「おひとりさまブレインストーミング」#15研修にファシリテーションを使ってみた(1)

先日、研修講師をしました
時間ぴったりに始まり、ぴったりに終わることができたし
参加者の反応も良かったので、どういったところがポイントだったのか
また、クライマックスはどの場面だったのか、自身でふりかえってみます

お題は「自動車税種別割減免制度」について
時間は1時間
受講者は6人
他2種類の研修を受けた後、応援職員として窓口業務に従事する

1.前提をそろえるための情報を追加した
今回の研修は、ほとんど既存の資料を使いました。ただし、受講者は、知識や経験がばらばらであり、自動車税の仕組みや、用語を知らない人もいます。
いきなり減免制度の説明をしても、ついていけない人が出ると思いました。
そのための、自動車税制度の概要を説明する時間を取りました
これはワンペーパーの原稿と、インストラクションのためのブレインストーミングです

まず、黒字で自分の知識の中でポイントだなと思うところを書いていきます(発散)
この場合だと、マニュアルに書いてあるようなことです
次に、特に大事だなとか、こう伝えたらわかりやすいかもというところを赤字で追記します(収束)
この場合だと、車検時必要なので納税証明書がデフォルトで出してるとか、住基と車検証の情報は連動しない、といったところです
次に、この資料で一番伝えたいポイント、要となることを書きます(活用)
この場合だと、受講者の業務が始まるのは納期限経過後になるので、「移転」「抹消」の用語をいかに理解してもらうかがカギだ、となっています

このように、「研修の地図」を作っておくと、説明資料も作りやすく、インストラクションも簡単です。個人的には、ノイズが出にくくなるという実感があります
資料に無駄なことを書かなくなるし、説明するとき「え~」「あ~」とか出ないし、話が脱線しません
研修でも、5分でここを説明し、減免制度の説明にスムーズに進めることができました。
また、研修にはゴールの設定が必要ですが、この地図があれば、たどりやすくなります。

2.アイスブレイクを取りいれた
「同じ庁舎内なら、自己紹介もしなくていいだろ・・・」
ちょっとまった~~!!!
うっすら知り合いと、いきなり一緒の研修受けるの、私はいやです。
「隣の人は危害を加えないんだ」という安心を得たい。
ということで、「自己紹介・他己紹介」を使いました
ペアになり自己紹介しあって、ペアを解いてから「○○さんは~」と紹介してもらうのです
税行政での経験が長い人や、短い人、今回は新規採用の私の部下(高卒・男性)にも入ってもらったので、本当に多彩なメンバーです
お互いをリスペクトしあう、素敵な時間になりました

この研修のクライマックスは、このアイスブレイクでした。

おもしろいな、と感じたのは「アイスブレイク」に一番スムーズに行動したのが新規採用の部下(高卒・男性)だったことです
「えっどうすんの、なにすんの」とベテラン職員が慌てているのを、うまくガイドしながら、臆せず、お話をしていました。
上司や部下といった、既存の枠を外せる場所でもあるんですね。

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