者)のリスクが高まる点が指摘されています。

そして1日あたりの飲酒量が60gになると肝がんのリスクも高まる、といった具合です。

今回の厚生労働省のガイドラインを受けて、メーカー側でもアルコール度数の高いストロング缶の新商品開発を控えるなど、提供者側も目に見える動きがとられています。

適度に、そして楽しく飲めるお酒は良いですが、過度な飲酒で健康を害するケースが増えていることで、こうしたガイドラインが設けられた面もあるので、それぞれの状況に応じて節度ある飲酒を心掛けていきましょう。

宜しければサポートお願い致します!