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2月15日(木):「正しい姿勢の理解」と「リセット」を

一昨日からは厚生労働省が公表した「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を取り上げ、それに関連した話を続けています。

今回のガイドにおけるトピックスは策定された「健康日本21(第三次)」の内容を踏まえ、成人・子ども・高齢者というライフステージごとに身体活動や運動に関する推奨事項を明記したことに加え、新たに「座位行動」の概念が設定されたことです。

こちらは機械化・自動化の進展や移動手段の発達など社会情勢が変化してデスクワークや、座ったり寝転んだりした状態でテレビやスマートフォンを視聴する行為も増えてきたため、「座りっぱなしの時間が長くなりすぎないように注意する」と明記し、「座りすぎを避け、今より少しでも多く身体を動かす」ことを示唆しました。

そんなこともあって昨日は座りすぎへの注意喚起もかねて書籍には「ケリー・スターレット式『座りすぎ』ケア 完全マニュアル」を紹介しながら、その内容にも触れた次第です。

昨日も記した通りですが、同書では座り過ぎに関連した諸問題を予防し、解決していくために次の4つの基本的なガイドラインが示されています。

1、不必要な座る時間を減らす

2、30分間のデスクワークを行うごとに、少なくとも2分間動く

3、可能な限り、姿勢とバイオメカニクスを優先させる

4、毎日10~15分間の身体メンテナンスを行う

「1」や「2」は非常に明快なので誰が読んでも分かりやすく、あとはそれを実践できるか否か、といったことで済みます。

これに対して「3」は正しい姿勢、立ち方や座り方、歩き方を知っておくことが必要です。

例えば今回フォーカスされている「座りすぎ」についていえば、その長時間にわたって座っている姿勢がどういったものであるかは大きなポイントです。

私自身も気をつけてはいるものの、PCと向き合って作業をしていると、いつの間にか画面をのぞき込むように首が前に出て、背中が丸まっていたリします。

ハッと気づいた時には背筋を伸ばして、首を元の位置に戻そうとしますが、知らず知らずのうちに悪い姿勢になっているのは否めません。

PCやタブレット、スマホなど何らかのスクリーンをのぞき込むように首が前方に傾く際、それが15度になれば頸椎への負担は12キロとなり、30度で18キロ、45度で22キロ、60度なら27キロになります。

このような姿勢でスクリーンを見ながら作業を続けていれば、首や肩が疲れてくるのは物理的に考えても不可避であって、そこから頭痛などに派生していくことも少なくありません。

また先ほどの首が前に出て背中が丸まった姿勢になれば、骨盤が後傾した状態になるので首への負担だけではなく腰痛にもつながっていく懸念が増します。

加えて脚を組みながらデスクワークなどをしていると、さらなる姿勢の悪化にもつながっていくので要注意ですね。

これらは一例に過ぎませんが、本来のあるべき姿勢を理解して、そこに近づけるように適宜リセットをしていかないと身体への負担は増す一方なので、まずは正しい姿勢を理解していくのが大事でしょう。

ただ、正しい座り方や立ち方、歩き方といわれても、自分ひとりではよくわからない方も多いはずです。

そんな状況に役立てるのが私たちフィットネスクラブであり、トレーナーでもあるので、姿勢や痛みなどでお悩みの方がいたら、ぜひ近くのフィットネスクラブで相談をしてもらえると良いですね。

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