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【Finnovalley 活動レポート】海士町のデジタル地域通貨と「つながり」がもたらす力

フィノバレーAdvent Calendar 2024 6日目の記事です。

フィノバレー推進グループの波賀野です。
この記事では、島根県の海士町を舞台に、フィノバレーが取り組むデジタル地域通貨プロジェクトと、その過程で感じた町の魅力についてご紹介します。

前回は、海士町にデジタル地域通貨のPR動画撮影のために訪れた際の話をしましたが、今回は、海士町のデジタル地域通貨に関する打合せのためお伺いした際の話をします。


新庁舎と「つながり」の未来

今回の訪問では、この11月に供用を開始する海士町役場の新庁舎にてデジタル地域通貨のチャージ機の設置場所の検討などを行いました。

新しい庁舎は、単なる行政の場ではなく、地域の人々が自然に集い、活動を通して新たな価値を創造する「チャレンジスポット」として設計されているとのことです。

ここでは、さまざまなイベントや交流が行われ、地域の問題解決や新しいアイディアの発掘が期待されています。
お互いを支え合うことで生まれる信頼関係が、新庁舎での「つながり」の基盤となり、地域の活力を引き出す原動力になると思います。

新庁舎の一角にて

海士町の助け合い文化と「つながり」が未来をつくる

今回、仕事を一緒に進めている方のお住まいに一泊させてもらいました。

そこで、家主さんから「お隣さんから柿の収穫を頼まれているので一緒に行きましょう」とお誘いいただき、地域の若者たちが近所の方と一緒に柿の収穫を手伝い、干し柿作りを楽しむところに出会うことができました。

高枝切ばさみの使い方をレクチャー
和気あいあいと

このような光景は、都会の生活ではあまり見られないかもしれませんが、海士町ではごく当たり前のこととお聞きします。思いがけず、心が温まる一瞬に触れた気がしました。

海士町では、お隣同士が持ちつ持たれつで支え合う日常、そして若者から高齢者までが自然に交流し、豊かで温かい生活を育んでいます。

このような小さな助け合いが、海士町の日常に深く根付いているのです。
そして、その「つながり」の精神が、海士町の新しい取り組みを支え、地域の未来を形作ろうとしています。

みんなで作る干し柿

海士町のデジタル地域通貨と「人と人のかかわり」

海士町のデジタル地域通貨もまた、海士町の助け合いの文化と「つながり」を具現化することを目指しています。

海士町のデジタル地域通貨による「人と人との関わり」は、単なる金銭のやり取りに留まらず、住民同士の交流を深め、経済的な面でも相互支援の輪を広げることにも繋がります。

このデジタル地域通貨を通じて、住民は地元の店舗やサービスを積極的に利用し、地域経済の循環を促進しながら、日常の中で「つながり」を再確認することもできると思います。

デジタル地域通貨は、地元のイベントや取り組みで活用されることで、地域の絆をさらに深める役割を果たしますし、お金が介在することで新たな経済の流れを生み出しながらも、そこにあるのは単なる経済活動ではなく、温かい人のつながりです。

今年度中のリリースを待つデジタル地域通貨が、住民同士の絆や島の内外の繋がりをさらに強め、未来の持続可能な地域づくりに繋がることを願っています。

町役場で打合せ

助け合いが生む「未来をつなげる力」

海士町に根付く助け合いの文化と、それを基盤にした「つながる×つなげる」取り組み。

新庁舎やデジタル地域通貨といった新しい仕組みは、単に便利さを追求するものではなく、地域の人々が密接に関わり合い、支え合うことで、地域の未来をともに築き上げていくためのものです。

このような「つながり」が育まれることで、海士町はますます持続可能な地域社会としてのモデルケースになっていくと考えます。

海士町の取り組みが、これからの地方創生のケーススタディとなり、全国の地域が同じような助け合いの精神を基盤に「つながり」を深め、新たな可能性を開いていくことを願ってやみません。

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