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関節拘縮とは?

ほそぼそと福岡県で理学療法士をしています。
いわゆるリハビリのしぇんしぇ~です。
関節が動かない。動く範囲が狭い。
そんな状態を”拘縮”といいます。
その拘縮をこんな感じで考えているという話

そもそも拘縮とはなんのことか?


医療機器メーカーのサイトから引用してみます。

拘縮は、ケガや病気などで関節を動かす機会が減少した時に、関節が硬くなりその結果関節の動きが制限された状態のことです。 具体的には筋、腱、関節包(関節を覆っている膜)、皮膚などが縮み、そこにコラーゲン線維が絡みつくことにより伸びなくなります。 また、筋力の低下とも深い関係があると言われています。

https://www.minato-med.co.jp/

このサイトでも、動かした方がいいですよ。暖めて組織を柔らかくしましょう。などと紹介されています。

関節運動

関節運動には、主運動と副運動があります。
単純に、表面から、「曲げてる、伸ばしてる」と見える運動が主運動です。
でも関節の動きをなめらかにするために、中では様々な運動が繰り広げられています。関節の中で起こる運動を副運動といいます。
セラピストの中には、この副運動を誘導することで、関節拘縮を改善しようとする方がいます。小生もそうなのかもしれませんね。
そもそも手術後、「痛くても曲げないと固くなるよ」
そういわれて、痛いのを我慢しながら曲げる。
そんな光景を多く見ます。
関節周囲の皮膚、靭帯、関節包など、柔らか軟部組織が伸ばされる伸張痛ならば、わからないでもないですが。
痛いです!と認識した時点で、脳は嫌がり、曲げない指令を出すのかもしれないですね。しかし、ほんとは痛くないのですが、痛いと表現している方もいるかも。
これって難しい話になるので、置いといて…
もし副運動がうまくいかずに、無理やり曲げるとしたら。
目に見えない関節運動なので、ちょっと補助してあげたらいいのに。

臨床で使っていること

例えば、関節が伸びにくいとします。
すると、伸ばすために活動する筋群は活動量を落として、または活動する長さを短くして収縮弛緩を行っているはず。すると筋機能不全を起こし、筋力低下を起こす。筋硬化を起こす。そんな症状がでてきます。
筋肉が十分伸びている。硬さはこの程度。それってわかります?
明らかな”肩こり”ならばわかりますが、その方の最適な硬さってどうなんでしょう。一般の方が、トップアスリートのような柔らかい筋肉を必要としているのでしょうか。
「筋肉が硬いから治療を続けましょう」
そう言われました。交通事故後の方が言ってました。
どこまで柔らかくすれば、事故の後遺症が治るのか…
筋の性能を測るには、”粘弾性”ということになりますかね。
優劣の幅がありすぎて、それくらいの程度に合わせればいいか。
なかなか難しいところ。

そこで、関節運動をたどってみることにする。
関節運動が滞れば、周囲筋は使いにくい。
完全に個人的は主観ですが、
「拘縮を探す方が、よっぽどわかりやすい。」
クライアントの主観的に、”動きやすくなった”
セラピストの主観的に、”動きやすくなった”
客観的に、動作の質が変わった。
徒手で関節運動を整えて、日常生活を送った後、また関節運動が滞れば、日常生活動作で十分に活動できる筋・関節の機能を備えていない。
「上手に使うと、動くので拘縮にはならない。」
マクロな拘縮は、寝たきりで使わないから固まる。
ミクロな拘縮は、動作の中で目に見えない”使えてない”。
動作の質との関連を考えます。
そこにもっとマニアックな評価が上乗せされるのですが…

詳しい内容は…勉強会で!



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