9月27日(水):サポーターも「らしさ」を確立してこそ文化に
昨日はサッカーにおける浦和レッズのサポーターによる暴力行為とそれに対する日本サッカー協会(JFA)からの処分に端を発して、DAZN内の「FOOTBALL FREAKS」という番組で「今こそ『サポーター』について考えよう」と題したディスカッションのことを取り上げました。
「サポーター論」には絶対の正解がないからこそ、考え続けることや模索し続けることが大事なのだと思いますね。
前述した番組内では観戦・応援のあり方について、日本と欧州との比較もなされていました。
例えば日本のゴール裏のサポーター席では、サポーターの団体やコールリーダーがいて、そうした人が応援を先導しているのに対して、イングランドのプレミアリーグには基本的にそのような存在はなく、歌にしてもサポーターの個々から自発的に巻き起こってくるものだといいます。
またスペインでは応援というよりは観戦に近い感覚で、試合中に終始声を出して応援し続けるというよりも、観劇やショーを見るのに近しい感覚であり、試合がつまらないものであれば退席することも厭わない感覚があるとのことでした。
私は欧州のスタジアムでサッカーを観戦したことはありませんが、25年ほど前にはブラジルのスタジアムには2~3回ほど足を運んで試合を見た経験があります。
ブラジルは「我が町のチーム」という感覚が色濃く表れていると思うし、一たびゴールをすれば皆が足踏みをしたり飛び跳ねるから、スタジアムに地鳴りようなものが響きます。
ゴールチャンスを逸した時に漏れる声などを含めて、日本のスタジアムとは違った雰囲気があるのは間違いないし、その空気感に圧倒・未了されたのも確かです。
良い悪いではなく、やはりこれらはお国柄やサッカー文化による違いからくる面は大きいでしょうね。
日本サッカーは南米や欧州を手本にしながら成長、発展をしてきたわけですが、それを経て徐々に単なる模倣から一歩脱して日本らしいスタイルを確立しつつあるのが現状です。
そのような面をふまえれば、サポーターや応援のあり方もまた徐々に日本らしいスタイルを育んでいければ良いですね。
そうやって日本としてのサッカーのスタイル、サポーターの「らしさ」を確立していくことがサッカー文化をつくっていくことに他ならないだろうと思います。
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