「おひとりさまブレインストーミング」#17意見の対立は必然

私は地方公務員で、税金に関する事務所に勤めています
先日、事務処理の動線のことで、部下と意見の対立がありました
前年までの作業動線では、必要な情報をシステムに反映できていないことが分かり
新たな動線の提案をしたのです。すると当所属3年目の部下から以下の意見が出ました
要約すると

・いままで確認していなかった箇所になるので、作業量が増える
・むだのように感じる、私だけは今までどおりの動線でやってもいいか

彼女は、勤続10年以上で、異動も何度か経験しています。
残留したのは彼女だけなので、現在作業の柱になってもらい、処理を進めています
また、業務への取り組み方から芯の強さがよくわかります
無駄なく、正確に仕事をしたいのだな、と伝わってきます
先述の部下にも目を配ってくれ、頼りにしています。
笑いの沸点が低くて、すごーくウケてくれるので、彼女とおしゃべりすることが、私は大好きです

そんな彼女にしてみたら、振り回されている感じが、払しょくできなかったのでしょう
憤りが見られたのも、無理はありません
いつにない雰囲気に、私は息をのみました
でも、怒ってあたりまえなのです。

上司は
去年と方針が変わるとか
やり方を変えるとか
テキトウにやっちゃいけない。

そこに、彼女の中にあるアレルギー的なものを感じ、その背景を察して、胸が苦しくなりました
優秀な若い職員が、古参の職員に合わせて、自分を下げる場面というのは
どこにでもあることなのでしょうか。

私から、変わることに対する謝罪と
・動線を変えて、情報をシステムに反映させるメリット
・県税行政全体に波及する効果が大きいこと
・反対に、やらないことのデメリット
を説明して、再度提案しました
すると彼女の表情が途中で「あ、そうか・・・」という表情に変わって
「では、それは来年度からですか?今からですか?」
と念押しの問いがあったので
「リアルタイムで波及するから、これから処理する分から対応できたらと思うけど、どう?」
と交渉すると
「わかりました」と快諾してもらえました
うやむやになるのは嫌いなようすだし、作業動線は可視化しておくと属人化が防げる(かもしれない)ので、マニュアルに入れることも決めました

すごく緊張しました
けれど、腹を割って、説明を求めてくれる姿には、応えなきゃ
この人に安心して仕事してほしい・・・その一念で必死でした
いまふりかえって彼女と、本当の対話ができたような気がしています

彼女が折れたわけじゃなく
私が折れたわけでもない
二人で最適解を模索したのです
すごくよくないですか?これ。対立っていいものですよ。

2人以上いたら、意見の対立は、必ずおこるものです
おこってないとすれば、誰かが空気を読んで、意見を吞み込んでいるのです
「うちはみんな仲良しです」
「ケンカなんてありません」
それは、関係性を誤解してるだけかもしれません。


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