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腹の中のポニョ【その15】
広島と聞いたらどのようなイメージがありますか?原爆ドーム、宮島、お好み焼き、カープ etc.私は大学院の間広島にいたので、第三の故郷といった感じで、時折行きたくなります。スポーツの日を含めた3連休に、ドライブを兼ねて久しぶりに広島の方に行ってきました。元々は魚を買う予定はなかったのですが、目的地の魚が売られているということで寄ってみることにしました。ゆっくり楽しめるところだと思うので、機会がありましたら行ってみてください。
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鞆の浦
今回訪れた鞆の浦は、広島県福山市にある港湾です。時代劇で出てくるような街並みと船着場が両方あるとても面白い港町です。数年前(十年近いかもしれません)に仕事で来たことはあるのですが、ゆっくり観光もできず、覚えていることもほとんどありませんでした。強いて言えば、崖の上のポニョのロケ地だったということで、関連グッズがあったかな?という感じでした。今回は2時間弱の滞在時間でしたが、自分のペースで回れました。
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歴史か酒か
鞆の浦は潮がぶつかる場所で、古くから潮の流れがかわるのを待つ港になっていました。そのせいで、歴史的に物流の要所となっており栄えていたようです。歴史的な事件?もいくらかあったようで、坂本龍馬のいろは丸と紀州藩の明光丸が衝突した「いろは丸事件」はこの鞆の浦で起こっています。この事件の資料なども資料館で見ることができます。
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歴史以外にも”保命酒”も有名です。13種の生薬を含んだお酒で、養命酒とは異なり医薬品ではないが、こっちの方が古いと、地元のおばちゃんに教えてもらいました。個人的な感想ですが、広島の人はよく話しかけてくるというイメージがあります。ここに立ち寄る前日に、帝釈峡に行った時もお土産屋のおばちゃんが見所を一通り教えてくれました。その昔、タクシーに乗った時もカープとマツダの車の話をしたら、目的地に着いたのに下ろしてもらえませんでした。関西の人もよく話しかけてきますが、圧としつこさがないので、私は広島の方が好きです。ちなみに、今回は車を運転していることもあり保命酒は飲めませんでしたが、以前に飲んだ時の感想は、甘いけどさっぱりしていました。夏の暑い盛りに飲みましたが、元気がでてきた覚えがあります。
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鞆の浦はとても大きな街ではありません。端から端に移動するだけなら、徒歩で20分もかからないと思います。街中をぶらぶらと歩いて、常夜燈の近くのカフェでぼーっと海を見て、資料館に寄った後に保命酒を選んで、鯛めしを食べて帰るといったところでしょうか?私は春の瀬戸内海の風景は世界で一番ゆったりしていると思っているので、次は春にでもいってみたいです。
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魚の話
鞆の浦で有名な魚はサヨリのようで、サヨリを干している風景は鞆の浦の冬の風物詩らしいです。他にも、マダイやメバルなども美味しいのですが、旬のものにはかなわないかと。この後紹介する即売所では、店員さんがコチをさばいていたので、そろそろそういう時期なのかもしれません。
鞆の浦に立ち寄るついでに、FUKUYAMAふくふく市とよばれる地元の即売所に行ってきました。どちらかというと、野菜や果物を中心に、地のものが安くたくさん売られています。その中に、鞆の浦漁港で水揚げされた魚も売られているということだったので、行くことにしました。地魚もおいてあったのですが、連休中で漁船があまり操業していなかったのかアカカマスとマナガツオくらいしかなかったです。地魚は一種のガチャなのでしかたありません。ただ、タイミングがよければ、サヨリやマナガツオを安く手に入れられるみたいです。
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寄生虫は?
アカカマスとマナガツオの寄生虫(私が専門にしているエラに寄生している単生類)は、調べ終わっています。そのため、購入する必要はなかったのですが、手ぶらで家に帰るのはもったいなかったので、お腹の中にいる寄生虫を調べることにしました。結局あまり寄生虫的な成果はなかったのですが、いろんな景色が見れて、美味しい魚が食べられたみたいなのでよしとします。
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川や用水路でがさがさやっていると、時折あみに入ってくるのがこのナマズさんです。大きなナマズだと、カエルなんかが入っている時もありますが、ナマズといえばうきぶくろの中にいる吸虫です。魚の吸虫の多くは数mmくらいなのに、こいつらは5cmくらいあります。#魚の中から #さかなとムシの研究所 pic.twitter.com/dwWxPEkNtD
— さかなとムシの研究所 (@Fish_Worms_Lab) October 14, 2023
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