見出し画像

8月5日(月):アルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」が承認へ

先般には厚生労働省の専門部会で米製薬大手イーライ・リリーが開発したアルツハイマー病治療薬「ドナネマブ」の承認が了承されました。

認知症の原因物質とされるアミロイドβを取り除いて認知症の進行を抑制する薬としては、エーザイと米バイオジェンの「レカネマブ」に続いて国内2例目となります。

少しずつ認知症の治療薬が普及し始めた点では一歩前進といえそうですが、まだまだ効果や投薬対象は限定的です。

今回のドナネマブは軽度認知症や軽度認知障害(MCI)といった早期段階の比較的症状の軽い患者が対象とされています。

また治験の結果はドナネマブを投与したグループでの認知機能などの低下が、偽薬を投与したグループと比べて1年半後時点で22%抑制された、との報告です。

こうした状況をみれば、これで認知症がケアできるというほどのものではないのがわかります。

その意味で大事になってくるのが「予防」になるのは現在も、そしてこれから先も同じでしょうね。

認知症予防でいえば運動や適切な睡眠、そして人とのコミュニケーションによる社会的な交流、これらの複合的な効果は治療薬以上に抑制効果が認められています。

日本に先立って米国で承認されたドナネマブの米国での薬価は年3万2000ドル(約480万円)です。

人生晩年の認知症際して申し訳ばかりの効果のために、これだけの高額な治療費を支払うぐらいなら、もっと若かりし頃から楽しみながら身体を動かし、社交の場を大切にするほうが、よほど健全でしょう。

認知症薬が少しずつ広がってきたとしても、それより先に身の回りで取り組めることがたくさんあるので、まずはそこからだろうと思います。

宜しければサポートお願い致します!